
岐阜県で大自然に身を任せ温泉三昧できる宿
2021年02月16日(火)/岐阜県
日本三名泉の1つに数えられる下呂温泉や、露天風呂の数が日本一と言われる奥飛騨温泉郷。全国的にも有名な温泉がある岐阜県ですが、まだまだ意外と知られていない温泉がたくさんあります。山あいにひっそりと建ち、煩わしい喧噪から逃れてのんびりできる場所。いろいろな距離感を保つのに疲れてしまったら、そんな秘湯感漂う温泉宿で心と体を休めてみませんか?アクセスは決していいとは言えませんが、岐阜県で大自然に身を任せ温泉三昧できる宿をご紹介します。
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【平瀬温泉】藤助の湯ふじや
出典:フォートラベル
世界遺産の白川郷まで車で約15分、日本秘湯を守る会の会員宿。和の設えに心が安らぐ、趣のある佇まいです。客室は和室8室と和洋室2室、そして飛騨地方にあった古民家を移築した特別室1室の全11室。
出典:フォートラベル
白山の麓、宿から約15km離れた場所に源泉があります。硫黄分を含んだ96℃の高温で、井戸水によって間接的に冷却し50℃前後に下げています。加水・加温・循環をしていないので、良質な天然温泉が楽しめます。
出典:Gooブログ
檜の浴槽の内湯と露天風呂が男女各1つ、空いていればいつでも無料で利用できる貸切風呂が2ヶ所あります。山の幸を中心に旬の素材を使った夕食は囲炉裏を囲んで食べられます。
出典:フォートラベル
11月~3月は雪の影響を受けやすいため、車でのお出かけには状況によりタイヤチェーンやスタッドレスタイヤが必要。天候の確認をお忘れ無く。
【濁河温泉】朝日荘
出典:ameblo.jp
53℃の自家源泉と51.9℃の共同源泉を持ち、加水・加温はもちろん塩素消毒も一切なしの源泉100%かけ流しの温泉が楽しめる宿。館内通路は畳敷きですが、豊富な温泉を床暖房にも利用しているので冬でも足元はポカポカ。
出典:フォートラベル
温泉は、男女別の露天風呂と内湯、貸切風呂でのんびりできるでしょう。貸切風呂には檜造りの内湯と岩造りの露天風呂があり、特に露天風呂は10人くらいが入れるほどの広さ。
しかも空いていれば、チェックインの14:00~翌9:30までいつでも無料で利用可能。
出典:東海地方の温泉体験記
夕食はA5ランクの地元ブランドの飛騨牛を使った「飛騨牛プラン」と、地場産の野菜やキノコ類がたっぷり入った「季節の鍋プラン」の主に2プラン。「飛騨牛プラン」なら仕入れ状況によりしゃぶしゃぶか朴葉焼き、「季節の鍋プラン」は鴨鍋や石狩鍋などで。
出典:ameblo.jp
客室は和室12室で、布団が既に敷いてあるので到着後すぐにゴロゴロできちゃいます。
【湯屋温泉】ニコニコ荘
出典:食べログ
湯屋温泉の特徴と言えば、何と言ってもシュワシュワの炭酸泉。全国的に見ても炭酸含有量が非常に多く、飲泉にも適しており胃腸に良く効くそう。
出典:名古屋からの旅行記録
発見は室町中期と言われ、薬師如来の導きにより病に苦しむ武士がこの湯を発見。その後、この湯屋温泉で病が完治したと伝えられます。宿には男女それぞれに露天風呂付の大浴場。
出典:長い夏休み
大浴場の薬師の湯が炭酸泉で、露天風呂の山清水の湯は山から引いた清水を沸かしています。炭酸泉の方は少しにごりのある黄褐色の湯で、保温効果が高く湯上がり後もポカポカが続くでしょう。
出典:ameblo.jp
客室は和洋室2室を含む全13室。余計なものや華美なものがなく、旅の疲れを忘れさせてくれるホッと寛げる場所。手入れの行き届いた庭園で四季折々の風景を楽しんだり、館内に設けられた大女将自慢の押し花作品を眺めたり。時計を気にせずのんびり過ごす、そんな楽しみ方が似合う宿です。
【下島温泉】仙游館
出典:hpdsp.jp
濁河・湯屋とともに小坂温泉郷の1つの下島温泉。その中でも特に大自然に囲まれ、ひなびた雰囲気に趣を感じさせます。近くには巌立と呼ばれる大岩壁があり、今から5万年以上前の噴火によって流れ出た溶岩流が造り出した自然の芸術品。岐阜県の天然記念物に指定され、秋には紅葉の名所として多くの観光客が訪れます。
出典:きよのちゃん日記
宿自慢の温泉は、川のせせらぎと豊かな自然を眺めながら入る露天風呂。今時珍しくなった混浴ですが、遅い時間には女性専用時間を設けているので安心。ほかにも男女別の大浴場や貸切できる家族風呂もあります。下島温泉は、少し茶色を帯びた濁り湯の炭酸泉。
出典:ameblo.jp
飲泉所もあり、疲れた胃の回復に効能があると言われます。
客室は和室のみの全17室。シンプルですが清潔で、窓の外に広がる大自然が心を癒やしてくれます。
出典:hpdsp.jp
食事は納豆の粉末と米を飼料として育てた納豆喰(なっとく)豚と言う珍しいブランド豚のしゃぶしゃぶ、飛騨牛を使った鍋や陶板焼などがいただけます。
【渡合温泉】ランプの宿
出典:Goo ブログ
1924年建造の木造建築で、標高850mに建つ山あいの一軒宿。電気が通っていないため、客室にコンセント・テレビ・冷蔵庫などはありません。もちろん携帯は圏外でWiFiもなし、当然ですが充電もできません。それ故館内は自家発電、灯りはランプ。
日が落ちると館内にランプが灯され、独特の風情と世界観。22:00には自家発電が消え、それ以降はランプの明かりのみ。
明治初期に発見されたと伝わる渡合温泉は、主に湯治に利用されてきました。宿の浴室は2ヶ所あり、それぞれ2つずつ浴槽があります。
出典:OFFTAMA
檜よりも香りが良いとされる高野槙を使った浴槽で、源泉温度が10・6℃と低いため五右衛門風呂のように浴槽下から沸かしています。
客室は全て6~8畳の和室で、大人4名以上から全館貸し切りが可能。4~7名は宿泊代金に追加料金が別途掛かりますが、8名以上なら追加料金は不要。
食事は、山菜や川魚など山の幸がメイン。素朴ですが、何も無い贅沢が堪能できる宿です。
【秋神温泉】秋神温泉旅館
出典:I am Mr.T
高山市の中心部から車で約40分、御嶽山の麓にある一軒宿。1935年に創業し、鉄分を含んで赤みを帯びた褐色の温泉が良く温まると評判の宿。客室はわずか6室ですが、泉質の良さと料理が美味しいことで知られ常にリピーターでいっぱい。
出典:ameblo.jp
露天風呂はありませんが、新緑や雪景色など四季折々の美しい自然を内湯からも楽しめます。
食事は山菜やキノコ類、イワナやアマゴなどの川魚が中心。滋味豊かで温かいおもてなしに、心が癒やされます。
出典:楽天ブログ
秋神温泉と言えば、1971年から行われている「氷点下の森」のライトアップが有名。氷点下10℃を下回る秋神温泉の冬の自然をうまく利用し、約4ヘクタールの敷地内に水を撒いて氷の世界を築いていきます。
出典:食べログ
毎年1~3月末に行われる冬の風物詩で、2月の第2土曜日には氷祭りも開催。日中は青、日が落ちてからは赤や緑などにライトアップされ幻想的な景色が闇夜に浮かび上がります。
【恵那峡温泉】恵那ラヂウム温泉館
出典:楽天ブログ
敷地内に離れの建物が点在し、歩いているとひと昔前にタイムスリップしたかのような雰囲気。「ひなびた」と言う言葉がしっくりくる佇まいが印象的。歴史によると、温泉が発見されたのは建久3年2月で、実に800年以上前のこと。
落ち武者が傷を癒すために利用し、効果があった事で広く人々に知られるようになったと伝わります。
源泉は13.5℃の冷鉱泉で、泉質は放射能泉。大小の木曽石100トンを組んだ浴槽や、1人が入れるほどの小さな洞窟風呂など、主人のこだわりが随所に見えます。
出典:Goo ブログ
微量の放射線を含む温泉は、新陳代謝や自然治癒力の向上などに期待ができるそう。特に鼻から深く吸いこんで、体内へと巡らすことで効果を発揮します。
出典:坂折棚田
土日や年末年始などでも料金が一律ということもあり、リピーターの絶えない宿です。ペットとの宿泊も可能で、お揃いの浴衣も用意してもらえます。
【山神温泉】湯乃元館
出典:ダブルセブンどうでしょう
温泉は放射能含有量が豊富なラジウム温泉でナトリウムやフッ素など12種類の成分を含んでいます。源泉温度は低いため加温していますが温まりが持続し肌もツルツルになると評判。
出典:東海温泉馬鹿
大浴場は「志野の湯」「織部の湯」と名付けられ、露天風呂は無いものの大きな窓から手入れされた美しい庭が眺められます。夜になればライトアップされ、また違った雰囲気に。
出典:グルコミ
この宿は温泉はもちろん料理にも定評があります。四季それぞれの旬のものを、素材を活かした創作料理で。器には志野・織部・黄瀬戸の美濃焼を使い、華やかに盛り付けられています。
出典:ameblo.jp
客室は5室で、10畳または12・5畳に掘りごたつ付き6畳と広々とした造り。東海環状自動車道の土岐多治見南インターから10分ほどの距離にあるので、アクセスも良く比較的行きやすい一軒宿です。
秘湯の宿=不便というイメージはありませんか?確かに行くまでの道のりが大変だったり、近くにコンビニが無かったり、スマホも圏外かもしれません。
そんな不便を逆に楽しみ、非日常を体感できるのが秘湯の宿のいいところ。たまには頭を空っぽにして、ひたすら温泉三昧してみませんか?
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