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滝桜だけじゃない!三春町内のおすすめ桜スポット

2021年05月03日(月)/福島県


日本全国、津々浦々。桜の名所は数えきれないほどありますが、「一生に一度は見てみたい!」と多くの人が足を運ぶスポットと言えば「日本三大桜」ですよね。

福島県三春町(みはるまち)には「日本三大桜」の一角を担う「滝桜」があります。毎年、満開のシーズンには20万人もの人が三春町を訪れますが、そのほとんどが駅と滝桜を往復するだけ。そんなのもったいない!

三春町は「滝桜」のみならず、城下町の風情を色濃く残す町内には2000を超える桜があります。そのほとんどがしだれ桜。今回はそんな三春町内のおすすめ桜スポットをご紹介。柔らかな風に揺れるしだれ桜に誘われて、みちのくの小さな城下町を散策してみてはいかがでしょうか。

一生に一度は見たい!日本三大桜の一つ「三春滝桜」

山梨県の神代桜、岐阜県の淡墨桜とともに日本三大桜に数えられている、福島県の三春滝桜。3本とも国の天然記念物ですが、中でも滝桜が指定されたのは1922年(大正11年)。今から約100年前のこと。

桜の木が国の天然記念物に指定されたのは、滝桜が全国で初めて!その美しさは古くから多くの人々を魅了してきたんですね。そんな滝桜が最も美しく輝くのは、やはり春。満開の姿を見にぜひ東北まで足を延ばしてみてください。

滝桜とは?

三春滝桜

ベニシダレザクラの巨木「滝桜」。下から見上げると天に向かってそびえるよう。その高さはなんと約13.5m。ビル4階の高さに相当します。根回りも約11.3mあり、目を見張る太さ。腕を広げた大人が6~7人必要です。

桜の木がここまで大きくなるには、いったいどのくらいの年月が必要なのでしょう?滝桜はあまりにも古木&巨木であるため、はっきりとした樹齢はわかっておりません。推定では1000年を越えると言われています。まさに、悠久の時を生きてきた桜ですね。

三春滝桜と滝桜に魅せられる人々

「滝桜」の名前の通り、空から薄紅色の滝が流れ落ちてくるようなその姿は、一度見たなら誰もが虜になってしまうこと間違いなし。その美しさに魅せられて、最高の一枚をカメラに収めようと何度も足を運ぶ人や、春だけでなく春夏秋冬それぞれの姿を追い求める人もいるほど。

日本を代表する画家も滝桜に魅了されたと言われております。橋本明治画伯は、滝桜をモチーフにして皇居宮殿の「松の間」に「櫻」と題した杉戸絵を描きました。

また、千住博画伯による赤坂サカス赤坂Bizタワーの壁画「四季樹木図」も、滝桜をモデルにしていることでも知られています。

【住所】福島県田村郡三春町大字滝字桜久保地内

【電話】三春町役場 産業課商工観光グループ:0247-62-3960
三春まちづくり公社 みはる観光協会:0247-62-3690

【時間】開花宣言をしてから葉桜まで:6:00~18:00/ライトアップ:18:00~21:00

【アクセス】電車:JR磐越東線「三春駅」にて下車、三春駅~滝桜までは臨時バス「滝桜号」を利用

【料金】中学生以上:300円/中学生以下:無料

滝桜と合わせて見るべし!「三春ダム」

三春ダム

「滝桜」を見たらぜひ足を延ばしてほしいのがこちら。「三春ダム」。高さ65m、長さ174mに及ぶ堤をよくご覧ください。城壁を思わせるデザイン。堤の下部は石垣をイメージした模様、上部は櫓の形。下から見上げると堀に囲まれた城壁のよう。これは、三春町がかつて城下町だったことにちなんだもの。町の歴史に思いを馳せながらゆったりと散策してはいかがでしょうか。

そんな堤を囲むダム湖は、三春町が桜で有名なことから「さくら湖」と名付けられています。こちらには複数の橋がかかっており、「さくら湖」を渡って爽快なドライブやウォーキングを楽しむのもおすすめ。

散策のあとはダム管理所に立ち寄ってみて。三春ダム管理所には資料館が設けられ、三春ダムについての展示フロアや喫茶コーナーもあり、ほっと一息つけますよ。

三春ダム」は1998年(平成10年)に多目的ダムとして造られました。福島県の真ん中を流れる阿武隈川とその右支川である大滝根川の治水や福島県中部地域への利水など、さまざまに活用されています。

さらに詳しい三春ダムの歴史や役割は、ダム管理所の資料館をチェック!地域の暮らしを支える風光明媚な三春ダム、ぜひ訪れてみてくださいね。

【住所】三春ダム管理所:福島県田村郡三春町大字西方字中ノ内403-4

【電話】三春ダム管理所:0247-62-3145

【時間】散策は24時間/三春ダム管理所:8:30~17:00

【アクセス】三春駅から三春ダム管理所:車で12分/滝桜から三春ダム管理所:車で10分

三春ダムのシンボル「春田大橋」

三春ダム、春田大橋

三春ダム&さくら湖のシンボル「春田大橋」。橋の名前は、ダムの南側の地名「春田」からとられています。

この橋は「さくら湖」にかかる巨大な斜張橋で、全長は218mに及びます。端から端まで歩くと約3分。橋の南側に駐車場がありますので、そちらに車を停めて歩くのがおすすめ。118mの高さを誇る主塔は、「春」をイメージ。真下からてっぺんを見上げると、その高さに圧倒されるでしょう。

欄干の端には「滝桜」と「三春駒」のモニュメントが添えられていて、町の魅力をぎゅっと集めたデザイン。

橋の中央部にはさくら湖を見渡せる小さなバルコニーが付いていますので、ダムの上を吹き渡る春の風を感じてみてくださいね。お時間のある方は、滝桜と合わせて行われるライトアップも要チェック!幻想的な雰囲気をご堪能ください。

【住所】福島県田村郡三春町大字西方

【電話】三春ダム管理所:0247-62-3145

【時間】通行は24時間/三春ダム管理所:8:30~17:00

【アクセス】三春駅から車で10分/滝桜から車で5分

滝桜だけじゃない!三春町内のおすすめ桜スポット

福聚寺(ふくじゅうじ)

福聚寺(ふくじゅうじ)の桜

福聚寺は三春町の桜の名所として知られる臨済宗のお寺です。毎年4月中旬から下旬にかけて、境内には推定樹齢450年と言われるベニシダレザクラをはじめ、薄紅色や桃色の桜が咲き乱れます。

苔の緑が美しいお庭には石畳が並び、しだれ桜の下にはお地蔵さんたちが列をつくっていて、なんとも雅な和の空間。心静かにじっくり味わって。

福聚寺(ふくじゅうじ)の桜

戦国時代に三春町を治めた田村家の菩提寺でもある福聚寺。田村家は、伊達政宗の奥さんである愛姫(めごひめ)の実家として有名です。桜を鑑賞したあとには、田村家三代のお墓もぜひお参りしたいところ。

文化財も数多く保存されていて、県の重要文化財である「田村隆顕掟書」や「田村清顕掟書」のほか、水墨絵師として全国に名を轟かせた雪村の筆による「達磨図」などを所有しています。

【住所】福島県田村郡三春町字御免町194

【電話】0247-62-2569

【参拝時間】境内の散策は24時間

【アクセス】三春駅から車で5分/滝桜から車で10分

龍隠院(りゅうおんいん)

龍隠院(りゅうおんいん)の桜

江戸時代から三春町を治めた秋田家の菩提寺です。もともと現在の茨城県笠間市にあった曹洞宗のお寺で、秋田家の三春入りに伴って三春町に移されました。参道にでんと構える立派な門をくぐると、本堂へ向かって階段が伸びています。

階段を覆うように枝葉を伸ばす桜がこちらの見所。階段を登りながら上を見上げると、空いっぱいに桜の花が広がっています。青空と桜色のコントラストを楽しんでみてはいかがでしょうか。

龍隠院

階段を登り切った先にどんと構える本堂もぜひご覧ください。

こちらの本堂はなんと総ケヤキ造り。とても荘厳で、圧巻の美しさがあります。本堂の広さは14間プラス7間半もあり、激動の時代には人々を支える場所となってきました。戊辰戦争の戦火が東北を包んだ際は病院として利用され、新しい時代を迎えた明治には自由民権運動の演説がここで行われたのだとか。

そんな激しい歴史の渦を乗り越えてきたのが嘘のように、今は静けさをまとう龍隠院。

境内には江戸時代に三春藩を治めた秋田家を弔う尊霊塔があるほか、江戸から明治にかけて活躍した画家・徳田剣山や三春藩の絵師であった中村寛亭など三春町を代表する文化人が眠っています。

【住所】福島県田村郡三春町荒町160

【電話】0247-62-3603

【参拝時間】境内の散策は24時間/本堂内を拝観する際は要連絡

【アクセス】三春駅から車で5分(徒歩20分)/滝桜から車で10分(徒歩1時間)

高乾院(こうけんいん)

高乾院

高乾院は、鎌倉時代の中頃に仏源禅師が開山したと伝わる臨済宗のお寺です。こじんまりとしたお庭いっぱいに枝を伸ばす桜は、参道からも見えるほど。均整のとれた本堂を背にして松と並ぶ桜。“日本の春”が詰まった風景です。

そんな和やかなお庭が魅力の高乾院は秋田家の菩提寺でもあります。敷地内には歴代藩主をはじめ、秋田家一族のお墓があります。

龍隠院と同じくもともとは現在の茨城県笠間市にありましたが、秋田家に伴って住職が三春に移り、新たに開山。現在の本堂は平成14年に再建されたもので、黒い大きな屋根が風格を漂わせています。

また、本尊の「木造釈迦如来座像」や秋田氏の御廟(位牌堂等)は町の文化財に指定されています。お時間のある方、歴史好きな方は必見!見学を希望される場合は事前連絡をお忘れなく。

【住所】福島県田村郡三春町字荒町171

【電話】0247-62-2756

【参拝時間】境内の散策は24時間/本堂内を拝観する際は要連絡

【アクセス】三春駅から車で5分/滝桜から車で10分

法蔵寺(ほうぞうじ)

法蔵寺(ほうぞうじ)の桜

武家屋敷を思わせる塀と門。それを包み込むベニシダレザクラのピンク色が目にも鮮やかな法蔵寺。

お庭も美しい日本庭園で、大きな赤松を中心に、小さな庭石が波模様を形作る「枯山水」の様式となっています。

そんな気品と風格を漂わせるこちらのお寺は、三春町でいちばんの古刹です。その開山は今からおよそ800年前、鎌倉時代と伝わっています。遊行上人の弟子が念仏信仰を広めようと、ここに道場を開いたのが始まりなんだとか。

本堂は江戸時代に2度にわたって焼け落ちてしまい、ずっと仮のお堂でした。ようやく再建されたのは平成に入ってからのこと。なんと約200年ぶりの本堂再建です。

境内にはベニシダレザクラのほかにも、約100種もの蓮の花や威風堂々たる赤松、色鮮やかなツツジ、アジサイ、サルスベリといった花々や古木があり、四季を通して訪れた人の目を楽しませてくれます。

【住所】福島県田村郡三春町字荒町169

【電話】0247-62-2637

【参拝時間】境内の散策は24時間/本堂内を拝観する際は要連絡

【アクセス】三春駅から車で5分/滝桜から車で10分


やはり春といえば桜ですよね!特に東北の桜は、長く厳しい冬を越えて美しい花を咲かせるためか、見ていると心が満たされて元気になります。

中でも三春町の桜は町全体の雰囲気と相まって、風情豊かなものばかり。和の情緒にあふれ、春爛漫を満喫するのにぴったり。

「三春町は東北の小さな町だし、滝桜以外に何があるの?」と思っていた方には、ぜひ町内を散策してほしい!たくさんの桜たちが、きっと最高の思い出をつくってくれますよ。みちのくの城下町・三春町で、あなただけのお気に入りのしだれ桜を見つけてみてください。