
岐阜県でオススメの神社&お寺7選
2025年01月26日(日)/岐阜県
毎年欠かさずに行くという方も多い初詣。近所の氏神様に、年末年始の旅行に合わせてという場合もあるかと思います。もし、まだ初詣に出かけていないなら、岐阜県にぜひ出かけてみませんか?岐阜県内には、さまざまなご利益が得られるお寺や神社がたくさんあります。
一年の健康や学業に仕事運・金運に縁結びなど、「今年こそは」というでき事を控えている方必見!岐阜県でオススメの神社&お寺7選し、歴史や見どころなどとともにたっぷりとご紹介します。
千代保稲荷神社
古くから「おちょぼさん」の愛称で親しまれていて、年間200万人が訪れる人気の神社。その歴史は1000年以上も前からと伝えられます。
源義家の六男である義隆が、先祖の霊璽(れいじ)や宝剣(ほうけん)・義家の肖像などを分家の際に賜り、森の姓を授かりました。そして「千代代々に保っていけ」と言われたそうです。
義隆の子孫・森八海が、今から550年程前にこの里を開墾。分家の際に賜った霊璽を祀ったのが千代保神社の始まりです。御祭神は、大祖大神(おおみおやのおおかみ)・稲荷大神(いなりおおかみ)・祖神(みおやのかみ)の三柱。商売繁盛や家内安全の神様で、境内の本殿にお祀りされています。
お供えは『おあげ』!?
出典:df-nippon.info
お供えのためのローソクと『おあげ』を購入してからお参りするという、他ではちょっと見られない参拝方法です。
出典:休日の午後の憂鬱
また、願い事が叶うかどうかを占う重軽石があります。まずは一度持ち上げてから、元に戻します。願いが叶うなら重くなる、または軽くなるのどちらかを決めます。
そして叶えたい願い事を念じながら、再度持ち上げます。その時に重く・軽くと念じた方が当たっていれば、願い事は成就すると伝えられています。
おちょぼさんの参拝は夜が楽しい!
千代保稲荷での参拝者が楽しみにしているのが、参道に100軒以上もあるお店でのグルメ探し。特に混雑するのが、毎月の最終日と翌月の1日にかけて行う月越参りまたは月並祭とも言う夜の参拝。
前月のお礼と翌月のお願いをするもので、月をまたいで行う参拝のこと。当日は夜通し多くの参拝客が行き交い、参道もより賑やかに。
出典:フォートラベル
中でも串カツやどて煮は大人気。夜中にもかかわらず、ビール片手に盛り上がる人たちで溢れています。せっかくのお参りなら、この月越参りに併せてみてはいかがでしょうか。
関善光寺
正しくは、妙祐山宗休寺という天台宗安楽律法流の寺院ですが、関善光寺という名前で親しまれています。
出典:フォートラベル
本堂は信州善光寺を模して約10年の歳月をかけ、1798年に建立されたもの。見た目はそっくりですが、大きさは1/3程しかありません。
御本尊は善光寺如来で、信州善光寺と同様に7年に1度御開帳が行われます。その際は、長野県飯田市の元善光寺や山梨県甲府市の甲斐善光寺・愛知県稲沢市の善光寺東海別院・岐阜市の岐阜善光寺の計6つの善光寺で同時開催されます。
どこかで見たことがあるような・・・
出典:フォートラベル
実はこのお寺にある大仏様のお姿に、ネットがざわついた事がありました。それは、1996年に完成した大日堂に安置されている宝冠大日如来。
そう、あの五郎丸ポーズをしているのです!とは言え1200年以上も前に造られたものなので、こちらが先。この印相(手の組み方)は、日本では他では見られないという珍しいものだそう。
出典:関ジャーナル
通常は印相に意味があるとされますが、他にないため未だに不明だとか。そのポーズだけに目が行きがちですが、台座には1013体の仏像が刻まれています。
また美しい宝冠や耳飾り、建物内の上部に目をやると鮮やかな天井絵。その1つ1つが素晴らしく、関善光寺を訪れたなら必ず見ておきたい場所。
ここでしか体験できない戒壇巡りって?
そしてもう1つ体験したいのが、戒壇巡り。全国には戒壇巡りができるお寺はたくさんありますが、こちらは何と卍型。人が亡くなって成仏するまでの49日に因み、49mの入り組んだ暗闇が続きます。
出典:岐阜県観光連盟
壁伝いに張られているロープを頼りに進んでいきます。仏様との縁を結ぶ仏性の鍵(錠前)を触ることができれば、幸運に恵まれると言います。
また、予約が必要ですが2名から可能な坐禅や、当日でも受付可能な写経なども体験できます。
金(こがね)神社
とにかく金運をアップしたい!そんな方は、ぜひこの神社へお参りをしていきましょう。お金が全てではありませんが、やはり何事も先立つものが無ければ始まりませんよね。
スタートが金の鳥居からってスゴくない!?
到着すると、まず迎えてくれるのは黄金色に輝く鳥居。金神社にふさわしい!伊奈波神社・橿森神社とともに岐阜市三社の1つで、JR岐阜駅から徒歩15分ほどの場所にありアクセスも便利。
主祭神は、伊奈波神社の主祭神・五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)の妃である渟熨斗姫命(ぬのしひめのみこと)。
出典:ひろぴーの日本全国 旅日記
日葉酢姫命(ひはすひめのみこと)・五十瓊敷入彦命(いおきいりひこのみこと)・市隼雄命(いちはやおのみこと)とともにお祀りされ、金運アップや商売繁盛にご利益があるとされます。
出典:livedoor Blog
この地に御鎮座されたのは135年とのことで、実に1900年近くの歴史があります。ここを参拝するのであれば、毎月最終金曜日がオススメ。
神社でもプレミアムフライデー!
出典:LINEトラベルjp
「Premium金Day」と言って、神社名だけですが通常御朱印の黒字が何と金色字に!さらに限定の『こがね守』というお守りも。
出典:ぽんとぽこぽん
金運をよりアップさせたいなら、金色の『金運守』も併せて手に入れましょう。当日は朝から行列ができるほどなので、時間に余裕を持ち早い時間から出かけた方がベター。
本殿の裏側には、たくさんの摂社・末社が並んでいます。その中の1つ金高椅(こがねたかはし)神社は、磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)を祀り料理の神様として信仰を集めています。
金祥(きんしょう)稲荷神社では、御朱印もいただけます。毎月9日なら、境内で骨董市が開かれます。50ほどのお店が出て、掘り出し物を探しに来る地元の人や観光客で賑わいます。
南宮大社
出典:フォートラベル
天照大神の兄神に当たる金山彦命(かなやまひこのみこと)を主祭神として、相殿に見野命(みののみこと)、彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)をお祀りしています。
美濃国一之宮として、古くから崇敬を集めています。地元では「南宮さん」と親しみを込めて呼ばれています。
出典:のさかんぱにー!
広い境内には本殿をはじめ、弊殿・拝殿・楼門・高山社・樹下社・隼人社・南大神社・七王子社・回廊(左右)・勅使殿・高舞殿・神輿舎・神官廊の15棟が並んでいます。その全てが国の重要文化財に指定されています。
現在の建物は1600年の関ヶ原の合戦の時に焼失したものを、1642年に3代将軍徳川家光公が再建したもの。その際に家光公が寄付したのは7000両と言われ、現在の価値にすると約21億円にもなるそうです。
美しい建物の数々に思わずウットリ!
出典:ロコナビ
建物は和様と唐様の折衷で、その独特の建築様式から南宮造りと呼ばれます。朱塗りの美しい建物に見とれてしまいますが、それもそのはず。11月に、51年に1度の式年遷宮祭が行われ、本堂など15棟の修繕をしたばかり。もともと伊勢神宮と同じように20年ごと行われてきたそうですが、室町時代の頃から現在のようになったとか。
出典:ターナー色彩
もちろん準備のために、10年もの歳月をかけて行われました。拝殿や楼門など、より鮮やかな朱色にお色直しが完了。
チャンスは1年に1回だけ!?
建物だけでなく、名刀や駅鈴・絵馬などたくさんの宝物が収蔵されている宝物も気になりますよね。しかしながら、一般公開されるのは毎年11月3日と決められています。
チャンスがあれば、ぜひ日程を合わせてお出かけください。
大垣八幡神社
大垣市民の氏神様として親しまれています。御祭神は、応神天皇・神功皇后・比咩大神(ひめのおおかみ)の三柱。
あらゆる困難も乗り越えてきて、今がある!
1334年に、東大寺鎮守の神である手向山八幡宮を勧請したのが始まりで、1451年に現在の地に遷座されました。1546年に兵火により全焼、その後程なくして再建されています。
出典:すてまわり – FC2
1608年に幣殿・拝殿・舞殿が建てられますが、1648年に大垣藩初代藩主の戸田氏鉄公により再建整備が行われています。しかし、太平洋戦争により米軍の空襲に遭い社殿が焼失。その後1951年に本殿、1954年に拝殿、1955年に社務所を再建しています。
学業成就・良縁に恵まれたい方は必見!
出典:御朱印ランナーの聖地巡礼
境内社として縁結びの神様をお祀りする出雲社や、学問の神様・菅原道真公を祀る大垣天満宮、商売繁盛にご利益があると言われる大福稲荷神社などがあります。
出雲社の前には大きな銀杏の木がありますが、雌雄2本の木が抱き合うように立っていることから夫婦銀杏と呼ばれます。良縁・夫婦和合・子授けのご神徳があると言われます。大垣市と言えば、豊かな水に恵まれた水の都。この境内にも自噴水があり、清らかな水がこんこんと湧き出しています。

朝早くから、ペットボトルやポリタンク持参の地元の人が訪れています。
授与品には、神符やお守りなどがあります。中でもお守りは種類が多く、安産・健康長寿・必勝・仕事・身体・病気平癒・子授け・学業などなど。
出典:Twitter
アレもコレも叶えたいというちょっとよくばりな方は、心願成就守がいいかもしれませんね。可愛らしい御朱印も、ぜひいただいていきましょう。
正法寺
黄檗宗万福寺の末寺で、奈良県の東大寺・鎌倉の高徳院とともに日本三大大仏とも言われる釈迦如来坐像があります。38年もの歳月を費やし、1832年に完成。
出典:フォートラベル
大きな銀杏の木を真柱として骨格を造り、竹材で編んでから粘土で塗り固め、その表面に一切経や阿弥陀経・法華経などを貼っています。
さらにその上から漆を施し、金箔で仕上げています。竹材で編んでいることからか、籠大仏とも呼ばれます。また、胎内仏として木造薬師如来坐像を安置しています。
穏やかな表情の大仏様に癒やされる!
出典:フォートラベル
お堂の高さは約25m、大仏の高さは13mを超えます。耳の長さだけでも2mもあり、見事な福耳。
出典:エキサイト
正面ではなく、お顔が少し下を向いています。そのため大仏様の前に立って見上げると、まるで微笑んでいるかのような優しい表情がしっかりと見れます。
出典:道草ウォーキング
印相は右手中指と親指で輪っかを作っていて、まるでOKをしているように見えるのも面白い。また、大仏様を取り囲むように小さな五百羅漢像が並べられています。
体で痛むところがあれば撫でていこう!
お釈迦様の弟子である賓頭盧(びんずる)様の坐像もあり、自分の体で不調な部分と同じ場所を撫でると症状が回復すると言われています。そのため頭や顔、膝などは色が剥げ落ちています。
大仏様のお前立ちとして安置されている木造阿弥陀如来坐像と、籠大仏附(かごだいぶつつけたり)胎内仏として木造薬師如来坐像が県の重要文化財に指定されています。
境内には戦国時代に作られたと言われる地蔵菩薩を安置する地蔵堂や、朱塗りの鳥居が立ち、天井絵もある運授殿などがあります。
伊奈波神社
1900年以上の長い歴史を誇り、初詣の数は岐阜県内では一番の人出となります。主祭神は垂仁天皇の長男・五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)。
姫君の淳熨斗媛命(ぬのしひめのみこと)や、日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)・彦多都彦命(ひこたつひこのみこと)・物部十千根命(もののべのとちねのみこと)とともにお祀りしています。
出典:えんさんのフォト日記
大鳥居をくぐり、緩やかな傾斜の参道を上り境内に入って行きます。二の鳥居の先に、神様のみが渡ることができる神橋があります。
建物1つ1つに先人たちの技が詰まっている!
出典:神社・寺・教会検索
その横を通り過ぎると、重厚でどっしりとした風格漂う楼門が見えます。階段下から見上げると、その大きさがよくわかります。じっくりと眺めてみたくなる、そんな美しさがあります。
出典:travelog-jpn
楼門をくぐると再び階段を上がり、その先に神門。伊奈波神社では神門から先の拝殿・本殿への立ち入りができません。
目の前に見える拝殿と、その奥に控える本殿に向けてお参りします。神様の近くまで来させていただいた、という実感が湧いてくるはず。
大黒様を祀る伊奈波大黒社や朱塗りの鳥居が並ぶ楓稲荷神社など、境内には末社・摂社がいくつも。その中でぜひお参りしていきたいのが、手水舎の隣にある黒龍神社。
岐阜県最強パワースポットは何でも叶う!?
出典:Twitter
御祭神は高竉神(たかおかみ)で、伊奈波神社が遷座される前からこの地に祀られていました。あらゆる災いを防ぎ、どんな願いでも叶えてくれるとか。
強く願えば願うほど、その効果は絶大だそう。岐阜県でも最強のパワースポットとしても知られ、県外からも多くの参拝客が訪れます。
神門の前には珍しい逆さ狛犬が、楼門の前には大きな狛犬の足元に小さな狛犬がすがりつくような姿が見られるなど、狛犬好きにも見逃せないスポットです。
初詣は、いつまでに行くという決まりはありません。しかし一年の無事と感謝、お願い事を伝えにいくのであれば早いほうがいいに決まっている!
まだ行っていないと言う方は、ぜひ岐阜県の神社やお寺へ出かけてみませんか?気持ちを新たにお参りをすれば、素晴らしい一年のスタートが切れる事間違いなしですよ!
※参拝できる時間が決まっている場合がありますので、お出かけ前にHPなどでご確認ください。