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秘境マケドニアの街中銅像だらけの首都スコピエと世界遺産オフリド

2018年10月17日(水)/マケドニア

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オフリド旧市街

マケドニアはバルカン半島旧ユーゴスラビアの構成国の1つでした。あまり馴染みのない国かと思いますが、首都スコピエと世界遺産の街オフリドを中心に観光業に力を入れている観光新興国です。今回この2都市に注目してみたいと思います。スコピエは一風変わった近代化が進みテーマパークのような装いを見せ、オフリドは中世の街並みを存分に活かした観光都市です。どちらも大変魅力的な街です。

そもそもマケドニアってどこ?どうやって行くの?

スコピエ

先にも述べたとおりマケドニアはヨーロッパのバルカン半島に位置する国です。もっと詳しく言いますと、南にギリシャ、東にブルガリア、西にアルバニア、北にセルビアおよびコソボと、四方を外国に囲まれた内陸国です。日本からの直行便はなく、ヨーロッパの主要国際空港を経由して20時間ほど掛かります。隣国からはバスや鉄道で入国することができます。国内の移動はバスがメインになります。鉄道は走っておりますが、国内を網羅しているとは言い難く、かつ時間も不正確なためあまり使えません。

街中が銅像だらけの奇妙な街スコピエ

スコピエ

首都スコピエは、貧しい人々の支援にその人生を捧げノーベル平和賞も受賞したマザーテレサ生誕の地です。そんな偉大な地なのか、街中はとても奇妙な面持ちを要しております。街の目ぬき通りとなる「マケドニア広場」を中心に街を歩くと、人々の数と同じくらい銅像があります。しかもその銅像がどれもとにかくでかいです。これはマケドニア政府が観光客誘致のために街中に設置したとのことです。観光客誘致のためになぜ銅像が必要なのかは分かりませんが、そのスケールの大きさには圧倒されます。

国名で隣国ギリシャと揉める

アレクサンドロス大王の銅像

マケドニアという国名は隣国ギリシャと刺激するものになっております。というのもマケドニアというのは、古代ギリシャのアレクサンドロス大王の出身地で、現在のギリシャのテッサロキニの旧名です。マケドニアの地とはまったく関係がなく(そもそもここに住んでいるマケドニア人は歴史的にはブルガリア人です。)、ギリシャ人ではないため、ギリシャは「マケドニアは自分たちの土地の名前を取った!」と名称を巡って国際司法裁判所に訴えられてしまいます。しかし、そんなことはお構いなしに街にはアレクサンドロス大王の巨大な像が設置されております。

街がテーマパーク化

凱旋門

スコピエの街を歩いているとその銅像の多さに驚きますが、他にもギリシャ風の建物やパリの凱旋門、ロンドンの二階建てバスが走るなど古い街並みを凌駕するような都市建設が進んでおります。他にもおしゃれなデパートやカフェ、レストランがあり、そこはまるでテーマパークのようです。この街はいったいどこへ向かっているのか?スコピエの観光振興プロジェクトはこれからも目が離せません。

歴史的な建造物もあります

スコピエ城塞跡

急速な近代化が進むスコピエですが、それだけではなく歴史的な建造物もちゃんとあります。「スコピエ城塞跡」は、ヴァルダル川の北岸の小高い丘の上にあります。11世紀に建てられたスコピエ城ですが、現在は城壁の一部しか残っていませんが、城壁のスケールもなかなかです。また、ここから望むスコピエの街は絶景です。

カメンモスト

「カメンモスト」は、スコピエの中心であるマケドニア広場からヴァルダル川に向かって進んだところにかけられている石橋です。この橋を境に旧市街と新市街が分かれていきます。15世紀のオスマン・トルコ時代に造られた重厚なもので、今でもスコピエ市民にとって重要な橋となっております。この辺りは特に銅像が多く設置されているので、それを1つ1つ見ながら進んでいくと楽しいです。

ムスタファ パシナ ジャミーヤ

「ムスタファ パシナ ジャミーヤ」はスコピエ旧市街のスコピエ城塞跡付近にあるモスクで、こちらもオスマン・トルコ時代に造られたものです。白をベースにしたシンプルで落ち着いた外観で、マケドニアで最も美しいイスラム建築とも言われています。礼拝の時間を避ければ観光客も内部を見ることができます。

考古学博物館

古代ギリシャのパルテノン神殿をモデルとした巨大な白亜の建物が「考古学博物館」です。こちらは近代化されたスコピエの象徴とも言える建物でしょう。マケドニアの歴史に関する硬貨や陶器などのコレクションを多く揃えています。とても広い博物館なので、全てをじっくり見て周るには少なくとも半日以上は掛かるでしょう。ガイドツアーを有効に利用すると良いでしょう。

観光新興国マケドニアの象徴オフリド

オフリド湖

「オフリド」は、マケドニア共和国の南西部にある街で、スコピエよりバスで2時間半ほどで行けます。太古より続くオフリド湖に面した非常に美しい景観と、街周辺に点在する歴史的な教会群の価値が認められ、1979年から1980年にかけて、オフリド旧市街とオフリド湖はともに「オフリド地域の自然・文化遺産」の名で世界遺産に登録されました。これはヨーロッパ初の複合型世界遺産であり、世界遺産の歴史当初からその歴史的価値が世界から認められております。しかし、まだ日本ではあまり馴染みがなく、日本人が訪れることがまだまだ少ないですが、近年ヨーロッパ諸国から訪れる観客が増えております。そんなオフリドの名所をいくつかご紹介いたします。

オフリド湖

オフリド湖

「オフリド湖」は透析明度がなんと20メートル以上、深さはバルカン半島で一番深く288メートルにも及びます。諸説あるものの現在ヨーロッパで最も古い湖と言われております。オフリド湖の魅力の1つはなんと言っても、その透明度の高さと周辺の景観の美しさにあります。平均水深が155メートルもあるにも関わらず、そのきれいに透き通った湖は、浅瀬であれば遠くから見ても底が透けて見ることができます。また、湖の奥に連なる山々はどこから見て絵葉書な美しさです。

聖ソフィア教会

聖ソフィア教会

オフリド旧市街は石畳でできた趣ある路地を多く見ることができます。その街の中心に「聖ソフィア教会」があります。数多くの教会が点在するオフリドの中でも一番重厚な造りで大きな建物です。教会と塔からなる聖ソフィア教会は、これまでに幾度と増改築が繰り返され今の姿となりました。良く見てみると建物の侵食や色の風合いが違うのが見て取れます。内部の造りはとてもシンプルですが、描かれたフレスコ画は保存状態も非常に良く、歴史的な価値も高く、バルカン半島のビサンチン芸術の中でも最高傑作の1つとなっております。

聖ヨヴァン・カネオ教会

聖ヨヴァン・カネオ教会

「聖ヨヴァン・カネオ教会」は、オフリド湖岸の崖の上に静かに佇む小さくとてもかわいらしい教会です。多くのメディアがオフリドを紹介する上でこの聖ヨヴァン・カネオ教会の画像を使用しております。魅力は何と言っても青く澄み切ったオフリド湖、雄大な山々とピンク色のレンガ造りの教会が見事に溶け込んでおり、どこから見てもまるで絵葉書のような絶景です。残念ながら内部はとても狭いので、見学はすぐに終わってしまいます。しかし、この教会の魅力はその風景にあります。オフリドを訪れたら最初に行きたい場所です。

聖パンテレイモン修道院

聖パンテレイモン修道院

「聖パンテレイモン修道院」は、オフリド教会群の中で最も古い教会で、10世紀に建造されたものと言われております。最初は学校として建てられ、後に修道院に改築されたという説があります。修道院の目の前には初期キリスト教の遺跡があり、現在も発掘と修復作業が行われております。修道院の修復は完了し、今ではすっかり新築の教会のようで、その姿は小さくかわいらしいお城のようです。この教会も聖ヨヴァン・カネオ教会と同様に背後のオフリド湖と溶け合うような景色も魅力です。

聖クリメント教会

聖クリメント教会

「聖クリメント教会」は、この地でキリスト教の布教活動に尽力した宣教師のクリメントの名にちなんだ教会です。実際にクリメントの遺骸がここに安置されていると言われております。必見なのは教会内部に描かれた13世紀末のフレスコ画です。聖母マリアの生涯をはじめとする聖書の場面が描かれております。保存状態も大変良く、ビサンチン芸術の貴重な資料となっております。

サミュエル要塞

サミュエル要塞

オフリド旧市街の丘陵地帯の頂上にそびえる一際目立つ建物が「サミュエル要塞」です。10世紀後半から11世紀前半にかけて、ブルガリア帝国の皇帝サミュエルによって建てられたと言われております。ここに行くまでには急な坂道を上り続ける必要があり、大分体力を使いますが、その分そこからの景色は絶景です。要塞の中でこれいった建物は残っておらず、現存するのは城壁だけです。

サミュエル要塞

しかし、城壁から眺める360度の大パノラマの景色は、オフリド湖、オフリド旧市街と新市街、湖のほりに佇む教会、そして雄大に連なる峰々までを一望することができます。聖ヨヴァン・カネオ教会と並び、オフリド観光のハイライトとなること間違いなしでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?マケドニアはまだまだ日本ではマイナーな国ですが、これだけの魅力が詰まっております。街中がテーマパーク化したかのような奇妙な首都スコピエ、マケドニアの一大観光拠点として注目されつつあるオフリド。マケドニアを訪れた際はこの2都市は必ず押さえておきたいです。皆さんもぜひマケドニアの魅力にハマってください。