
九州でおススメのひな祭りイベント15選
2020年03月02日(月)/九州
九州は、「ひなの国」と呼ばれるほどひな祭りが盛ん。そんな九州では、年々ひな祭りの開催スポットが増えてきました。今回は、春の訪れが早い九州ならではの、季節の花々とひな人形のコラボなども楽しめる、おススメのひな祭りイベントを15選ご紹介します。
Contents
柳川雛祭りさげもんめぐり
福岡県のひな祭り。トップを競う人気がある「柳川雛祭りさげもんめぐり」。さげもん、とは女の子の初節句を祝って飾る、色とりどりの布で作った小さな人形や・ウサギ・鶴などと「柳川鞠」を組み合わせて一つのヒモでつないだものです。
上からつるして(下げて)飾るため、さげもん、と呼ばれています。ひな壇のまわりを始め、部屋中に飾られた「さげもん」は、とても華やか。思わず買って帰りたくなる可愛さです。
水上パレード
出典:九州旅ネット
この時期の柳川市内では、水郷柳川ならではの、おひなさまの水上パレードや花嫁舟など数々のイベントがいくつも開催され、いつ訪れても楽しめます。有名な立花邸御花や北原白秋の生家など、古い建物とともに古式ゆかしいひな祭りを満喫してみてください。
【会場】福岡県柳川市内の観光施設・商店街など
【開場時間】会場により異なります。
【問合せ先】0944-74-0891(柳川市観光案内所)
雛の里・八女ぼんぼりまつり
20年以上続く「雛の里・八女ぼんぼりまつり」。昔の雰囲気がある白壁通りの民家や町家やカフェ、商店街など、展示会場は100カ所以上ととても多く、天気が良い日には屋外展示も行われる町全体が華やぐイベントです。
伝統工芸が盛んな八女の町では、江戸時代から1960年代まで八女では男雛と女雛を一対にして飾る、素朴な「箱雛」(はこびな)を作っていました。現在も、他にはない箱雛を八女人形会館で見れて、また、現代風にアレンジされた箱雛を購入することも可能。
ひな飾りの夜間ライトアップ
出典:yokanavi.com
ひな飾りの夜間ライトアップや、将軍家の姫が輿入れの際に持参したひな飾りなどの知られざる逸品の展示もあり、見どころの多いお祭りです。
【会場】福岡県八女市福島地区一帯
【開場時間】施設によって異なります。
【問合せ先】0943-23-1192(八女市観光振興課 観光振興係)
筑後吉井おひなさまめぐり
久留米から天領日田に向かう途中にある吉井町は、宿場町として栄えた時代があり多くの白壁が残る白壁の町としても知られています。それらの風情ある建物を利用してひな飾りが展示される「筑後吉井おひなさまめぐり」は、30年近く毎年開催されている、福岡県でも有数のひな祭り。
おきあげと箱雛
出典:九州旅ネット
この地方独特の「おきあげ」という、厚紙をシンにしてハギレなどで包んで作る押絵風のひな人形が、数多く展示されているのが特徴です。ひな飾り専門店では珍しいひな人形が展示され、ステンドグラスでひな祭りを表現した展示物やひな飾りを題材にした和菓子など、街中にひな飾りがちりばめられています。
着物のレンタルもあり、折紙や押絵でおひなさまを作る体験などもでき、和の風情を満喫できるでしょう。また、吉井町にはスイーツ店が多く、エスニック料理や創作料理などの店も多いため、ひな祭りとグルメの両方を楽しんだり、近くにある原鶴温泉や山苞の道なども訪れて、ひな祭りと観光も楽しんだりする旅が人気
【会場】福岡県うきは市吉井町 白壁通り一帯
【開場時間】10:00~17:00
【問合せ先】0943-76-3980(総合案内所観光会館「土蔵」)
いいづか雛(ひいな)のまつり
出典:livedoor
朝の連続ドラマで全国的にも有名になった、伊藤伝右衛門の邸宅や嘉穂劇場があることでも知られる飯塚市の「いいづか雛のまつり」。伊藤伝右衛門の邸宅内での座敷に並べられた、日本一の規模といわれる座敷雛と、嘉穂劇場に展示されているネコをモチーフにしたひな飾りが見どころです。
嘉穂劇場の猫雛
出典:yokanavi.com
嘉穂劇場では、猫耳と猫の手を着用した記念撮影もできます。シュガーロードと呼ばれ長崎街道にある飯塚市は、お菓子の町でもあるため、有名菓子店の工場や直売店が数多くあるのも楽しみの一つ。各店舗でも、ひな人形とお菓子をコラボレーションした展示が見られるほか、たくさんのひな菓子の販売も行われます。
また、飯塚市歴史資料館では「和と洋がおりなす雛人形展」が開催され、名工が作った精巧なひな飾りの御殿や洋風のひな人形などの珍しい展示品も。展示会場は16カ所とこぢんまりしているようですが、ひとつひとつの内容が濃いので、一日たっぷり過ごせますよ。
【会場】福岡県飯塚市内の各所
【観覧時間】施設によって異なります。
【問合せ先】0948-22-3511(飯塚観光協会)
門司港レトロひな祭り
出典:4travel.jp
大正モダン、昭和レトロなどの建物群で知られる門司港レトロ地区。そこで開催される「門司港レトロひな祭り」では、明治期から平成までのひな飾りが、施設ごとに年代を分けて展示されます。レトロな建物とひな人形の組み合わせはとても優雅。一見の価値あり。ぜひ、街並みとともにゆっくりとひな人形巡りをお楽しみください。
旧三井倶楽部のさげもん展示
柳川のさげもんの展示や門司港駅リニューアル一周年記念イベントなども開催され、栄町銀天街の各店舗でもひな飾りの展示が行われます。それぞれ趣向が違いますので、一日かけて色々なひな飾りを堪能してみてください。
【会場】三宜楼・旧門司三井倶楽部・旧門司税関などレトロ地区および栄町銀天街
【観覧時間】各施設によって異なります。
【問合せ先】093-332-0106(門司港レトロ倶楽部)
古都秋月雛めぐり
福岡県の小京都として有名な朝倉市の秋月地域で開催される「古都秋月雛めぐり」。長屋門野外雛展示では、公募したひな人形を階段に並べるイベントが行われます。
長屋門野外雛展示
出典:ameblo
9時30分から体験できるので、お早目にお越しください。驚くほど大量のひな人形が並んでいる様子は圧巻。ぜひ見て欲しい光景です。その他のひな人形の展示会場は27カ所あり、のんびり散策が楽しめますので、城下町の風情とともにひな人形を愛でてください。
また、謎解きをしながらひな人形めぐりをする「判じ絵ラリー」も行われ賞品もでますから、アクティブにひな人形めぐりをしたい方におすすめです。
【会場】福岡県朝倉市秋月一帯
【問合せ先】0946-24-6758(あさくら観光協会)
しまばら”浪漫”ひなめぐりん
出典:ながさき旅ネット
島原城を主会場として、武家屋敷や宿泊施設、商店街などにひな人形が飾られる「しまばら”浪漫”ひなめぐりん」。絢爛豪華な七段飾りのひな人形や押絵雛、何代にもわたって受け継がれてきたひな飾りなどが、各所に展示されています。
なかでも、島原藩10代藩主の妻であった真鏡院ゆかりのひな人形は必見。江戸時代のひな人形の細工をじっくりと鑑賞できるでしょう。
ひな祭りのかんざらし
出典:twitter
また、ひな祭り仕様でピンクと白の団子が入った島原名物「かんざらし」や、ひな祭り御膳なども味わえます。散策をより楽しむために、大正時代の町の雰囲気に合わせて袴をレンタルするのもおすすめ。
桃カステラ
出典:たびらい
お土産には、この時期にぴったりの「桃カステラ」はいかがでしょうか。カステラ生地に砂糖細工で桃を描いたもので、お祝い事や初節句のお披露目にだすお菓子として使われています。会場の各売店など数カ所で販売していますので、ぜひどうぞ。
【会場】長崎県島原市 島原城・武家屋敷・市内商店街など
【観覧時間】施設によって異なります
【問合せ先】0957-62-3986(島原観光ビューロー)
佐賀城下ひなまつり
出典:たびらい
いにしえの雰囲気が残る佐賀城のお堀や長崎街道で開催される「佐賀城下ひなまつり」。会場の一つである微古館では、佐賀藩主鍋島家で飾られていた約500点にのぼるひな人形やひな飾りが、6mほどの雛壇2つに飾られています。6mというとだいたい家の2階くらいの高さ。あまりの大きさにどこをどう見れば良いのか迷うほどです。実際に毎年飾っていたものなので、飾り付けと片付けの時間を考えるととても大変だったことと推察されますね。
極小雛道具
出典:九州旅ネット
これに対し、福岡藩主の黒田家から輿入れした禎子夫人の銀製の極小雛道具は176点あり、虫メガネで鑑賞します。江戸時代から大正時代の建物7棟が並ぶ「佐賀県歴史民俗館」に飾られているひな人形の、レトロな雰囲気との調和は見どころのひとつ。当時のひな祭りにタイムスリップしたような気分に。期間中には、ひな祭りにちなんだ懐石料理を味わったり、骨董市を楽しんだりもでき、マイメロディとコラボしたスポットなども。佐賀錦の織り体験などのワークショッブもあり、小さなお子様から大人まで充実した一日が過ごせるイベントです。
【会場】佐賀県佐賀市 歴史民俗館・微古館などをはじめとする市内各所
【観覧時間】10:00~17:00
【観覧料】歴史民俗館 400円・微古館 300円・両館共通券 600円
【問合せ先】0952-20-2200(佐賀市観光協会)
有田雛(ひいな)のやきものまつり
春の有田陶磁器祭りが有名な有田町で開催される「有田雛のやきものまつり」。陶磁器で作られたひな人形がいくつもの会場で展示・販売されています。
陶器製の座り雛七段飾り
出典:たびらい
会場の一つ、有田焼のショップが22店舗並ぶ「アリタセラ」では、陶器製の座り雛七段飾りが展示され、その大きさは世界最大です。一体ずつ、表情や動きの違いに見入ってしまうことでしょう。また、アリタセラオリジナルの「トンバイ羊羹」や佐賀銘菓の「丸ぼうろ」の実演販売なども楽しめます。週末にアリタセラに向かうなら、JR有田駅前から出発する「有田周遊ひいなバス」が便利。有田館や街並みを見学しながらアラタセラまでおひな様めぐりできます。3月下旬まで開催されているお祭りなので、桜とおひな様が同時に鑑賞できるかもしれませんね。
【会場】佐賀県西松浦郡有田町 有田館・アリタセラ・町内各所
【観覧時間】施設によって異なります
【問合せ先】0955-43-2121(有田観光協会)
人吉球磨は、ひなまつり
出典:ニッポン旅マガジン
商店街を始めとして約100カ所にひな人形を飾る「人吉球磨は、ひなまつり」。その展示数は、九州屈指です。珍しい「まげわっぱびな」や「つるしびな」、地元の人々の手作りのひな人形など多種多様なひな人形が並び、中には江戸期のものも。
メイン会場のひな人形とひな飾り
出典:たびらい
このイベントのテーマは、「すべての女性に喜ばれるひなまつり」なので、女性限定の企画がいくつも用意され、女子旅でおひなさま巡りとともに、グルメやショッピングも楽しみたいグループに特におすすめのお祭りです。街から少し離れた五木村では、ひな人形の研究家が集めたさまざまな年代のひな人形の山村ならではの素朴な飾り付けを古民家で鑑賞できます。このほか、レンタルした着物での町内散策や陶器で作ったひな人形への絵付け体験、くま川鉄道の観光列車内でのひな人形展示などいくつもの企画が目白押し。ひな祭りとともに球磨川や梅園、温泉などの観光もおすすめ!
【観覧時間】施設によって異なります
【問合せ先】0966-23-3080(人吉球磨広域行政組合広域観光課)
薩摩のひなまつり
梅から桜の季節まで長期間開催される「薩摩のひなまつり」は、世界文化遺産である島津家の庭園「仙巌薗」が会場。
薩摩糸びな
出典:m-lcomu.com
鹿児島の春が満喫できる花々とともに、鹿児島県の工芸品「薩摩糸びな」という珍しいタイプのひな人形や、島津家代々のひな人形やひな飾りなど約407点に及ぶ数多くの種類の展示物が鑑賞できます。
曲水の宴
出典:かごしまの旅
また、「流しびな」や「曲水の宴」などのイベントも開催。桜島が正面に見える絶景スポットであり花見の名所としても県内トップの人気を誇る仙巌薗をゆっくりと散策し、風雅なひな祭りを堪能してみてはいかがでしょうか。
【会場】鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【観覧時間】8:30~17:30
【問合せ先】099-247-1551(仙巌薗)
綾雛山まつり
数百年の歴史がある綾町の雛山。それを現代によみがえらせたのが「綾雛山まつり」です。他の地方にはないダイナミックな飾りつけ。初めて見ると驚くこと間違いありません。ひな壇は、屋外の屋根をつけた骨組みの中または室内に作られます。苔むした岩に小さな梅や松などの樹木を植え付け、滝などで自然を表現した造形の中に雛壇を置くという、自然とひな人形を融合させたスタイルです。
屋外の雛山
出典:yasoichi.jp
それぞれの家によって、少しずつ飾り方が違うため、町内の20カ所ほどの雛山すべてをみて回っても飽きることがありません。郷土料理の「だご汁」のふるまいや工芸品などを販売する「綾もりの市」、子供向けの忍者修行のイベントなどもあり、一日のんびり過ごせますよ。
【会場】宮崎県東諸県郡綾町内
【観覧時間】施設により異なります
【問合せ先】0985-77-0017(綾町商工会)
天領日田おひなまつり
九州でのひなまつり発祥の地といわれる日田市で開催される「天領日田おひなまつり」。令和2年で37回目の開催です。天領として栄えた日田には豪商が多く住み、贅を凝らしたひな人形やひな飾りをこぞって集めて披露していました。そのひな人形などが多数現存しており、「草野本家」や「天領ひな御殿」などを始め15の会場に展示しています。
日田のおきあげ人形
出典:youtube
「おきあげ雛作り体験」や「流しびな」、人力車による町内観光などのイベントも充実。また、豆田町は食事やカフェが多くあるためひな巡りに疲れて休憩するスポットにことかきません。古民家を活かした店舗が多く、和雑貨を始め、醤油蔵や有名な「日田羊羹」などお土産選びも楽しめますよ。
【会場】大分県日田市 豆田地区・隈地区など
【観覧時間】施設によって異なります
【問合せ先】0955-43-2121(有田観光協会)
城下町中津のひなまつり
出典:walkerplus
黒田官兵衛が豊前国主の時に築城した中津城下で開催される「城下町中津のひなまつり」。「南部まちなみ交流館」や「福沢諭吉旧居」などを始め諸町通りの多数の会場。有職雛や享保雛などの多様なひな飾りが鑑賞できます。
御殿雛飾り
江戸時代などの古いひな人形のなかでも、御殿の中に7㎝ほどのひな人形が並ぶ「御殿雛飾り」は、ぜひご覧ください。また、甘酒やぜんざい、雑貨や竹細工などの販売なども行い、ひな祭りにちなんだメニューやカキ小屋なども味わえ、城下町の街並みと春の空気を楽しみたい方におすすめのお祭りです。
【会場】大分県中津市内各所
【観覧時間】施設によって異なります
【問合せ先】0979-22-1111(中津市企画観光部観光推進課)
うすき雛めぐり
出典:www.en3.jp
天保の改革の時代に、贅沢を禁止された町民が和紙でひな人形を作ったという古文書から、その和紙人形を現代に再現したのが「うすき雛めぐり」です。旧真光寺や臼杵観光交流プラザなど4カ所で3000組のひな人形が展示されています。素朴な和紙の人形は、それぞれ表情が違い絢爛豪華なひな飾りとは一味違う可愛らしさ。ひな巡りとともに、国宝の臼杵石仏の鑑賞はいかがでしょうか。ひな人形と石仏が同時に鑑賞できるのは、この時期だけ。ぜひ足を延ばしてみてくださいね。
二王座歴史の道
また、城下町の散策が好きな方には、都市景観100選に選ばれた「二王座歴史の道」がおすすめ。狭い路地で白壁の家や石垣、瓦屋根など城下町特有のしっとりとした景観が楽しめますよ。
【会場】大分県臼杵市
【観覧時間】施設によって異なります
【問合せ先】0972-64-7130(臼杵市観光情報協会)
九州でおススメのひな祭りイベント15選、いかがでしでしょうか。その土地によって、ひな人形にも特徴があり、イベントの内容もそれぞれ工夫がなされています。九州のひな祭りは、開催期間が長いため、いくつものひな祭りを廻ることが可能です。どうぞ楽しんでくださいね!
※新型肺炎の拡大防止のため、イベントの内容に変更・中止が想定されます。お出かけの際には、問合せ先に確認されることをおすすめします。