最強のパワースポット「伊勢神宮」へ出かける前に知っておきたいこと
2024年12月03日(火)/三重県
全国各地にあるパワースポットと呼ばれる場所ですが、その中でも最強とも言えるのが伊勢神宮。2000年の歴史を有し、神域へ一歩足を踏み入れると神聖な空気に包まれます。
訪れた人にだけ感じられる不思議な力。「ちょっと背中を押してほしい」「今の自分を変えたい」など新しいスタートを切りたい時や、「平和に暮らせている今に感謝したい」など。
そう思った時は、きっと伊勢神宮の神様に呼ばれている時かもしれません。特に初めて出かける方は、まず伊勢神宮と参拝のマナーを確認しておく必要があります。今回は最強のパワースポット「伊勢神宮」へ出かける前に知っておきたいことをご紹介いたします。
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Contents
伊勢神宮とは?
出典:Pouch[ポーチ]
「お伊勢さん」と呼ばれ親しまれている伊勢神宮。天照大御神をお祀りする内宮と、豊受大御神をお祀りする外宮。さらに14の別宮と43の摂社・24の末社・42の所管社の全てを合わせて、「神宮」というのが正式な名前です。
出典:観光三重
外宮の御饌殿(みけでん)で毎朝夕の1日2回、日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)と呼ばれる神様へ食事をお供えするお祀りを含め、年間1500回ものお祀りが行われます。
神宮のお祭りは『外宮先祭』と言って、必ず外宮から行われます。そのため、参拝も外宮から行うのが正式と言われます。
出典:伊勢志摩観光ナビ
外宮・内宮を合わせて、年間800万人も参拝に訪れています。また朝5時から参拝できるので、新しい1日のスタートを日の出とともに伊勢神宮で迎えるのもオススメです。
伊勢神宮参拝のマナー
外宮からお参りするのが習わしとなっていますが、必ずしもという訳ではありません。もし時間があれば、外宮から内宮の順序でお参りください。
出典:トラベル Watch
外宮は火除け橋、内宮は宇治橋を渡ると神域へ足を踏み入れることになります。注意しなければいけないのは外宮は左側通行、内宮は右側通行ということ。横いっぱいに広がって、おしゃべりしながら真ん中を歩くなどはマナー違反。これから「お参りをさせていただく」という気持ちで臨みましょう。
出典:くしなの御朱印めぐり
混雑状況にもよりますが鳥居の前では一礼をし、真ん中を通るのは避けましょう。外宮・内宮とも正宮の撮影は禁止されています。外宮では板垣の外、内宮は石段の下でなら撮影可能です。せっかくのお伊勢参りなので、清々しい気分で終えるように心掛けたいですね。
出典:伊勢神宮
伊勢神宮のHPには『参拝の方法とマナー』がありますので、訪れる前に必ず読んでおきましょう。あと、境内は玉砂利なのでヒールの無い靴の方が歩きやすいと思います。
伊勢神宮からもらうパワーは強すぎるって本当?
筆者が伊勢神宮にお参りに行った際は特に体調に変化は見られませんでしたが、あまりに強いパワーをもらうことから中には体調を崩す方も言っているそうです。
伊勢神宮は最強とも言われるほどのパワースポット。理由としては、パワーが集まるとされる龍脈(地中を流れる気のルート)の上に建っているため、別名「神々に選ばれた土地」とも。正しく参拝をすると人生が変わるほどのご利益を受けることもあるそうです。
スピリチュアルな場所なので、清らかな気持ちをもって、くれぐれも無礼なことのないようにお願いいたしますね!
伊勢神宮外宮(げくう)参拝のモデルコース
参拝時間の目安は最短30分から、ゆっくり廻って60分が目安です。外宮には表参道のほか、裏参道と呼ばれる北御門(きたみかど)があります。こちらでは表参道からのモデルコースをご紹介します。
火除橋
出典:伊勢神宮(内宮・外宮)-御朱印
神域を火災から守るため、防火用に造られた掘川の上に架けられた橋を渡ります。欄干の擬宝珠などにも目を向けてみると面白いかもしれません。
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清盛楠
出典:みんカラ – Carview
清盛が勅使として参向した時、木の枝が冠に触れたためその枝を切らせたと言われる楠。根元から2本に分かれているように見えますが、実は1本の木。
樹齢は1000年とも言われますが定かではありません。通り過ぎてしまう方も多いですが、その立派な枝ぶりは見ていく価値ありです。
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手水舎
出典:神宮巡々2
参拝の前に、手と口をこちらで清めます。手順は伊勢神宮HPの『参拝の方法とマナー』をご覧ください。
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せんぐう館・まがたま池
出典:ameblo.jp
勾玉の形をしているまがたま池は、6月になると2000本の花しょうぶが見頃を迎えます。また、常設の舞台では秋になると観月会が催されます。
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外宮神楽殿
出典:伊勢神宮へ行こう – Seesaa
正宮へ向かう途中の参道にあります。お神札や、交通安全や開運・厄除けなどのお守りの授与やご祈祷の受付を行っています。御朱印もこちらでいただけます。
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四至神(みやのめぐりのかみ)
出典:お伊勢参り本舗株式会社
四方から神域をお守りくださる神様で、社殿や御垣はありません。榊が立つ石畳の上に祀られています。
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三ツ石
出典:伊勢神宮参拝 口コミ旅行記
式年遷宮の川原大祓(かわらおおはらい)という祭典に用いられる神聖な場所。最近はパワースポットとしても人気で、焚火やストーブにあたるかのように三ツ石に手をかざす人が見受けられます。これは非常に失礼な行為です。当然ですが、触れることも厳禁です!
伊勢神宮HPにもその旨の記載がありますのでご注意ください。
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正宮
出典:偲フ花
衣食住・産業の守り神として崇敬される豊受大御神(とようけのおおみかみ)をご祭神としてお祀しています。天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)として、丹波国から現在の地にお迎えされました。
こちらでは、日ごろの感謝を込めてお参りをさせていただきます。個人的なお願い事はNGです!
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別宮 多賀宮(たかのみや)
出典:ameblo.jp
4つある外宮の別宮の内の第一位で、豊受大御神荒御魂(とようけのおおみかみのあらみたま)が御祭神です。98段の石段を上がった先にありますが、外宮を訪れたならぜひとも多賀宮も参拝しておきましょう。
出典:ameblo.jp
荒御魂とは「荒々しく格別に顕著なご神威をあらわされる御魂の働き」なので、なにか新しいことを始める時などにパワーを貸していただけるとのこと。こちらでは個人的なお願い事はOKですが、お願いするだけでなくそのために頑張っていることや目的なども伝えましょう。きっと力をもらえるはずです。
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別宮 土宮
出典:Gooブログ
大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)が御祭神です。もともと水害の多い地であったため、宮川の治水や堤防・土地の守護を司る神として別宮に昇格。
ほかの別宮はすべて南向きですが、土宮だけ東向きで建てられています。
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別宮 風宮
級長津彦命(しなつひこのみこと)・級長戸辺命(しなとべのみこと)の二柱が御祭神です。古来、農作物が風雨による災害を受けずに順調に成育するように祈りが捧げられてきました。
出典:エイ出版社
向かい風のような困難な場面でも振り切れる力が欲しい、追い風に乗って事業を進めたい時などに力をお貸しいただけるかもしれません。
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北御門(きたみかど) 裏参道の鳥居へ
出典:食べログ
内宮へ行く前に、外宮参道を歩いてみましょう。ショッピングやグルメも楽しめますよ!
伊勢神宮内宮(ないくう)参拝のモデルコース
天照大御神をお祀りする皇大神宮。参拝時間は60分が目安です。比較的外宮よりも参拝客が多いため、神域内が混雑していることも。見どころが多いため、時間に余裕をもって参拝しましょう。
宇治橋
高さ7.44mの大鳥居をくぐり、右側通行で渡ります。五十鈴川に架けられた宇治橋は、床板や欄干は檜、橋脚部分は欅を使用しています。
出典:netlog.jpn.org
欄干に16の擬宝珠があります。大鳥居側から見て左側の2番目にある擬宝珠の中には、宇治橋の守護神・宇治橋鎮守神を祭神とする饗土橋姫(あえどはしひめ)神社のお札が納められています。
出典:Twitter
パワースポットとして触っていく方が多いようですが、お札が入っていることを考えるとベタベタと触るよりも手を合わせていくのがスマートです。橋は右側通行のため、そばを通るのは参拝後の復路になります。
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手水舎
出典:TABI CHANNEL
参拝の前に、手と口をこちらで清めます。手順は伊勢神宮HPの『参拝の方法とマナー』をご覧ください。
御手洗場
出典:伊勢志摩観光ナビ
1692年に徳川綱吉の生母の桂昌院が寄進したと伝えられる石畳があり、五十鈴川で手水舎同様のお清めができます。前日や当日に雨が降った時は川の水が濁っている恐れがありますので、その際は手水舎で行いましょう。
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瀧祭神(たきまつりのかみ)
社殿がなく、御垣と御門のみで石畳にお祀りされている五十鈴川の守り神。毎年8月1日には五十鈴川で汲んだ水を瀧祭神にお供えをし、家に持ち帰った後に神棚で無病息災を祈るという独特の風習が伊勢地方には残されています。
出典:旅行大好き – ココログ
内宮の所管社ですが、別宮に準じるほど重要な神様です。また、天照大御神に願い事を取り次いでくれる神様。正宮では個人的なお願い事はできないので、叶えたい願い事があれば瀧祭神へのお参りもお忘れなく!
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内宮神楽殿
出典:るるぶ&more.
宇治橋から正宮までの参道のほぼ中間に位置しています。こちらではお神札や、交通安全や開運・厄除けなどのお守りの授与やご祈祷の受付を行っています。また、御朱印もこちらでいただけます。
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正宮
内宮参拝のメインとも言える場所。八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)・草薙の剣(くさなぎのつるぎ)とともに三種の神器の1つである八咫鏡(やたのかがみ)をご神体として、この地にお祀りされました。
出典:トラベルジェイピー
一般的な神社のように賽銭箱はありません。二拝二拍手一拝が参拝の作法。平穏無事に過ごせていることに感謝をし、お礼を伝えましょう。
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別宮 荒祭宮
出典:今日もお出掛け – So-net
天照大御神荒御魂(あまてらすおおみかみのあらみたま)が御祭神です。外宮の別宮・多賀宮と同様、こちらは天照大御神の「荒々しく格別に顕著なご神威をあらわされる御魂」の荒御魂が強大なパワーを授けてくれる場所。叶えたいお願い事がある場合は、こちらで気持ちを伝えましょう。
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四至神(みやのめぐりのかみ)
一見、石を積んであるだけのように見えますが神域の東西南北の四方を守る神様です。社殿や御垣がないので、うっかり通り過ぎてしまうかもしれません。
出典:livedoor Blog
外宮の三ツ石同様、パワーを頂こうと手をかざす方が見受けられますがこれはマナー違反!パワーを頂きたいのであれば、手を合わせましょう。
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別宮 風日祈宮(かざひのみのみや)
風雨を司る神、級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)の二柱が御祭神です。農作物の成長に風雨の災害がないようにお祈りをする「風日祈の神事」に由来しています。
出典:お伊勢さん観光案内人
もともと風神社と呼ばれていましたが、2度の蒙古襲来の際に神風によって未曾有の国難を救ったことにより別宮へと昇格しました。
鳥居をくぐり、風日祈宮橋を渡った先にあります。この橋は、新緑や紅葉が美しく見える場所としても人気です。
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宇治橋へ戻る
出典:食べログ
参拝後は、おはらい町やおかげ横丁の散策を楽しみましょう!
御朱印について
伊勢神宮では外宮・内宮のほか、月読宮(つきよみのみや)・滝原宮(たきはらのみや)・伊雑宮(いざわのみや)・倭姫宮(やまとひめのみや)・月夜見宮(つきよみのみや)の計7ヶ所で御朱印を頂けます。
出典:Twitter
伊勢神宮限定など数種類の御朱印帳が販売されていますので、持っていなくても問題ありません。もちろん別の場所で購入した御朱印帳でもOK!御朱印は、参拝を終えてからいただきましょう。
出典:静岡・浜松市 – はまぞう
御朱印帳をバッグにそのまま入れると、表面に汚れや傷がつくことがあります。美しく細工が施された表面を、せっかくならきれいな状態のまま保ちたいですよね。専用の袋でなくても気に入った柄の手ぬぐいで包んだり、ふくさを利用するのもいいですね。
出典:御朱印・神社メモ
神様の分身とも言える大事な御朱印なので、保管場所にも気を付けたいところ。一般的には御朱印帳は神棚や仏壇に保管するのがいいと言われますが、今の時代で神棚がある家は稀です。また汚れや臭いが付かないようにすることや、紙のため湿気にも注意が必要です。
できれば専用の箱を用意し、神棚や仏壇に保管するのと同じような気持ちで扱うことが大切です。
一年を通してたくさんの参拝客で賑わう伊勢神宮。江戸の昔から「一生に一度はお伊勢参りを」と願い、憧れた地でもありました。今では気軽に出かけることができるようになりましたが、単なる観光地ではなく神様のいらっしゃる神聖な場所。普段の行いと自分を見つめ直す機会を与えてくれます。伊勢神宮を訪れた後は、どこか変化をした自分に出会えるかもしれません。