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ヨーロッパの秘境アルバニアの首都ティラナ潜入レポート(観光・グルメ)

2018年09月24日(月)/アルバニア

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スカンデルベグ
アルバニアはヨーロッパのバルカン半島に位置する社会主義国でした。経済的にはあまり豊かではなく、ヨーロッパ最貧国の1つにも挙げられております。観光業も発達しているとは言い難く、日本から旅行で訪れる人もまだ少ない国です。ただ近年、国を挙げて都市計画が進んでおり、徐々にその存在感を示しつつある国です。西側のヨーロッパと比べる質素ですが、素朴で穏やかな街並みは、他のヨーロッパ諸国にはない魅力があります。そんなアルバニアの首都ティラナを訪れたので、この街に魅力をご紹介したいと思います。

そもそもアルバニアってどこ?どうやって行くの?

マザー・テレア空港
先にも述べたとおり、バルカン半島に位置する国ですが、より正確に述べますと、ギリシャに隣接し、イタリアの対岸にあります。まだまだ発展途上で、当然日本からの直行便は出ておりません。国際空港も首都のティラナにしかなく、他の国内を結ぶ空港もありません。ティラナのマザー・テレサ国際空港へは、日本からトルコやイタリアの国際空港を乗り継いで20時間ほど掛かかります。国際空港と言っても規模は大変小さく、夜になると閑散としております。ティラナの中心部へはバスやタクシーを利用して約30分で行くことができます。鉄道は通っておりません。というよりアルバニア自体、鉄道があまり発達しておらず、アルバニア国内を周るにしても基本的にはバス移動となるでしょう。

ヨーロッパ最貧国

ティラナ郊外
ヨーロッパの国々というと、日本人から見たら豊かで華やかはイメージを持ちますが、アルバニアはそこから対照的な大変質素で素朴な国です。というのも、アルバニアは1925年の独立以降は旧ソ連の影響下で社会主義国となりました。ただ極端な鎖国政策を取っていたため、1990年代まで他国との交流はほとんどありませんでした。社会主義を離脱後、急激な市場経済の流れに付いていけず、国は困窮していきます。そして極めつけは、国民の半分以上がネズミ講に引っかかり、経済が完全に破綻してしまうという悲惨な過去があります。このような経緯もあり、未だにヨーロッパ最貧国という負のレッテルを貼られております。ただ、筆者が訪れたときはとても平和で、人々は素朴で穏やかなでした。

コンパクトな首都ティラナ

スカンデルベグ広場
ティラナは首都と言っても決して大きな街ではありません。観光の名所は「スカンデルベルク広場」の周辺に集中しており、目抜き通りは「ゾグー1世通り」で、そこを中心いくつかの大通りがあるだけでとてもコンパクト街です。そのためヨーロッパの主要都市のように迷子にもならず、効率よく名所を周ることができるでしょう。全ての名所が徒歩圏内で、1日もあれば十分です。道も都市開発のおかげできちんと区画整理され清潔です。

以外に親日?

ティラナ市内
ティラナの街を歩いていると時折目に付くのが、上の写真のような日本のアニメキャラクーがペイントされていることです。このペイントはどう見てもキャプテン翼に出てくる大空翼、日向小次郎、若林源三ですよね?他にもドラゴンボールやドラえもんのキャラクターを見ました。ここティラナでも日本のアニメの影響力は絶大ですね。以外に親日の国なのかも?と思わせてくれます。ただテレビで日本のアニメが放映されているのは見ませんでした。

イスラム文化が色濃く残る

ジャミーア・エトヘム・ベウト
ヨーロッパの国だとキリスト教の影響が強いと思いがちですが、ここティラナはイスラム教の影響を色濃く残しております。「ジャミーア・エトヘム・ベウト」はスカンデベルグ広場内にあるモスクです。イスラムのモスクらしい丸日を帯びた屋根と尖った塔が特徴です。外壁の装飾もきれいですが、やはり内部の鮮やかなフレスコ画は必見です。他にも自然をモチーフに描いた絵画などイスラム文化の芸術作品を見ることができます。
タバカヴェ橋
他にも「タバカヴェ橋」のように、オスマン文化を感じされる石を積み上げて作られた橋を見ることもできます。冷戦後、一時は無神国家として道を辿ったアルバニアですが、このようにいくつかは取り壊されずに生き抜いた名所が存在します。建設中の巨大で近代的なモスクも目にしました。

街を一望するには

時計塔
ティラナの街を一望するできる観光用の高台はありません。よってティラナ市内の高級ホテルに泊まるか、もしくは「時計塔」を登る他ありません。時計塔はジャミーア・エトヘム・ベウトの隣に位置し、モスクと溶け合うように建っております。高さ30メートルと、決して高くはありませんが、時計塔からはスカンデベルグ広場をはじめ、ティラナ市街を一望することできます。ティラナ観光の手始めに街全体を見渡し、おおよその方向感覚をつかんでおくのも良いでしょう。

やたら蒸し暑い館内、国立歴史博物館

国立歴史博物館
スカンデルベグ広場の北側にある壁面の巨大なモザイク画が一段と目を引くのが、ティラナ随一の博物館である「国立歴史博物館」です。巨大なモザイク画はどことなく旧共産主義的な雰囲気を醸し出しております。館内はカメラ撮影禁止で、入場前に荷物は預かりとなりますが、その預かり方がかなり雑で、そこら辺ポーン置くだけなのでセキュリティが不安になってきます。展示物は、1Fに紀元前のアルバニア最古のモザイクや古代ギリシャ、ローマを彷彿させる彫刻や出土品が展示されております。階を上がっていくごとに、中世、近代、独立後、第二次大戦、社会主義時代の順に展示物があり、進めば進むほど写真の数が増していきます。一通り周ればアルバニアの歴史を辿ることができますが、説明文はほとんどアルバニア語なのでまったく読めません。さらに気になるのが、館内がやはら蒸し暑いこと。空調が故障しているのかと思いきや、館内にはエアコンがなく、大き目な扇風機が回っているだけでした。仮にも国立の博物館なので空調はしっかりしてほしいと思います。展示物の中には貴重なイコンや民族衣装なども展示されているので保存状態が気になります。

ティラナにピラミッド???

エンヴェル・ホッジャの記念館
スカンデルベグ広場から南へ少し離れたところに、世に奇妙なピラミッド型の不思議な建物を目にすることができます。いかにも旧共産圏のSF的なモニュメント風の建物は、当時アルバニアで独裁的な権力を誇った「エンヴェル・ホッジャの記念館」です。今はもう朽ち果ててしまい、まったく機能しておりません。窓ガラスは割られ建物中落書きだらけで、外壁が剥がれてしまい、いわゆる廃墟と化しております。廃墟マニアには堪らない建物ですが、そこを無邪気な子供たちが滑り台代わり遊んでいる始末。当然中には入ることができず、しっかりと鍵が掛けられております。これだけの建物であれば、もっと大事に扱われていても良いものですが、鎖国体制を敷き、独裁者として国民を抑圧していたエンヴェル・ホッジャがいかに国民から慕われていなかったかが良く分かります。共産主義時代の成れの果てに多少のノスタルジーを感じることができるでしょう。

マザー・テレサ広場

ティラナ大学ティラナ市街を南に進むと「ティラナ大学」に着きます。アルバニアの最高学府にして首都ティラナの国立大学ともあればかなりの規模であろうと思いますが、見た目はこじんまりしていました。この日は休日なためか、辺りは静まり返っており、キャンパスが余計に寂しく見えました。
マザー・テレサ広場
大学前のだだっ広い広場は「マザー・テレサ広場」と呼ばれています。貧困や飢え、戦争被害に遭った人々のために人生を尽くしたことで有名なマザー・テレサの名から取った広場です。マザー・テレサ自身は隣国のマケドニア出身ですが、父親がアルバニア人の独立運動家であったということもあり、アルバニア人からも尊敬されているようです。ここまで広くする必要があるのか?と思ってしまいますが、普段はきっと学生の憩いの場になっているはずです。観光で歩き疲れたときに一休みすると良いでしょう。

意外においしいアルバニア料理

アルバニア料理
アルバニア料理と言えば何?と聞かれてまともに回答できる日本人は果たして何人いるでしょうか?まったく未知の料理であるアルバニア料理ですが、基本的には他のヨーロッパと同じで肉料理が中心です。しかし、牛や豚がメインの国が多い中、ここアルバニアは羊の肉がメインです。ガイドブックにも載っている有名レストラン「Oda」でその味を試してみました。
アルバニア料理
こちらが羊の内臓と米とハーブを混ぜ合わせオーブンで焼いた「Kolloface」という料理です。見た目はチジミっぽいですが、一般的なヨーロッパの胃にズッシリとくる肉料理とは違い、米が入っているせいか非常に食べやすいです。口の中でとろけるような感じ、しかし肉本来のジュシーさは保っています。非常におすすめです。

まとめ

ヨーロッパ最貧国とも言われているアルバニアですが、ここティラナに関しては、こじんまりとしつつも、非常に清潔で順調に発展している街だと感じました。街はピンクや黄色、水色などカラフルな建物やオシャレなカフェも多数あります。まだまだ観光するには見どころが足りないかもしれません。しかし、そんな今だからこそティラナの魅力を自分でいろいろと開拓できるのではないでしょうか?情報が少ないだけにきっと自分だけのお気に入りを見つけることができるでしょう。