新潟県の旅で選びたい源泉自慢の温泉宿
2024年07月31日(水)/新潟県
日本温泉協会の調べによると、新潟県の温泉地数は3位。意外と思う方もいるかもしれませんが、全国的に見ても温泉地の数は上位に位置しています。
またコシヒカリに代表される美味しい食べ物の宝庫で、海の幸・山の幸が豊富。そんな新潟県での宿泊先を選ぶ際に、温泉の泉質や源泉かけ流しを重視する方も多いのではないでしょうか。
そこで、新潟県の旅で選びたい源泉自慢の温泉宿を厳選しましたので、ぜひ参考にお出かけください。
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【貝掛温泉】貝掛温泉
約700年の歴史を持ち、戦国時代には上杉謙信も訪れたと伝わります。
出典:ameblo.jp
山あいに佇む木造2階建ての一軒宿で、日本秘湯を守る会・日本源泉湯宿を守る会の会員宿。貝掛の湯は眼病に効果があるとして、一年を通して温泉ファンに愛されています。特に白内障や眼底出血に良いとされますが、近年ではスマホやパソコンによる眼精疲労やドライアイに悩む人にも知られるようになりました。
出典:フォートラベル
自噴する源泉は毎分450~650Lでややぬるめの37℃、長湯が苦にならずゆっくりと浸かっていられます。ほかにも、冷え性や腰痛・切り傷などにも効果が期待できます。天井の太い梁や柔らかな明かりが灯るレトロな雰囲気漂う内風呂、開放感たっぷりで大自然に囲まれた露天風呂。
出典:フォートラベル
どちらもゆったり出来て、リラックス効果も抜群。天気に恵まれれば、夜には露天風呂から満天の星が眺められます。食事には南魚沼産コシヒカリと、山の幸・川の幸が並びます。素朴ながらお腹も心も満たされ、ご飯の美味しさが実感出来ます。
【笹倉温泉】龍雲荘
出典:フォートラベル
日本秘湯を守る会会員宿で、重層が主成分のナトリウム炭酸水素塩泉の自家源泉3本を所有。この泉質には肌の余分な角質を落とす役割があるため、美肌の湯や美人の湯と言われます。
朝5:00に男女入れ替えとなる大浴場は、大きなガラス窓から日が射し込んで明るく開放的。さらに露天風呂や桶風呂・寝湯なども。入浴は日帰りも可能ですが宿泊者専用の源泉かけ流し貸切風呂や、屋外に直径1mの信楽焼で造られた壷型浴槽が置かれた展望風呂も。
豊富な湯量と泉質に優れた温泉は、館内で提供される料理にも使用。温泉で炊いたご飯やお粥も好評で、また飲用すれば胃腸の働きを良くしてくれるそう。山あいの宿ですが、日本海の漁港から直送される海の幸も味わえます。珍しいのは16:00~17:00にロビーで行われるほろ酔いコーナー。
ビールやソフトドリンクに簡単なおつまみなどが用意され、もちろん無料でサービスされます。(※現在は新型コロナウイルス感染予防のため、缶ビールやラムネなどを1人1本提供)
【角神温泉】ホテル角神
4万坪という広大の敷地に、客室はわずか31室のみという贅沢さ。
出典:S TRAVEL
阿賀野川沿いに建ち、湯量豊富な自家源泉を所有。客室は主に次の間がある二間続きの和室が標準客室となる本館と、12.5畳の和室が標準客室の別館。それぞれに男女別の展望大浴場があり、本館のみ男女別の露天岩風呂があります。より贅沢に過ごしたい方には、離れの特別室も。
出典:みんカラ
建物から少し離れたところに「一ノ湯」「二ノ湯」という貸切露天風呂もあり、宿泊客は40分無料で利用できます。ともに源泉かけ流しで、41℃と少しぬるめ。自然の中でリラックスして、温泉をじっくり堪能できます。
出典:食べログ
食事には地の物を中心に、阿賀町や新潟県産の食材をふんだんに使用した料理が並びます。別注として津川牛ステーキや、季節によってのど黒などのオーダーも可能。記念日などで利用する方は、ぜひ予約時に相談を。
【松之山温泉】酒の宿玉城屋
草津温泉・有馬温泉とともに、日本三大薬湯の1つ。地下に閉じ込められていた太古の海水が、自然の圧力によって地上に吹き出す100℃近い高温の温泉。
出典:酒の宿 玉城屋
塩分濃度が高いので湯上がり後もポカポカで、美肌効果の高いメタケイ酸も多く含まれている美肌の湯。利き酒師や酒匠・ワインソムリエの資格を持つ玉城屋のオーナーが厳選した、約200種のアルコールが揃っています。しかも新潟県内の酒造会社で造られた希少な地元限定の日本酒をはじめ、フランス・スペイン・イタリア・日本のワインなど幅広い。
出典:食べログ
夕食はフレンチのフルコースで、食材は有名店で修行したシェフこだわりの十日町や新潟県内産に限定。その日の料理に合う最高の1杯を、オーナーが選んでくれます。好みがあれば事前に伝えておきましょう。
出典:旅にゃん日記
宿の温泉は、全ての浴槽で源泉かけ流し。大浴場と露天風呂のほか、客室でも温泉が楽しめる部屋が3室あります。
【栃尾又温泉】自在館
栃尾又の湯は無色透明のラジウム温泉で、細胞を活性化し免疫力アップにも繋がるラドンが含まれています。
出典:ameblo.jp
栃尾又温泉では温泉の温度と質を守るため、自在館・宝巌堂・神風館の3宿で共同管理。大浴場の「霊泉の湯」には、「したの湯」「うえの湯」「おくの湯」があり、「うえの湯+したの湯」と「おくの湯」を1日交替で男女入れ替えにしています。
自在館には『自在館一号』という約28.5℃の源泉があり、貸切露天風呂の「うけづの湯」や家族風呂の「たぬきの湯」「うさぎの湯」で加温して源泉かけ流し。1回40分無料で利用できますが、家族風呂は混雑時には男女別で分けることもあるそう。
客室は和室が基本で、トイレ有りと無しがあります。また和室にベッドを備えた部屋や、24畳の二間続きの部屋も。
出典:食べログ
大正時代に建てられた湯治棟の和室もあり、レトロな風情が楽しめます。築100年以上経ち、当時のままの姿を残しています。
宿の食事は一汁四菜が基本で、栄養バランスを考えた体に優しいもの。でもお米は魚沼産コシヒカリという贅沢さ。季節によっては名物の鴨鍋も登場します。朝食では自在館オリジナルのラジウム納豆が出されます。なかなかの高級品が食べ放題なので、ぜひとも味わっておきましょう!
自在館
住所:魚沼市上折立栃尾又温泉
電話番号:025-795-2211
【清津峡湯元温泉】清津館
日本三大峡谷の1つ清津峡の入口にある、日本秘湯を守る会会員宿。
出典:なるほど秘湯の宿である。
先々代の館主が上杉謙信公ゆかりの薬師如来像の前で祈祷中、突然像から霞が立ち上がりました。その時にわずかに硫黄の香りが漂い、如来様のお告げと信じて泉脈を探し求めたそうです。そしてこの温泉を掘り当てたのが清津峡温泉の始まりで、源泉名も「薬師の湯」と名付けられました。
出典:フォートラベル
宿には内風呂が男女別に1ヶ所ずつ、貸切露天風呂が1ヶ所あります。貸切露天風呂には大小2つの浴槽があり、それぞれに温度も異なる2つの源泉を使用。適温・ぬるめを交互に楽しむことが出来ます。チェックイン時に予約が必要で、1回1組30分。
1回目は無料ですが、2回目は¥300。しかし宿泊されるほとんどが2回以上利用するとか。清津峡の渓流沿いにあり、絶景を楽しみながらの温泉は何度でも試したくなるはず。
客室はシンプルな和室で、余計な物がない分のんびりと寛げます。四季折々の地元の食材を使った山の幸・川の幸で、滋味溢れる食事も人気。秘湯感満載の宿ですが、関越道利用なら塩沢石打ICから20分ほどとアクセスも便利です。
【出湯温泉】清廣館
809年の開湯で、弘法大師が持っていた錫杖を突いて湧出させたという伝説があります。
出典:清廣館
出湯温泉は、1200年以上の歴史を持つ新潟県内最古の温泉。清廣館は、300年以上前の1707年には既に宿屋として営業をしていたそう。現在の建物は1928年に建てられたもので、木造3階建ての全11室。当時の館主が宮大工の棟梁とともに良質の木材を求めて各地を訪れ、探し抜いた選りすぐりの木材で築いたと言われます。
出典:ameblo.jp
各客室は異なる意匠が施されていて、細かく見ていくと宮大工の技が随所に窺えます。日本秘湯を守る会会員宿として秘湯ファンには知られる存在ですが、2015年には阿賀野市第1号となる国の有形文化財にも登録。泉質はラドンを含むラジウム泉で、体の芯から良く温まります。
出典:温泉手帖♨︎
館内には岩とタイルの大浴場1ヶ所、檜造りの浴槽1ヶ所があり自噴する源泉を100%かけ流し。ただし泉温が低いため、適温になるよう加温しています。料理は素材本来の味を活かした素朴で温かみのあるで、心のこもったおもてなしが受けられます。
【鷹ノ巣温泉】四季の郷 喜久屋
山菜・摘み草料理の春菜懐石が一年中楽しめる「四季の郷 喜久屋」には、「別邸 喜澄」と「離れ」の客室があります。
出典:フォートラベル
「別邸 喜澄」は全3室で、メゾネットタイプが1室と和モダンタイプが2室。「離れ」はツインベッドを備えた客室が3室、二間続きの和室が2室。全8室でそれぞれに専用の露天風呂が付き、もちろん源泉かけ流しで「離れ」には内風呂も付いています。
出典:ゆ・you・湯
「別邸喜澄」3室と「離れ」の内の1室は小学生以下の子供は利用不可となっていますので、予約の際には要確認。夕食には自家栽培や近隣で採れた山菜を中心に、岩船港で水揚げされた魚介類に地元ブランド豚の朝日豚や釜炊きのコシヒカリなどが並びます。
出典:フォートラベル
別注でブランド牛の村上牛をお願いすることも出来るので、記念日の旅行なら奮発してみてはいかがでしょうか?
朝食にも山菜や野菜など地元食材を使い、少しずつ盛られた品数豊富なおかずにご飯のおかわりが止まらなくなります。
【月岡温泉】摩周
月岡温泉は源泉温度が約50℃の少しとろみのあるお湯で、美しいエメラルドグリーンが特徴。
出典:月岡温泉 摩周
温熱効果が高く肌の角質を溶かす作用もあることから、体の芯から温まり美肌にも期待できます。摩周の大浴場は2ヶ所あり、時間により男女入れ替え制。内風呂は沸かし湯ですが、露天風呂は加水せず源泉100%を使用。
出典:ameblo.jp
また先着予約制(有料)の貸切風呂もあり、宿にある源泉浴槽の中では容積あたりの源泉注入率が一番高いとか。最も濃厚な硫黄泉を楽しむなら、ぜひ予約をしてどっぷり浸かってください。
客室は4タイプ38室で、全てにセミダブルベッド2台を配置。寛ぎの時間にぴったりの、落ち着いた雰囲気です。
出典:食べログ
夕食はにいがた和牛せいろ蒸し・のど黒藻塩焼きがメインの「月岡美人会席」、村上牛のサーロインステーキ・ビーフシチューがメインの「村上牛会席」、日本海の幸5点盛りや海鮮しゃぶしゃぶなど旬の魚介が食べられる「海鮮会席」の3コースから1つ予約時に選択。
温泉はもちろん、食事も外したくない方にオススメの宿です。
【関温泉】うぐいすの初音
妙高山麓の標高1000mに位置する関温泉は弘法大師によって発見されたと言われ、戦国時代には上杉謙信の隠し湯でもありました。
出典:みんカラ
関温泉と聞いてもピンとこない方もいるかもしれませんが、温泉法に基づき環境大臣が指定する国民保養温泉地の1つ。温泉利用の効果が期待され、健全な保養地として活用される温泉地として国のお墨付き。江戸中期には湯治場としても栄えていたそうで、その温泉の質の良さを物語っています。
出典:DQNボーダー養成講座
また2004年には全国で初めて「ORP科学的証明による源泉100%かけ流し」を宣言。温泉水の酸化・還元の度合いを計測・評価するもので、皮膚の酸化を抑制し元に戻す作用があると科学的に証明されました。うぐいすの初音は、わずか4室の宿。客室のデザインやインテリアなどのコンセプトがそれぞれ異なっています。
全室に半露天風呂が付いていて温泉を引いていますが、加水・加温・濾過をしています。源泉100%かけ流しは、貸切風呂でお楽しみください。ぬるめの「神仙の湯」と「熱めの明神の湯」の2ヶ所があり、予約は不要。関温泉は鉄分や炭酸ガスを含み、鉄分の影響で赤褐色になっているのが特徴。
食事には新潟や長野の食材を中心に、素材本来の味を活かした見た目にも華やかな盛り付けで用意されます。大切な人とゆっくり過ごしたい、記念日の旅行にオススメの宿です。
旅には欠かせない温泉と地元ならではのグルメが揃う新潟県は、1度と言わず何度でも訪れたい場所。ご紹介した10軒以外にも、まだまだたくさん素敵な温泉宿があります。本物の、そして生まれたての新鮮な温泉。そんな贅沢な温泉に浸かるためだけに、新潟県まで足を運んでも損はありませんよ。
※新型コロナウイルス感染拡大予防対策のため、休館日や人数制限など設けている場合があります。
※客室の浴室には源泉を使用していない宿も。予約時にご確認ください。