【B級グルメ】愛知県でおすすめのソウルフードを厳選
2024年08月24日(土)/愛知県
愛知県の食べ物は時によっては名古屋めしと言われたりすることもありますね。ネーミングや食べ方なども実に個性的で地元の人でも面白いです。そして種類も多く多岐に渡ります。今回は、愛知県民おすすめの愛知発祥のソウルフード(B級グルメ)を厳選してご紹介しましょう!
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①手羽先唐揚げ
出典:Travel Note
今の名古屋で手羽先といえば先ほどの風来坊か世界の山ちゃんが二大巨頭となっていますが、地元の人と観光客の人では支持が分かれるよう。地元の人は風来坊派が多いと言われています。逆に出張や旅行などで来られる方には山ちゃん派が多いらしいです。これは嗜好の問題なので、自由なのですが、味付けがかなり異なります。風来坊は甘辛の照りの強いタレで食べるとホッと落ち着くような万人ウケする子供でも食べやすい味付け、一方山ちゃんはタレを使いつつも相当量のコショウがふりかかっています。
かなりコショウ辛いので、お酒のお供にはこの辛さがいいのかもしれませんね。お酒のお供というところで観光客受けがいいのでしょう。今ではこの二大巨頭に続けとばかりにいろんな手羽先を扱う店が増えてきています。どこのお店もオリジナリティがあるので、楽しめるかもしれませんね。
風来坊
出典:AMR的blog(ブログ)
手羽先唐揚げの元祖が、1963年創業の風来坊。元々創業者が北九州で小さなお店を営んでいた頃、メニューになかった鶏の唐揚げを客に出したそうです。内容としては、開発した唐揚げ用のタレを出し取りのためだけに使っていた手羽先でやって見たらどうなるかを実験したとのこと。それが現在人気メニューになっているターザン焼と呼ばれるもので、このタレを手羽先に応用したのが始まりです。
出典:食べログ
じっくりと2度揚げし、外はカリッと中はふっくら。ちょっと甘めの秘伝のタレと、コショウ・胡麻が決め手。1人前は5本ですが、ビールのお供ならあっという間に食べきってしまいます。2~3人なら、最初に5人前くらいオーダーするのは珍しくありません。
出典:911とCBとOAKLEY – RSSing.com
ターザン焼は若鶏の半身を揚げたもので、その豪快な見た目と裏腹に女性に人気。周りの目など気にすることなく、ガブッとかぶりつきましょう!
世界の山ちゃん
出典:食べログ
風来坊と並んで人気なのが、世界の山ちゃん。1981年に創業し、愛知県内のほか近県の三重・岐阜、さらに東京や大阪・北海道・広島などにも。また、香港や台湾、タイ・マレーシアなど海外にも店舗を展開しています。
出典:rubese.net
こちらも人気メニューはもちろん手羽先。お店のメニューには「幻の手羽先」と表記されています。「あまりに美味しすぎて、何本頼んでもすぐに無くなる。だから幻の手羽先だ。」と常連客に言われたことからだとか。創業時から変わらぬピリッとしたスパイシーさが、そのクセになる理由。カリッとした外側と、噛んだ時のジューシーさが堪らない!手羽先の最強のお供のビールもガンガン進む味です。
②味噌煮込みうどん
出典:中日新聞プラス
ご当地の麺類で愛知県といえばやはりその大きなものは味噌煮込みうどん。横綱級です、そして高級を押し出しています。普通のうどんと比べても値段はまず倍以上はします。最低でも1000円はしますね。そしてお店の店構えも高級感という雰囲気をバチバチ出しています。なにせ土鍋にグツグツの状態でテーブルに運ばれてくるわけですから、立ち食いなんてありえません!
食べ方も独特です。通常は土鍋の蓋には上記を逃がすための穴が必ずあいています。しかし、味噌煮込みうどんの土鍋にはその穴がありません。そのため、提供してからお客さんが蓋をあけるときに普通に閉じていると火傷などの心配があるので、必ず少しずらしてその隙間から蒸気を逃しています。じゃあ、穴をあければいいじゃないかと思うあなたは普通です。でもあいていないんです。なぜなら、この蓋がなんとうどんの取り皿がわりになるのです。ですから穴をあけておくわけにはいかないのです。
あとは、独特のところでいうと、おそらくの日本のうどんの中で一番硬いうどんだと思われるあの麺、生から煮ながら茹でも兼ねています。味噌煮込み専用の麺なのです。生から入れられるので、柔らかい普通のうどんではドロドロに溶けたようなうどんになってしまいます。しっかりと主張するためにあの麺があります。
次に味噌ですが、愛知県は赤だしと言われるぐらい赤味噌の地域です。ですから本来は赤味噌のみで作られていたそうです。ただ、赤味噌のくせといいますか苦手な方が多いのも事実なので、某有名店は観光客向けに白味噌などの他の味噌もブレンドした上で今は出されています。
ここまで全国区になってしまった以上、食べ残されて美味しくないという風評被害を出されるならお客さんに合わせてしまおうという発想の転換が今に至る所以です。
そして、かしわ(鶏肉)です。これには逸話があります。今では名古屋コーチンや冬には牡蠣など時期の食材が入ることで多くのメニューを展開していますが、創業当時は鶏肉を普通に食べられる時代ではありませんでした。当時は鶏肉は入っていなかったそうです。
しかし、全く入れていなかったわけではありません。そんな鶏肉が食べれない時代が来るようにと女将さんが土鍋の底に1cm角ぐらいの鶏肉を置いてから味噌や出汁などを入れて作っていました。その名残は実は今でも続いており、必ず鍋底に鶏肉を置いてから調理が始まっているのです。ちなみに全ての店はやっていないと思いますが、有名な山本屋本店でのお話です。
【味噌煮込みうどん】山本屋総本家
出典:食で奏でる旅の記憶
山本屋という屋号の店を買い取り、1925年に大須で開業したのが始まり。100年近くも名古屋で愛され続けている、味噌煮込みうどんの名店。
出典:NAGOYA Free Wi-Fi
通常のうどんには、原料に塩を含みます。しかし山本屋総本家のうどんは粉と水のみ。もちろん小麦は国産100%。初代が研究や改良を重ね、独自のコシを生み出すことにも尽力しました。器はうどんが冷めにくい信楽焼。空気穴がないため、取り皿として利用できるよう。シンプルな煮込みうどんのほか、卵やかしわ入りなども。
出典:食べログ
おでんや牛すじなどもあるため、煮込みうどんまでのつなぎとしてビールと一緒に味わうのもオススメ!
③きしめん
出典:トラベルブック
味噌煮込みうどんとはまさに対極にあるのはきしめん。まさに庶民の代表と言ってよいと思います。地元で初詣といえば熱田神宮ですが、その敷地内に宮きしめんが入っています。冬の寒い正月、一年の始まりを宮きしめんを食べながら感じる人は多いです。一杯500円ぐらいとリーズナブル。
基本は立ち食いかカウンターが多いのかなと思います。高級感のあるきしめん屋さんは聞いたことありません。でもそんな気軽さが筆者は大好きです。
また、特に観光客や出張の方には新幹線のホームにある立ち食いのきしめん屋さんがイメージ強いんじゃないですかね。シンプルな味付けでシンプルに美味しいあのきしめんまた名古屋に来たら食べて帰ろうと思っている人多いですよね。芸能人の方もよく使っていらっしゃるよう。新幹線ホームのきしめんはうまいという評判は地元民も存じてます。
でも、新幹線に乗らないと食べれないでは地元民も納得できません!じゃあどうするか?実はホームで食べたいがために新幹線ホームへの入場券を買って食べに行くのです。きしめん代プラス200円です。それでも食べたいと思う地元民はいるんですよ!そのぐらい美味しいということですね。名古屋最後のグルメはきしめんで締めてみてはいかがでしょうか。
④味噌カツ
味噌カツは名古屋発祥であり、豚カツに甘い独特のたれをかけたものが一般的です。甘い独特のタレとは店独自の手法で作られた物であり、豆味噌、鰹ダシ、砂糖をベースに作られています。この味噌カツの代表格は”矢場とん”かと思います。関東にも店を出店しており、名古屋の味噌カツの代名詞といえる存在です。
【味噌カツ】矢場とん
1947年に創業し、スタートは小さな屋台から。愛知県内以外にも東京や大阪・富山などにも店舗があり、グループ全体で年間300万食を売り上げています。休日などは1時間待つなんて事もザラ。しかし、待ってでも食べたいのが矢場とん。南九州産を中心に厳選した豚肉や、門外不出の秘伝の味噌ダレ。とんかつの揚げ方から味噌ダレとのバランスなど、全てに対してこだわりがスゴイ!人気のメニューは「鉄板とんかつ」。アツアツの鉄板の上に千切りキャベツと大ぶりなカツが乗り、お店の方が矢場とん特製の味噌ダレを最後に掛けてくれます。見た目ほどしつこくなく、ご飯がドンドン進む味。名古屋に来たら、食べずには帰れません!
⑤あんかけスパ
出典:名古屋名物
あんかけスパゲティは名古屋の代表的なソウルフード。略称、「あんスパ」。よく県外の人がこのスパゲッティを食べると、不思議な味と評されたりします。あんかけスパゲティですが、太目の麺にピリ辛ソースが効いた濃厚とまとソースに絡めて食べます。
【あんかけスパゲティ】スパゲッティ・ハウス ヨコイ
出典:30代からはじめるグッジョ部
スパゲッティ専門店やレストランなど、愛知県内にはあんかけスパゲッティを提供するお店がたくさんあります。どこへ行こうか迷ったら、やはり元祖のお店を選びましょう!1963年に、デミグラスソースとミートソースをヒントに日本人の口に合うよう改良し誕生したのがヨコイのソース。幅2.2mmの極太麺によく絡みます。
出典:食べログ
ミラネーズ・カントリー・サンジェルマン・ピカタ。これ、全部スパゲッティのメニュー名なんです!一番人気は『ミラカン』。ウィンナーやベーコンなど肉中心のミラネーズと、玉ねぎやピーマンなど野菜中心の「カントリー」を合わせたもの。客の要望から生まれたメニューだそう。一度試してみてはいかがでしょうか。
【鉄板イタリアン(ナポリタン)】喫茶キャラバン
出典:ホットペッパーグルメ
フードメニューが充実し、中でもイタリアンスパゲッティが看板メニューの喫茶店。一般的にはナポリタンと呼ばれるものですが、ここでの名前はイタリアン。
鉄板に卵、その上にスパゲッティが乗っています。最後までアツアツで食べられ、卵も生クリームが混ぜてあるのでフワフワ。
他店ではケチャップで味付けされているところも多いのですが、キャラバンは自家製のトマトソースを使用。豚肉・玉ねぎ・マッシュルームをケチャップで炒めた後、ワインでじっくりと煮込んでいます。先代が考案したそうで、深みのあるコクが特徴。
出典:食べログ
太めの麺との絡みも良く、モチモチとした食感が楽しめます。ちょっとレトロな雰囲気な店内は、のんびりと寛ぎたくなる居心地の良さです。
⑥脇役だったものが主役になった天むす
出典:マイナビニュース
エビ天が入ったこぶりなおにぎりが天ムス。名古屋で是非食べてほしい一品です。元々発祥店は三重県津市の「千寿」と言われていますが、名古屋で人気となり名古屋飯となっています。
⑦名古屋が生んだ中華料理の台湾ラーメン
出典:たびねす
名古屋市の台湾料理店「味仙」(みせん)が起源。作った背景としては、台南名物の担仔麺(担通麺、タンツーメン)を元に賄い料理がヒットしたと言われています。辛さをこらえながら食べる「台湾ラーメン」を是非ご賞味あれ。
⑧どて煮
どての品川
出典:livedoor Blog
味噌味でじっくりと煮込んだどて煮。食べるなら、住宅街の一角にある1959年創業の「どての品川」がオススメ。店先には6人ほどが並べるほどのカウンターがあり、常連客が楽しんでいます。初心者にはハードルが高いですが、空いていればぜひカウンター前に陣取りましょう。
出典:Twitter
目の前には年季の入った鍋が2つ。味噌ダレと醤油ダレがあり、カウンターの客はその鍋から食べる分の串を自分で取ります。さらにその隣では串カツを揚げていて、トレイにドンドン乗せていきます。これも自分で取り、2度漬け禁止のソースか鍋の中にドボンと浸して食べることもできます。
出典:doteni.xtone.jp
味噌味のどてやき、醤油味のとんやきなどは¥90からととにかく安い!アルコールを入れて、¥2000もあれば結構お腹いっぱいになります。
⑧味噌おでん
【味噌おでん】どて焼き 島正
出典:カロリーの断捨離は – FC2
1949年創業で、名古屋では知らない人はいないという人気のお店。週末や平日に関わらずいつも混雑し、カウンターには常連客や観光客でいっぱい。
出典:食べログ
島正では、味噌おでんは「どて焼き」と呼びます。丁寧に下ごしらえをした大根や豆腐・コンニャク・卵・里芋・牛スジを、八丁味噌でじっくり煮込んでいきます。中まで染みこんで真っ黒な姿は、さぞかし塩辛いのでは?と思ってしまいます。しかし見た目ほど濃くはなく、ビールや日本酒とも相性抜群!
出典:ameblo.jp
牛スジをご飯に乗せた『どてめし』や、どて焼きの味噌を絡めて食べる串カツなどもあるので、アルコールが苦手な方ももちろん楽しめますよ!
どて焼き 島正
住所:名古屋市中区栄2-1-19
電話番号052-231-5977
⑨味噌とんちゃん
【味噌とんちゃん】とんちゃんや ふじ
出典:この美しい地球に生まれて
「とんちゃん」とは、豚のホルモンのこと。赤味噌ベースの味噌ダレで味付けをしたのが「味噌とんちゃん」で、名古屋には専門店もたくさんあります。
出典:Twitter
もちろん焼き肉店でも必ずメニューにあります。『とんちゃんや ふじ』では、大須で長らく続いていた「とんちゃん」の名店・岡ちゃんから受け継いだ秘伝の味噌ダレを使用。お店は外観も店内も、昭和の雰囲気が漂っています。網の上でジュウジュウと焼いて、ひたすら食べる。
出典:食べログ
箸休めには、キュウリのぬか漬けがよく合います。「とんちゃん」以外にも、心臓や子袋・ミノ・タンなどがあり全て豚のメニュー。
店内は煙が充満しているので、お気に入りに服で行かないのが鉄則です。
10 名古屋ハヤシ
名古屋ハヤシをご存じですか?新たな名古屋メシとして、最近ジワジワと人気が高まっている進化形ハヤシライス。
名古屋ハヤシ倶楽部では「デミグラスソースを使う」「赤味噌を使う」「卵を使う」「ライスとソースを混ぜて提供する」「提供後にかける調味料で違いを出す」「東海3県の食材が88%入っている」「東海3県を元気にしたいと考えている」「新しい名古屋メシを広める情熱がある」の8つを名古屋ハヤシの定義としています。
現在参加店舗は20店ほど(2019年1月現在)ありますが、それぞれのお店によってさらなる工夫が施されています。ぜひ食べ比べてみてください。
【名古屋ハヤシ】カモシヤ
出典:sakatake.exblog.jp
味噌おでんの人気店でもあり、店名は味噌や醤油など「醸す」料理を主に提供する事から名付けられたそうです。こちらの名古屋ハヤシはデミグラスソースに赤味噌をブレンドしたソースを使用し、少し固めに炊いた八穀米に合わせています。
出典:たかしーのブログ
最初はそのまま、途中で上に乗せた卵黄を混ぜたり、お店オリジナルのハーブ七味で味を変えたりと楽しめます。見た目ほどしつこくなく、リゾットのような感覚で食べ進められます。
出典:tabelog.com
もちろん味噌おでんもオススメのお店。赤味噌にしじみと牛のダシを加えたオリジナルの特製スープで煮込んでいて、深みのある味わいはビールはもちろん白ワインや日本酒によく合います。
11 喫茶店のモーニングセット
名古屋は喫茶店でのモーニングが非常に充実しています。なぜかというと、この喫茶店もモーニングサービスがあるからです。定番のトーストやゆで玉子のような基本のセットから、小倉あんプレスサンド等豪華なモーニングまで様々です。有名どころとしては、コメダ珈琲店でしょうか。他にも、リヨンや、コンパル メイチカ店などもお勧めです。
⑨最後に
煮込みうどん、きしめん、手羽先から揚げ、味噌カツや、名古屋が生んだ中華料理の台湾ラーメンなどなどろいろ紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。
今回は名古屋グルメの歴史を中心に、その商品の生まれた背景や歴史のようなものを知った上で食べてもらうとまた一段と美味しく召し上がっていただけるのではと思い、そういった側面からご紹介させていただきました。
是非愛知県で素敵なひと時を!
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