東北LOVERS

民話のふるさと「遠野」!関連する岩手県の観光施設と主な見所

2018年09月29日(土)/岩手


 

遠野 風景

遠野風景(出典:ふるさと「遠野」:関連する岩手県の観光施設と主な民話のふるさと「遠野」!お勧めする観光施設と主な見所ー東北LOVERS)

「遠野」は、「遠野物語」で名高い民話のふるさとであり、独特の空気と時間の流れを持つ不思議な町です。かつては「南部氏」1万2,500石の城下町として栄えました。「早池峰山」の麓(フモト)に広がる盆地には、伝説や民話ゆかりの地が点在しており、古くからの言い伝えが多く残る土地です。昔話を身近に感じられる山里の空気の浸り、「遠野物語」の世界を垣間見る旅に繰り出してみましょう。

【遠野物語に関する豆知識】

○「遠野物語」

明治時代の民俗学者「柳田国男」(ヤナギダクニオ)が遠野出身の佐々木喜善(キゼン)が語る民話を編集したものです。「遠野」の農村では、昔ながらの生活や文化の伝承とともに多くの民話が語り継がれて参りました。カッパや座敷ワラシなどおなじみの妖怪もたびたび登場します。日本民俗学の出発点とも言え、その文庫版は現在でも重版を続けるロングセラーであります。

○「遠野物語」に出て来る不思議な登場人物

(1) オシラサマ

昔、貧しい農家で娘と馬がいて、愛し合った娘と馬はやがて夫婦となった。これに怒った父親は馬を連れ出し、桑の木に吊り下げて殺してしまいました。娘は馬の首にすがって泣いていましたが、父は斧で馬の首を切り落としました。すると、娘は馬の首に乗って天に昇って行きまして、娘と馬は「オシラサマ」という神様になりました。「オシラサマ」は農業、養蚕の神様とされ、その御神体は桑の木の先端に人や馬の顔を彫刻し布の衣装を着せたものとして祀られています。小正月など年数回、「オシラサマ遊び」が行われ、新しい布を重ね着させていきます。

(2) 座敷ワラシ

古い家の奥座敷に潜み込む12~13歳の童子の姿をしていると言われています。めったに姿を見せないが、紙をガサガサさせたり、鼻を鳴らして存在を知らせたり、ときには子供達の一緒に遊ぶこともあります。隠れるのが大好きな「福の神」で、「座敷ワラシ」が住む家は栄えると言われています。

(3) カッパ

ある日、淵(フチ)へ馬を冷やしに行った時、馬曳き(ウマヒキ)の子が外へ遊びに行った間に、カッパが出現しその馬を淵へ引き込もうとしましたが、かえって馬に引きずられて廓(クルワ)の前に来ました。カッパは村人に見つかってしまい、今後悪さをしないという約束で放免されました。

0.旅の蔵(タビノクラ) 遠野

旅の蔵(タビノクラ) 遠野

出典:旅の蔵 遠野

「遠野」駅前にある観光交流センターです。観光情報の提供をはじめ、売店も完備しています。情報を検索できる無料インターネットコーナーもあります。

(1) 遠野ふるさと観光ガイド

各スポットに伝わる昔話や歴史を説明しながら、遠野の見どころを案内してくれます。1~5人まで3時間以内3,000円~、人数や時間により変動があり、昼食代・交通費別途必要で、1週間前までに要予約です。

(2) レンタサイクル

「旅の蔵 遠野」で借りられ、農村風景を楽しみながらのサイクリングもおすすめです。料金は3時間で620円、貸出期間は4~11月(天候や道路状況により変更の可能性があります。)、貸出時間は8時~17時30分(*4月1日~15日、10・11月は8時30分~17時)となっています。

【参考】遠野トリムFO・・・サイクリングを楽しみながら「遠野」の歴史や「遠野物語」の世界を学べます。「トリム」は健康、「F」はフォークロア(民俗学)、「O」はオリエンテーションの意味です。コースは、①「遠野」の歴史を訪ねる(22km)、②「遠野」の物語を訪ねる(27km)、③「遠野」の奇岩と石碑を訪ねる(27km)、の3つです。合わせて43箇所のポイントにある説明板とオブジェが立っており、10問のクイズに正解すれば「遠野学修了証」がもらえます。所要時間3~4時間、クイズ用紙は50円であります。

1.大工町(ダイクマチ)通り

出典:goo旅行 大工町通り

 

昔から職人が暮らしていた事から、そう呼ばれています。木製の電話ボックスや歩道灯等、懐かしさと木のぬくもりが一杯です。

2.対泉院(タイセンイン)

対泉院(タイセンイン)<

仁王様像(出典:日本すきま漫遊記 対泉院)

約350年以上も続く「曽洞宗」の寺で、境内には日本一大きい「仁王様」が安置されています。昭和23年に東京の医師が建立したもので、戦後の混乱期に女性の身を案じ作ったと言われています。行事は、毎年7月に行われる「水子祭」等があります。境内自由にご覧頂けます。

3.常福寺

170年続く「時宗」の寺で、「阿弥陀如来」像が安置され、毎月12月15日に像の「御開帳」が行われます。

常福寺

本堂(出典:日本すきま漫遊記 常福寺)

4.高善(コウゼン)旅館跡

明治・大正・昭和に続いた旅館「高善旅館」の跡地です。「柳田国男」をはじめ、後に「花巻市」の学校教師になるほど「遠野」を愛した「佐々木喜善」等が宿泊した宿です。現在、旅館の建物は、「3.とおの物語の館」に移築されています。

5.遠野城下町資料館

江戸時代の城下町「遠野」の姿を紹介しています。「遠野南部家」の家紋である「向鶴」や「九曜紋」をあしらった「兜」や「打掛」、諸道具や「遠野」を訪れた文人達が宿泊した文武修行宿や書等約100点が展示されています。

出典:遠野市観光協会公式サイト 遠野時間 遠野城下町資料館

6.とおの物語の館(ヤカタ)

さわると影絵や音声が出て来る展示物で昔話の世界を体験できる「昔話蔵」や「語り部」による「昔話」(11時、13時、14時*12~3月は土。日曜、祝日13時のみ開催)を楽しめる「遠野座」があります。「物産展」も併設されています。柳田国男が「遠野物語」を記載する為に滞在した高善旅館を移築保存した「柳翁宿」(リュウオウジュク)は、「柳田国男展示館」として公開中です。

とおの物語の館(ヤカタ)

昔話の世界を体感(出典:岩手県遠野市公式ウェブサイト とおの物語の館)

7.旧・村兵(ムラヘイ)商家

落ち着いた町並みが続く「六日町」に「旧・村兵商家」はあります。江戸時代に建てられ、間口34軒、奥行き32軒と立派なたたずまいを見せてくれます。内部の見学はできないですが、外観を見るだけでも価値はあります。

旧・村兵(ムラヘイ)商家

出典:旧村兵商家 ディテール

8.智恩寺(チオンジ)

「日蓮宗」の寺で、100年程前に千葉県から移転されました。主な行事として、「日蓮」の命日(*この寺では11月の第2日曜日)に行う「御会式(オエシキ)」が有名です。

智恩寺の重層門(出典:Ameba)

9.遠野市立博物館

「遠野物語」の不思議な世界を3面マルチスクリーンの映像や、「遠野」ならではの神様「オシラサマ」等の数多くの展示物で体験できます。「遠野」の自然、暮らし、「民族学」を掘り下げるコーナーも充実しています。

智恩寺(チオンジ)

マルチスクリーンシアター(出典:岩手県遠野市公式ウェブサイト 遠野市立博物館)

10.鍋倉城址(ナベクラジョウシ)・南部神社

鍋倉城址(ナベクラジョウシ)・南部神社

鍋倉城址から見る風景(出典:じゃらん 鍋倉城址)

「南部氏」を祀る神社として多くの参拝者が訪れる「南部神社」は、急な上り坂の参道や掃き清められた境内においては、季節の花が咲き誇り木陰を作る樹木も多いので休憩できます。

「南部氏」の「鍋倉城」跡は、公園になっており「遠野」市内を見渡せる高台にありますので、ぜひここから見える景色を楽しんで下さい。

11.五百羅漢(ゴヒャクラカン)

五百羅漢(ゴヒャクラカン)

苔むす五百羅漢(ゴヒャクラカン)(出典:じゃらん 五百羅漢)

「愛宕(アタゴ)神社」に入る山道を10分ほど歩くと、緑の木立の中に「石仏」が現れます。18世紀半ばにたび重なる凶作による餓死者を供養する為に、「花崗岩」に線彫りされた「羅漢」です。寂しい山中にころがる岩は苔むし、「羅漢」の姿は確認しづらくなっていますが、それでも現在380体が残っていると言われています。

12.卯子酉様(ウネドリサマ)

卯子酉様(ウネドリサマ)

祠(ホコラ)(出典:トリップアドバイザー日本 卯子酉様)

ここに生える葦(アシ)に恋文を結んだところ男女の縁が結ばれたという伝説が残ることから、「水神様」を祭る小さな祠(ホコラ)に恋愛成就を願う人々が多く訪れています。境内の無人売店にある赤い布(100円)に願いを書き、左手だけで木に結べば願いが叶うと言われています。

13.伝承園(デンショウエン)

伝承園(デンショウエン)

御蚕神堂(オシラドウ)(出典:園内紹介|遠野伝承園)

南部「曲り家」(重文)、大小の「直家」、「遠野物語」の話者「佐々木喜善」の記念館、「遠野物語」に登場する植物で構成された庭園等がある「遠野」地方の「民俗伝承施設」です。千体の「オシラサマ」を展示する「御蚕神堂」(オシラドウ)は必見です。「わら作り」・「お手玉作り」・「絵馬作り」等が体験できる「工芸館」もあります。

14.常堅寺(ジョウケンジ)

「曹洞宗」の古刹です。「十王堂」の前には、頭に水の溜まる皿がある珍しい「カッパ狛(コマ)犬」がいます。昔、寺が火災に遭った際、寺の裏手の「カッパ淵(ブチ)」に住むカッパが消火を手伝ったと言われています。本堂には、体の痛む所と同じ場所を擦ると痛みが治まるという「オビンズル様」が安置されています。

常堅寺(ジョウケンジ)

カッパ狛犬(出典:神使像めぐり)

15.カッパ淵(ブチ)

カッパ淵(ブチ)

出典:遠野市観光協会公式サイト カッパ淵

いたずら者の「カッパ」の伝説が残る「常堅寺」裏を流れる小川の事です。岸辺には2体の「カッパ」像と、「乳神」を祭る祠(ホコラ)があります。「乳児」の母親はお乳が出るよう願かけをすると叶うと言われています。

16.早地峰登山(ハヤチネトザン)古道跡

古くから山岳信仰の霊山として崇拝されてきた「早地峰山」(標高1,914m)について、人々は「北上山地」の最高峰を目指して険しい山道を登り続けました。その「古道」は「遠野」に2箇所あり、「土淵町」の「参道口」には風雪に耐えかね、上部が朽ち果て傾いた木の「鳥居」が残っています。

早地峰登山(ハヤチネトザン)古道跡

出典:morigasuki.net 初冬の早池峰山

17.福泉寺(フクセンジ)

五重塔(出典:4travel.jp 遠野福泉寺)

大正元年に開かれた寺ですが、日本一と言われる高さ17mの一本彫りの「観音像」が見物できます。また、境内に建つ「五重塔」の材質には全て「アオモリヒバ」が使われ、総工費は4億円と言われています。

18.妻の神(サイノカミ)石碑群

かつて「遠野」では、集落の境や道の分岐点に必ず碑が立っており、それが「妻の神」でした。道行く人の安全を守り、悪霊を防ぐ路傍の神様で、山岳信仰の霊山である「早地峰山」、「大峰山」等の名が刻まれています。「早地峰山」への道すがらにある「松崎町」の「妻の神石碑群」が最もその姿を止めています。

 

出典:Google検索 松崎・妻の神の石碑群

19.たかむろ水光園(スイトウエン)

「遠野市」の形を600分の1のスケールでかたどった「遠野池」を中心に、6万2,000㎡の敷地で美しい自然と懐かしい暮らし風景を再現しています。園内には、「遠野物語」にちなんだ「夢見堂」、「芸能館」、「酒作り資料館」、昔の造り酒屋を再現した「酒造館」等があります。庭園の散策や釣りが楽しめる他、「トロン温泉」や宿泊設備も完備しています。

たかむろ水光園(スイトウエン)

出典:るるぶトラベル たかむろ水光園のアクセス・地図

20.遠野ふるさと村

「遠野」各地から6棟の「曲り家」と1棟の「直家」を移築し、懐かしい農村を再現している所です。実際に水田や畑等もあり、のどかな風景の中で、耕作体験や伝統行事等、様々な農村体験ができます。

 

 

 

出典:東北まなび旅|遠野ふるさと村

21.続石(ツヅキイシ)

「弁慶」が森の中に運び上げたとこ伝説もある「巨石遺稿」で、その大きさには目を見張るものです。「台座」となる石は2mはあり、その上に乗る「笠石」の大きさは幅7m、奥行5m、厚さ2mにもなります。

続石(ツヅキイシ)

出典:遠野市観光協会公式サイト 遠野時間 続石

22.千葉家

約200年前に建てられた豪壮な「南部曲り家」です。人と馬が一つ屋根の下に住むという「曲り家」は「南部」地方特有のもので、母屋と馬小屋がL字型の棟続きとなっています。建物の一部を展示室として公開されています。

出屋(曲り家)(出典:ウィキペディア フリー百科事典 千葉家住宅)

23.遠野まつり

9月14日・15日に行われる「遠野郷八幡宮」の秋の例祭です。数多い遠野の年中行事の中でも、一番のにぎわいを見せるものです。14日は「鹿(シシ)踊り」・「神楽」・「田植踊り」・「南部ばやし」・「さんさ踊り」・「虎舞」・「剣舞」等の郷土芸能のオンパレードが開催され、15日は「遠野南部流鏑馬(ヤブサメ)」が奉納されます。

遠野まつり

遠野南部流鏑馬(ヤブサメ)(出典:遠野郷八幡宮例祭・遠野まつりフォトギャラリー 9月 遠野まつり2日目(境内))