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二本松の提灯祭りの日程やルート・おすすめ旅行プラン

2019年06月01日(土)/福島


福島県にある二本松市は、安達太良山と阿武隈山に育まれた、自然豊かな地域です。お米や野菜作りも盛んで、一面に広がる田んぼや畑と、綺麗な安達太良山が見える、そんな景色が広がっています。

そんな二本松市で、毎年10月に行われるビッグイベントが「二本松の提灯祭り」。秋田竿灯まつり、愛知の尾張津島天王祭と並び、「日本三大提灯祭り」の一つとされています。

二本松の提灯祭りの日程やルート・おすすめ旅行プラン

金木犀の香り、お囃子の練習の音色が街に広がると、「この季節がやってきた」とついウキウキしてしまう「二本松の提灯祭り」。今回は、二本松の提灯祭りの歴史や見どころ、おすすめの旅行プランについてご紹介します。

二本松の提灯祭りとは

「二本松の提灯祭り」は、福島県の福島市と郡山市の真ん中、二本松市で行われるお祭りです。JR二本松駅すぐそばの「二本松神社」のお祭りとして、毎年10月初旬に行われています。
太鼓台の数は、「本町」、「亀谷」、「若宮」、「松岡」「竹田」、「根崎」、「郭内」の7つで、それぞれ300個もの提灯をつけ、町中を練り歩く姿は圧巻。
その祭囃子は福島県の重要無形民俗文化財とされ、2011年にはお祭り自体も県の重要無形民俗文化財となりました。

二本松の提灯祭りの歴史

現在のお祭りになるまで

「二本松の提灯祭り」は、「二本松神社」のお祭りです。二本松神社は、1661年、二本松藩初代藩主・丹羽光重公が現在の「二本松神社」を祀り、領民が参拝しやすいようにと、今の場所に神社を建てました。

その後、1664年には竹田と根崎、本町と亀谷が神輿渡御を行うようになり、1791年には太鼓台が登場し、お祭りの発展につながっていきます。提灯祭りの原点は、神輿渡御に先立って行われる「呼び起こし」といわれています。

この「呼び起こし」とは、各町の若連が神の使いとなって、「これからお祭りが始まります」と、隣の町に順々に伝えていくことです。元々は夜中の2時に行われていたため、提灯を使って足元を照らし、隣町へ伝えに行っていました。

この提灯は「神の依代(よりしろ)」とされ、その後各町は提灯を太鼓台につけ、現在の提灯祭りへと変わっていきます。提灯がたくさんつけられた太鼓台になったのは、明治以降といわれています。

時代とともに発展していくお祭り

江戸時代に発展していった、二本松の提灯祭り。元禄時代には、踊り中心のお祭りとなっていましたが、歌舞伎人形を飾る太鼓台が発展していきます。
1791年の二本松藩の記録「月番留書」には、「本町・義経千本桜、人形四ツ」「竹田町・那須与市、人形弐ツ・馬壱疋」と、各町がどんな人形をいくつ使ったのか、などの記録が残されています。
その後1819年には、現在の太鼓台の形「唐破風(からはふ)・裳階(もこし)」つきの太鼓台が登場します。

二本松の提灯祭りの日程

二本松の提灯祭りの日程

江戸時代は旧暦の8月14・15・16日に行われていたお祭りで、藩主が在府している時に行っていたため、2年か3年に一度というペースでした。明治時代になり暦が変わると、旧暦に見合う新暦、つまり9月中旬から10月初旬が祭礼日。毎年お祭りが行われるようになったのは、明治の頃からです。

1918年、二本松大火が起こり、その年からは10月の4・5・6日に。2018年まではこの「10月4・5・6・日」に開催されていましたが、2019年からは「毎年10月の第一土曜日・日曜日・月曜日」に変更になりました。

二本松の提灯祭り曳き回しルート

1日目・宵祭り

お祭りの1日目は、昼間から各町内を巡り、午後5時から「御神火祭」が始まります。「御神火祭」では、各町の若連2人ずつが二本松神社に集合、松明に御神火をもらい、亀谷ロータリーに集合している太鼓台の提灯に火を灯します。

午後6時頃から太鼓台は亀谷ロータリーを出発、その後「郭内ロータリー」、「竹田見附」、「根崎」、「竹田見附」、「竹田坂」、「亀谷坂」、「本町通り」を通ります。午後9時過ぎからは、本町通りを出発、「松岡・若宮通り」、「警察署前」、「本町通り」、そして最終目的の「二本松駅前」に、午後11時30分頃到着します。

運行中は、一つの町内に7つすべての太鼓台が集まらないと、先頭の太鼓台は進むことができません。また、提灯は紙製で、火が燃え移ったり、燃えて落ちてしまうことも。そのため、時間が前後してしまうことがあります。

2日目・本祭り

お祭り2日目は、祭りの中でも一番重要な「神輿渡御」が行われます。朝8時半頃、「二本松駅前」を出発、その後「警察署前」、「松岡・若宮通り」を通り、二本松神社で宮詰めを行います。
その後「本町通り」、「亀谷ロータリー」、「郭内ロータリー」、「竹田見附」、「根崎」を通過、「竹田坂」、「亀谷坂」を通り、「亀谷ロータリー」で解散、それからはそれぞれが各町を回ります。

3日目・後祭り

最終日の後祭りでは、「本町」「亀谷」「松岡」「若宮」の4町、「郭内」「根崎」「竹田」の3町に分かれて、曳き回しが行われます。4町合同の曳き回しは、午後5時頃から始まり、「亀谷坂」をスタート、「本町通り」、「松岡・若宮通り」を通過、お囃子を演奏し、午後8時半頃に若宮見附で解散します。
3町合同の曳き回しは、霞ヶ城公園の箕輪門を午後5時頃スタート、二本松市立北小学校前を通過し、「郭内ロータリー」、「竹田見附」、「竹田坂」を通り、午後8時半頃根崎見附で解散します。

4町、3町とも解散後は各町で演奏を続け、お囃子は観光客が少なくなる夜中まで鳴り響きます。

二本松の提灯祭りの見どころ

1日目・宵祭り

1日目の宵祭りでは、お祭り期間中の3日間で、唯一夜間に太鼓台が7台集まる様子を見ることができます。
平らな道路や通りでは、なかなか全体像を見ることのできない太鼓台。
しかし、宵祭りでは「竹田坂」「亀谷坂」を通るため、全ての太鼓台を見ることができますよ!

一つの太鼓台には300個の提灯がついているので、7台すべてではその数は2000個をこえます。夜の暗闇に光る真っ赤な提灯は、圧巻の美しさです。

また、竹田坂・亀谷坂に並ぶ太鼓台を見る前におすすめしたいのが「御神火祭」。各町の若連2人ずつが二本松神社に行き、松明に御神火をもらい、亀谷ロータリーに集合している太鼓台に火を灯すこの行事。さらしを巻いた若連が火のついた松明を持ちながら走る姿はとても迫力を感じます。

2日目・本祭り

この日は午前中から曳き回しが始まるため、見どころは昼間の太鼓台。昼間の太鼓台は提灯をつけておらず、太鼓台本来の装飾や塗装を楽しむことができます。細部までこだわった彫刻や、金箔の漆塗りなど、とても手の込んだ太鼓台。お昼にしか見られない太鼓台の姿は、特に目に焼き付けておきたい光景です。

3日目・後祭り

二本松の提灯祭り

出典:WOW! JAPAN

4町と3町に分かれて行われる最終日・後祭り。この日の見どころは、なんといっても、夜まで鳴りやまないお囃子でしょうか。解散式はそれぞれ夜の8時半頃に行われるものの、そのお囃子は夜になっても止むことはありません。

この二本松は、詩人・高村光太郎の妻、智恵子が生まれた場所でもあります。光太郎の作品「智恵子抄」の中で、智恵子は二本松の空のことを「ほんとの空」と語りました。

「ほんとの空」の下、夜になってもお囃子が鳴りやまない姿。地域の人々のお祭りへの愛情・熱意、そして受け継がれてきた歴史を感じる瞬間です。

駐車場について

駐車場について

二本松の提灯祭り開催期間中、「二本松市役所」、「霞ヶ城公園」、「二本松文化センター」、「二本松南小学校」の4つの駐車場が、無料で開放されています。

雨天時には南小学校の駐車場が利用できないこと、3日目の後祭りでは霞ヶ城第一駐車場は3町曳き回しの出発地点となるため、利用できないことに注意してください。

また、二本松駅すぐ近く「市民交流センター」は、9:00~21:00に限り、1時間100円で利用可能です。

二本松の提灯祭りおすすめ旅行プラン

二本松の提灯祭りおすすめ旅行プラン

二本松市・岳温泉に宿泊する「自然満喫プラン」

二本松市にある温泉街・岳温泉は、安達太良山の麓にあり、観光客はもちろん、登山客にも人気の温泉街。そんな岳温泉で、ゆっくり体を休める、そして二本松の提灯祭りの一番の見どころ・1日目の竹田坂・亀谷坂に並ぶ太鼓台を楽しむことをメインにした、旅行プランをご紹介します。

二本松市・岳温泉に宿泊する「自然満喫プラン」

二本松の提灯祭りは、JR東北本線「二本松駅」周辺で行われます。そのため、東京方面から新幹線を利用している場合は、郡山駅で下車、東北本線下りに乗り換え、二本松駅で下車してください。

お車を利用の方は、早めに到着し、車で岳温泉に向かいバスで二本松駅まで行くルートか、二本松駅周辺の駐車場に車をとめるルートがあります。おすすめは、先に岳温泉に車をとめ、バス・タクシーで二本松駅に向かうルートです。

まずは二本松神社の位置を把握しましょう。二本松駅目の前の坂を上るとすぐの場所にあります。午後5時頃から行われる「御神火祭」では、若連の迫力や、厳かな雰囲気を感じることができますよ。

二本松の提灯祭り御神火祭

出典:OH! MATSURi

午後5時半からは出発式が行われ、太鼓台が提灯をつけて町中を練り歩き、午後8時頃には、竹田坂・亀谷坂に太鼓台が並び、圧巻の景色が楽しめます。

お祭りを見終わったら、岳温泉に戻りましょう。おすすめの宿は「お宿 花かんざし」です。
この旅館は、レトロな雰囲気、そして露天風呂では地酒を楽しみながら、ゆっくり温泉につかることができます。

なかなか温泉に入りながらお酒を飲むことはできませんが、「一度はやってみたい」と思っている方も少なくありませんよね。

また、露天風呂付客室には、大浴場ほどの大きさの露天風呂がついています。家族はもちろん、カップルでゆっくり過ごしたい方にもおすすめです。

安達太良山の紅葉

初日の疲れを癒したら、次の日は安達太良山の紅葉を見に行きましょう。安達太良山の紅葉は9月下旬頃から始まり、ロープウェイからは色づき始めた美しい景色が楽しめます。登山が好きな方はぜひ、自分の足で登り「ほんとの空」を眺めてみては。

郡山駅周辺に宿泊する「アクセス抜群・県内観光満喫プラン」

郡山駅周辺に宿泊する「アクセス抜群・県内観光満喫プラン」

二本松の提灯祭りが行われるJR東北本線「二本松駅」。県内の交通の中心「郡山駅」からは、約25分です。新幹線の停車駅でもある郡山駅。乗り入れ路線も多く、次の日にはいわき方面・会津方面への観光も可能です。

まずは午後5時頃に行われる「御神火祭」、午後8時頃の竹田坂・亀谷坂に並ぶ太鼓台を見てから、郡山駅まで移動しましょう。お祭り期間中は電車の本数や運行時間に変更がありますが、観光客も多く、大変混みあいます。

電車で移動の方は、少し早め・少し遅めに移動し、ピークを避けることをおすすめします。
宿泊施設に関しては、郡山駅周辺には、いくつもビジネスホテルがある他、車を利用の方は「磐梯熱海温泉」がおすすめです。

次の日は、いわき方面・会津方面の観光を楽しみましょう。いわき方面には、「スパリゾートハワイアンズ」や「アクアマリンふくしま」、お土産を買う際には「いわきら・ら・ミュウ」がおすすめですよ!

会津方面では、「鶴ヶ城」や「飯盛山」、「七日町通り」、「大内宿」が人気の観光地となっています。

二本松の提灯祭り基本情報

二本松の提灯祭り基本情報

開催日程:2019年から10月の第一土曜日・日曜日・月曜日
アクセス:JR東北本線「二本松駅」下車すぐ
お問い合わせ:0243-55-5122(二本松提灯祭実行委員会)
公式HP:二本松市観光連盟

秋の福島には魅力たっぷり

二本松の提灯祭りの基本情報や見どころから、おすすめ旅行プランをご紹介しました。
お祭りはもちろん、自然や温泉、紅葉、この時期には見どころがたっぷりの福島県。
ぜひ二本松の提灯祭りで、地元の熱気や伝統を感じてみてはいかがでしょうか。