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福島県民あるある〜地域によって異なる県民性〜

2018年10月21日(日)/福島


福島県民というと、あなたはどんな印象を持ちますか?「真面目」?「寡黙」?「大人しい」?どれもあながち間違ってはいないでしょう。原発事故の後、被災県民の対応を見てますますその印象を強くされた方も多いかもしれません。ですが、そもそも福島県は国内でも3番目の広さの県ですから、地方によってかなり住民の気質が異なります。

福島県は大きく分けて、海に近い地域の「浜通り」、県庁所在地の福島市を含む「中通り」、そして歴史で有名な「会津地方」に分類されます。

地元民としては、一言で「福島県民」とくくられるよりも、「(福島県の)○○の人」と言われたほうがしっくりくるんですね。恐らく、よく言われる「福島」は一部の地域のイメージに偏っているのではないでしょうか。今回は、それぞれの地域の県民性について説明していきます。

浜通り

浜通りの人は、おおむねさっぱりとした性格だといえるでしょう。中通り・会津の人間から見ると、豪快でおおらかな気質の人が多いと感じるかもしれません。中通りや会津地方と比べて開放的な人が多く、他の土地から移住してきても、従来の住民とトラブルを起こすことは比較的少ないようです。開放的な性格なので、周りの意見やアドバイスを受け入れるのに抵抗がなく、視野が広い、流行を追うのが好きだといわれています。余談ですが、鉄腕DASHで有名になった浪江町があるのも、浜通りです。TOKIOのメンバーやスタッフがかの地で暖かく受け入れられたのも、この土地柄が一役買っていたかもしれませんね。

一方、浜通りの住民にとって耳の痛い指摘が「浪費癖」がある人が多いということ。もちろん個人差はありますが、震災で受け取った賠償金でパチンコに通うなど、他の避難先の人たちからびっくりされるようなお金の使い方をする人もいたようです。また、「車の運転の仕方が他の地域と比較して荒っぽい」「見栄っ張り」という意見もあります。これらの見解は、開放的な性格が裏目に出てしまっている例なのかもしれませんね。

中通り

こちらは、会津と浜通りに挟まれた地域だからなのか、気質もちょうど中間といったところです。郡山など転勤族が多くいる土地では、他の土地からの住民や新しいことを受け入れるのもスムーズです。流行を追いかけるのが好きな人が多いのも都市部の特徴で、市街地の商業施設の入れ替わりも激しいです。その反面、都市部周辺や山間部では保守的な人が多い傾向にあります。仕事などでも異動で新しい環境になるのを嫌がったり、従来のやり方を変えられるのを嫌います。また郷土愛の強い人が多いので、相手の出身地にケチをつけるのはNG。うっかりネガティブなことを言ってしまうと、それだけで喧嘩が始まるかもしれません。しかしお付き合いの最初のうちは保守的な傾向にありますが、一度馴染むと徹底的に「身内」として扱ってくれるので、そのレベルのお付き合いが出来るようになれば、強い味方になるでしょう。さっぱりとした人付き合いか、濃密な人間関係を望むか、選択肢があるのも中通りならではといえるかもしれません。

会津地方

三者三様の地域の中で、もっとも東北人の気質を備えているのが会津地方です。東北の人というと、「生真面目」「朴訥」「内気」というイメージを持たれている方も多いでしょう。良く言えば「信念を貫く」主義なのですが、言い方を変えるととても「頑固で保守的」。ですが、一度受け入れたら最後まで誠実さを貫き、裏切りを絶対に許さないのも会津人です。外部の人間が会津人と付き合った感想を表現する言葉として、よく使われるのが「会津三泣き」です。

  1. 会津地方は他の地域と比較して交通の便があまりよくない地域ですが、そんな地域に引越しが決まったことにまず泣く。
  2. 引っ越してからは、その地域に馴染むまでの苦労に泣かされる。
  3. やっと馴染んで会津の情け深さや良さが分かった頃に、再び他の地域の転勤が決まり、離れたくないと泣く。

平たく言うと、内気・頑固な人が多いので馴染むまでは大変かもしれないけれど、腹を割った付き合いができるようになれば、ずっと大切に扱ってくれるということです。なお、会津というと戊辰戦争の歴史や悲劇から「山口・鹿児島の人との結婚は許されない」と一部でささやかれていますが、さすがに若い人たちの間ではそんなことはないようです。それでも年配の方の中には気にする人もいらっしゃいますから、会津の人との結婚を考えている場合は、相手方のお家の価値観を確認してみたほうが良いでしょう。それぞれの地域の共通項いかがでしょうか。

大まかに分けると、福島県民の気質は、「浜通り」と「中通り・会津」という傾向に分けられるでしょう。このような組み合わせになる理由としては、かつて「磐城」「岩代」という二つの国から成り立っていたことに由来するかもしれません。ですが、廃藩置県以降「福島県」としてまとまってきたからには、ちゃんと共通項もあります。

  1. 地元・身内に強い愛情を持っている地域により多少温度差はありますが、他の地域の住民に対しては「同じ福島県・福島県民」としての愛情を注ぎます。原発事故の後、中通りや会津で浜通り(特に原発周辺の相双地区)からの避難民を快く受け入れたのは、同朋意識の現れでしょう。
  2. 誠実で真面目な人が多い賛否両論あるかもしれませんが、福島県は早婚の人が多いと言われています。仮に若い男女が付き合って子供が出来た場合、「責任を取って結婚する」と考える男性は多いようですね。一度家庭に入ると、男女共に家族を非常に大切にしますから、そういったところも「誠実で真面目」な福島県民らしいといえます。
  3. ねばり強い多少の障害にぶつかっても、あきらめずに努力し続ける姿勢も福島県民ならではです。震災によるイメージダウンにも負けず復興に向かって努力し続ける浜通りの人々や、苦難を乗り越えて世界的な功績を残した野口英世博士などの姿は、県民の誇りといえるでしょう。

まとめ

「福島県民」と一まとめにはしてほしくないけれど、いざというときは「福島県民」として一致団結する。そんな矛盾を抱えているのも、「福島県民らしさ」かもしれません。福島県民と付き合うときには出身地域の特性を考えながらお付き合いすると、よりあなたを大切にしてくれるかもしれませんよ。