ツウが知る名古屋の楽しみ方。4つの古風な街並み
2024年08月24日(土)/愛知県
愛知県名古屋市と言えば、東京都、大阪に次ぐ日本の大都市です。皆さんの中にも名古屋市=都会と思っている方は多いと思います。観光ガイドや観光マップをみても、紹介される多くが名古屋駅周辺のお店や、駅ビルのことばかり。しかし、実は名古屋には古い街並みも沢山のこっています。今回は、そんなツウのみが知る名古屋の楽しみ方と、4つの古風な街並みについて紹介します。
①岩倉街道が続く中小田井地区
出典:Gooブログ
まず、ほとんど知られていない名古屋の古い街並みの1つが中小田井地区の岩倉街道です。岩倉街道とは、徳川幕府が織田信長の時代から清州地域にあったお城を、現在の名古屋市に移設するときにつくった街道のことです。つくった、といっても自然発生的にできた街道です。清州から名古屋まで、城を移設するとき、飛脚たちが様々な物資を運んでいました。野菜や魚、肉、米、それに物資などを運んでいたのです。飛脚も人間ですから朝から晩まで荷物を運んでいると当然疲れます。途中で休憩する場所があると喜んで休みました。また腹が減って、何か物を食べたい気持ちも。そこで清州から名古屋までの通り道に商人が集まり、飛脚のために様々な物資を売り始めたのです。これが岩倉街道の始まりです。今でも、そんな昔の商家の街並みがずらっと続きます。観光ガイドにのっていませんが、名古屋の街並み保存地区に認定されています。岩倉街道を歩き進めると大きな公園があります。これが名古屋市西区にある最大規模の公園で、庄内緑地公園といいます。ここから名古屋駅のビル群を望むことも可能です。街と目と鼻の先にありながら、自然の空気を吸うことができる素晴らしい場所です。
②有松絞で有名な有松地区
出典:もとむら伸子
有松絞を聞いたことが無い、という方もいるかもしれません。しかし、実は着物好きにはたまらない繊維技法の1つ。そんな有松絞発祥の地がなんと名古屋の有松地区なのです。有松地区に行けば今でも古い街並みが望めます。先ほどの中小田井地区の岩倉街道よりも、少し大きな規模の街です。お土産屋さんもあり、現在も息づく有松絞の文化を肌で感じられます。有松地区に来たら街並みと合わせて、有松絞をぜひ購入してください。最近は着物だけでなく、若い方向けにタオルやハンカチなど身近な布ものに利用されています。意外なお土産として好まれるでしょう。
③名古屋の裏側、那古野を探索しよう
出典:一路一会
那古野は「なごの」と読みます。どことなくナゴヤに近い漢字ですよね。実は、この那古野地区は元々現在の名古屋ができる前に、中心的な都市として存在していました。現在の名古屋駅ができる前、那古野地区の円頓寺商店街は人々が行き交う場所だったのです。現在は、円頓寺商店街の再活用が名古屋市によって積極的に行われています。例えば商店街のリニューアルなど。また那古野はカフェが多い地域としても知られています。名古屋駅には最先端のカフェですが、那古野にはおしゃれで隠れ家的なカフェが沢山。自分の足で探してみると楽しいです。またご飯屋さんが多いことでも有名です。那古野地区を夜に歩いてみるとお洒落なスペイン料理店や居酒屋さん、京都の小料理屋などを見かけます。観光客の方にもおすすめです。
④四家道は名古屋の小京都
出典:弁当持参
四家道とは那古野地区にある昔の街並みが残る場所。ここも名古屋の街並み保存地区に認定されています。四家道は、名古屋市にある小京都です。カフェやご飯屋さんはもちろんですが名古屋駅周辺の都会な雰囲気から一変して、タイムスリップしたように古い街並みが広がります。四家道の名前の由来は、四間という道幅を意味します。四間の広さしかない、という意味通り道幅はあまり広くありません。軽自動車がやっと通れる程度です。ですから余計に街歩きには適しています。
四家道にきたら必ず訪れてほしいのが、なんとハンバーガー屋さん。コーナーバーガーというお店です。場所はご自分の足で探されることをおすすめします。このバーガー屋さんのハンバーガーは観光客の方にも大人気です。わざわざ出張や旅行で訪れる方も多く、キャリーバッグ片手にお店へ入る方も多いとか。おすすめはコーナーバーガーです。お肉はあらびきでジューシー、とてもボリュームがあるので片手では食べられません。ナイフとフォークで食べましょう。また、このお店とても雰囲気が良いこともポイント。ランチも営業していますが、やはり夜に行くとバッチリ。
名古屋の古風な街並みまとめ
名古屋には観光をする場所が少ない、なんて思っていませんか。実はそんなことありません。名古屋には町並み保存地区に認定されるような、古い街並みが今でも息づいています。しかも名古屋駅からほどない場所にあるので、例えばレンタサイクルをして目的の場所に行くのも良いですね。飽きたらいつでも名古屋駅周辺の都会へ戻ることも可能。昔と現在、この両方の良いとこ取りができる地域が名古屋なのです。皆さんもぜひ、その足で肌で感じてみてください。