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日本の原風景「大内宿」でおすすめの食べ歩きスポット7選

2024年12月10日(火)/福島県

福島県南会津郡下郷町にある「大内宿」。茅葺屋根の並んだ大内宿は、かつて宿場町として栄えた街。現在でも飲食店、お土産屋さん、民宿などが並び、県内屈指の観光スポット。
そんな大内宿には、食べ歩きにぴったりのお店、お昼ごはんに食べたい名物グルメも!今回は大内宿でおすすめの食べ歩きスポット7選をご紹介します!

日本の原風景「大内宿」でおすすめのグルメスポット7選

大内宿ってどんなところ?

大内宿のグルメスポットを紹介する前に、大内宿の歴史を簡単にご紹介。もともと福島県の会津地方は、会津藩の領地でした。戊辰戦争の戦場となったことや、飯盛山で自刃した白虎隊の悲劇など、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

大内宿は、そんな会津城下と、現在の栃木県日光市今市をつなぐ街道の、宿場町として栄えました。会津藩の江戸への参勤、周辺の藩との交流にも利用された、とても重要な場所。

大内宿

しかし、周辺の道路の整備、大内ダムの建設などにより、茅葺屋根の建物を壊したり、トタン屋根にする家が増加。存続の危機に陥りましたが、その景観を残していこうという活動が起こり、「重要伝統的建造物群保存地区」。

今では、「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を定め、景観の保存、茅葺屋根の葺き替えの技術習得などに取り組んでいます。

大内宿でおすすめの食べ歩きスポット① 三澤屋

三澤屋

出典:Travel Note

大内宿で絶対に外せないのが「ねぎ蕎麦」。会津藩主・保科正之は、小さいころに信州の高遠藩で育ちました。会津藩主になってからは、大根おろしの汁で食べるお蕎麦のことを「高遠そば」と呼び、それに丸々一本のねぎを添えたものが、大内宿の名物料理「ねぎ蕎麦」です!

観光アドバイザー

とってもインパクトのある見た目は、ここ大内宿でしか食べられません。

ねぎの先は少し丸くなっているので、思ったよりもすくいやすく、シャキシャキでピリッとしたねぎと冷たいお蕎麦の相性はぴったり!ねぎを先にたくさん食べてしまっても、お箸がしっかり用意されているので安心してくださいね。

栃もち

出典:持たない、でも持ってる暮らし

三澤屋でもうひとつおすすめしたいのが、栃もちです。栃の実はそのままではとっても苦く、とても食べられたものではありません。それを1週間という長い時間をかけて、ふかしたもち米と、十分にあく抜きした栃の実をまぜてついて、やっと苦みが抜けるといわれています。この工程が生まれるまで、どのくらいの人がその苦みや失敗に悩んだのか…。先人の知恵を感じることのできる「栃もち」は、ねぎ蕎麦と合わせて注文しても、ぺろっと食べられますよ!

また、イワナや鮎の塩焼き、会津の郷土料理「こづゆ」や「にしんの山椒漬け」など、一品料理も充実!会津のおいしいもをたくさん味わうことのできるお店。

店舗名:三澤屋
住所:福島県南会津郡下郷町大内山本26-1
営業時間:10:00~16:00
電話番号:0241-68-2927
定休日:年末年始

大内宿でおすすめの食べ歩きスポット② 山形屋

山形屋

出典:山形ランチ便 SEASONⅡ

大内宿には食べ歩きグルメもたくさん!江戸時代にタイムスリップしたかのような街並みを歩いていると、ひときわ香ばしい香りがただよってるく「山形屋」。顔の大きさほどある焼き立てのせんべいは、なんと大きさ20㎝!注文をすると、目の前でしょうゆを二度漬けにして焼いてくれるので、あつあつの焼き立てせんべいが楽しめます。お子さんからお年寄りまで大人気の商品です。

しょうゆ味以外にも、ぴりっとからい唐辛子せんべい、ざらめ、隠れ人気商品の納豆チーズ味など、種類も豊富。特に、ハート型のせんべいは子どもや女性に大人気。食べ歩きはもちろん、大内宿でのお土産にもおすすめですよ!

また、店内での食事メニューも豊富。ねぎ蕎麦をはじめ、夏に人気なのが日光の天然氷を使ったかき氷!夏の時期にも多くの観光客が訪れる大内宿。果物や和風のシロップをふんだんに使った、ちょっと大人のかき氷もぜひ味わってみてくださいね!

店舗名:山形屋
住所:福島県南会津郡下郷町大内山本43
営業時間:8:00~17:00
電話番号:0241-68-2932
定休日:不定休

大内宿でおすすめの食べ歩きスポット③ 南仙院 神官

会津の名物「天ぷらまんじゅう」。仏壇に供え、固くなったおまんじゅうを天ぷらにして食べたのがはじまりと言われています。

南仙院神官

出典:食べログ

天ぷらまんじゅうは、その名の通りてんぷら粉につけて揚げたものが一般的ですが、「南仙院 神官」の天ぷらまんじゅうは、一味違います。お蕎麦の名産地でもある会津、そば粉を使っているので外はさくさく、中には甘さ控えめのあんこがぎっしりつまっています。

かるい食感なので、ごはんを食べた後でもおすすめ!笹の葉でくるまれた姿もとってもかわいらしいです!あつあつなので、やけどに注意してくださいね。

店舗名:南仙院 神官(公式サイトなし)
住所:福島県南会津郡下郷町大内山本31
営業時間:8:00~17:00
電話番号:0241-68-2940
定休日:不定休

大内宿でおすすめの食べ歩きスポット④ 本家玉屋

外はさくさく、中はもちもちの「きんつば」が評判の「本家玉屋」。
人気の秘訣は、生地に黒米が練りこまれていること!
黒米を練りむことで、生地とあんがよくなじむので、おいしさがより引き立ちます。
外はかりかり、中はほくほくで、寒い時期にもおすすめの大内宿グルメ。

本家玉家

出典:食べログ

また、店内での食事メニューも豊富!「祝言そば」は、山菜がたっぷり入ったお蕎麦で、こちらもねぎを使ってすくって食べます。
会津のそば粉100%のお蕎麦は、毎朝開店前に手打ちしています。セットについてくる天ぷらの野菜は、玉屋の畑で育てた野菜が使われています。祝言そば以外にも、古代米をつかったいなり寿司や、古代米甘酒なども。古代米のいなり寿司は、お蕎麦との相性も抜群!食べ歩きにぴったりのきんつばはもちろん、店内での食事もおすすめのお店。

店舗名:本家玉屋
住所:福島県南会津郡下郷町大内山本3
営業時間:8:30~17:00
電話番号:0241-68-2946
定休日:毎週木曜日

大内宿でおすすめの食べ歩きスポット⑤ そば処こめや

店先で売られているそば団子は、普通のお団子とは一味違う食感が楽しめます。そば粉の香りがふわっと広がるそば団子、お蕎麦がおいしい会津だからこそ食べられる、食べ歩きにおすすめグルメです!そば団子のほかにも、もちもちのいももちも人気。子どもから大人まで楽しめる味。

そば処こめや

出典:おいでよ!南会津。

「そば処こめや」のもうひとつの魅力は、店内での食事メニューの多さ!お蕎麦のメニューは、様々な天ぷらやトッピングがあり、ついつい迷ってしまうほどの数。

冷たい・温かいお蕎麦やうどん、お餅メニューも豊富なので、気温やおなかの空き具合によって選べます!飲み物やお餅はとってもお手頃なお値段なので、街歩きで疲れた足を癒すのにもおすすめ。

店舗名:そば処こめや
住所:福島県南会津郡下郷町大内山本16-3
営業時間:8:30~16:30
電話番号:0241-68-2926
定休日:不定休

大内宿でおすすめの食べ歩きスポット⑥ 味処みなとや

味処みなとや

出典:oouchi-minatoya.com

観光アドバイザー

観光地の食べ歩きグルメといったら、どんなものを思い浮かべますか?

「五平餅」は、観光地でも外せない食べ歩きグルメの一つですよね。五平餅は、半つきにしたごはんに、しょうゆのたれや味噌を塗って、焼いたものが一般的。大内宿では、五平餅とはちょっと違った「しんごろう」が名物。この「しんごろう」は、半つきにしたごはんを使うところまでは、五平餅と一緒。塗る味噌は、えごまを使った「じゅうねん味噌」というところが、五平餅とは違っているところ。

昔、「しんごろう」という男性が一人で暮らしていて、お金がなかったため、お正月に神様へ供えるもち米がありませんでした。そのため、あまったくず米やうるち米をたき、半つきにして丸めたものを竹串にさし、味噌にえごまを混ぜた「じゅうねん味噌」を囲炉裏で焼きました。それが近所で話題になり、南会津全体に広まったと言われています。

外はこんがり、じゅうねん味噌がちょうどいい具合に焦げていて、甘みが一層引き立ちます。素朴な味わいが楽しめる、南会津の名物グルメ。

また、店内での食事メニューは、おそばやうどんが中心。会津地鶏を使ったカレーやから揚げも人気のメニュー。

観光アドバイス

食べ歩きはもちろん、店内でゆっくり食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

店舗名:味処みなとや
住所:福島県南会津郡下郷町大内山本34
営業時間:9:30~17:00
電話番号:0241-68-2933
定休日:不定休(12月から3月は要予約)

大内宿でおすすめの食べ歩きスポット⑦ 分家玉や

分家玉や

出典:LINEトラベルjp

大内宿でも評判のカフェ「分家玉や」。女性のパティシエが作るスイーツと、その店内の雰囲気から女性に大人気のお店。店内は木のぬくもりを感じる、落ち着いた雰囲気。

観光アドバイザー

モダンなインテリアとの相性抜群です!畳敷きになっているので、疲れた足にもうれしいですね。

ブルーベリーのチーズケーキや、モンブラン、旬の果物を使ったスイーツが楽しめるは、大内宿でもここだけ。季節ごとに変わるメニューを楽しみに、何度も訪れるファンも多いのだとか。

スイーツだけでなく、ランチも人気な「分家玉や」。ランチは要予約ですが、こだわりの「鶏せいろう」は、会津地鶏をふんだんに使った贅沢な一品。スイーツの販売も行っているので、大内宿でのお土産にもおすすめ。ネットでは「たまやのおやつ宅急便」が利用可能。

観光アドバイス

大内宿に行けない方でも、「このお店のスイーツが食べたい!」と急に思い出した方でも、分家玉やのおいしいスイーツをおうちでも味わえますよ!

店舗名:分家玉や
住所:福島県南会津郡下郷町大内権現上358
営業時間:10:30~16:00
電話番号:0241-68-2948
定休日:無休

夏の大内宿で絶対飲みたいラムネ

大内宿夏

冬の雪が積もった大内宿は、まるで昔話の中にタイムスリップしたかのよう。しかし、夏の新緑の季節にも大内宿にはたくさんの魅力が!茅葺屋根の建物のそばには、小川が流れており、そこで冷やしたラムネや野菜など、夏だからこそ味わえる大内宿の「味」も。冷たい小川で冷やしたラムネは、

観光アドバイザー

普段家で飲むのとは全く違った味に感じます。どこか懐かしい風景に、ついつい見とれてしまうかも。

冬の営業時間に注意!

冬の営業時間に注意!

大内宿でおすすめのグルメスポットをご紹介しましたが、冬期の営業には注意が必要です。
公式サイト等に記載がなくても、冬の雪が積もる季節は、営業時間が変更になったり、平日には営業していないお店も増えます。

食べ歩きやグルメを楽しみたいという方は、休日に訪れるのがおすすめ。冬の会津は雪が多く降る豪雪地帯となっているので、運転される方は安全運転に気を付けてくださいね。

風景だけでなくグルメも楽しむ欲張りな大内宿へ

大内宿でおすすめしたいグルメ7選をご紹介しました。風景はもちろん、その自然と歴史に包まれながら食べるグルメはより一層おいしく感じます。伝統のこもった料理や、人のぬくもりを感じる料理がたくさんの大内宿。

観光アドバイザー

風景や歴史だけでなく、おいしいグルメも楽しむ欲張りな時間を、大内宿で過ごしてみませんか?




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