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長崎市内の観光名所!世界遺産を一日で回るコースを厳選

2018年12月29日(土)/長崎

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大浦

出典:世界遺産|長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎県・熊本県)

長崎県には、平成30年(2018年)に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」12カ所、平成27年(2015年)に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」に属する8施設があります。今回は、長崎市内にある世界遺産を一日で回るモデルコースを作りました。どうぞご覧ください。

チェックコース順路

JR旧長崎駅→三菱長崎造船所旧木型場→四海楼→大浦天主堂境内(大浦天主・大浦天主堂キリシタン博物館)→グラバー園→三菱長崎造船所小菅修船場跡→外海の出津集落(旧出津救助院・出津教会堂)及び外海の大野集落(大野教会堂)→JR長崎駅

チェックコース詳細

レンタカーを使用し、10時にJR長崎駅を出発し、JR長崎駅から三菱長崎造船所旧木型場までは国道202号線を経由して約10分で到着します。

三菱長崎造船所旧木型場 10:15~11:05

木型場

出典:長崎市公式観光サイト「 あっ!とながさき」

「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つである明治31年(1898年)に建てられた鋳物工場に併設する「木型場」で、昭和60年(1985年)に、完全予約制の史料館「長崎造船所史料館」として開設されました。

史料館

出典:選挙ドットコム

非常に堅牢な赤煉瓦の建物は安政4年(1857年)から始まる長崎造船所の歴史を物語る記念物を数多く保管展示。機会遺産の国産第1号陸用蒸気タービン、国の重要文化財の日本最古の工作機械、寛政5年(1793年)に出島オランダ商館に発注してから40年後の天保5年(1834年)頃にイギリスから届いた泳気鐘(えいきしょう)という珍しい潜水具などの重要な展示物が数多くあります。
展示物は、「官営期」「三菱創業期」「明治後期」「大正期」「昭和戦前期」「戦艦武蔵」「発電ブラント」などのコーナーに分かれ、豪華客船の室内装飾画や戦艦についての詳しい説明などたいへん見応えがあることでしょう。

三菱長崎造船所旧木型場
【所在地】長崎県長崎市飽の浦町1-1
【観覧時間】9:00~16:30 見学は完全予約制(当日予約可)
【休館日】毎月第2土曜日/年末年始/電気設備点検日(不定期)
【利用料金】小中学生400円/高校生以上800円
【電話番号】095-828-4134

次の目的地は人気店の「四海樓」で昼食を頂きます。混雑するため少し早めのランチです。5階は見晴らしが良いのですが中々予約ができないので、ここでは開店時間に訪れて5階から景色を眺めることをおすすめします。三菱長崎造船所旧木型場からは国道202号線と国道499号線を経由して約15分で到着です。

中華料理 四海樓 11:30~12:15

四海楼

出典:タウンワーク

三菱長崎造船所旧木型場から10分ほどの場所にある、ちゃんぽんと皿うどん発祥の超有名店。大階段が印象的な大きな建物。5階は稲佐山から長崎の港までが見渡せる眺望の良いレストランです。また、2階にはちゃんぽんミュージアムが、1階には四海楼名店街というお土産店があり、買い物も食事も観光もできる楽しいお店。

四海楼2

出典:ながさき旅ネット

創業当時から変わらない秘伝のスーブに太目の麺が良くからみ、旨味がありながらもあっさりしたちゃんぽんには錦糸卵がのっています。なお、こちらの皿うどんはパリパリの炒麺と、焼きちゃんぽん風のものがありますので、食べ比べてみてはいかがでしょうか。

中華料理 四海樓
【所在地】長崎県長崎市松が枝町4-5
【営業時間】11:30~15:00
【電話番号】095-822-1296

四海樓から大浦天主堂境内まではグラバー通りを経由して約5分で到着します。

大浦天主堂境内 12:20~13:00

大浦天主堂

出典:じゃらん

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一つである大浦天主堂は、日本のキリシタンの潜伏が終わるきっかけとなった「信徒発見」の場。

長崎に滞在しているフランス人のために建てられた大浦天主堂が竣工した元治元年(1864年)には、まだキリスト教の禁教令は解けていませんでした。

翌年元治2年(1865年)2月から今でいう一般公開が始まり、ジラール教区長により正式名称は「日本二十六聖人殉教者聖堂」と命名。当時は「フランス寺」と呼ばれ、珍しさから見物人が多く来訪していたところ、3月17日の正午過ぎに、密かに混じっていた浦上の潜伏キリシタンの一人が、聖堂内で祈祷していたプテイジャン神父に自分も同じ信仰を持っていることをささやいてマリア像を拝みたがった、というのが信徒発見として伝えられており、キリスト教の歴史の中でも奇跡として扱われている出来事です。

信徒発見

信徒発見のレリーフ

出典:BIGLOBEウェブリブログ

天主堂内のステンドグラス、こうもり天井というつり天井、信徒発見の際のマリア像、白亜の日本之聖母像、鐘楼などを鑑賞した後は、2018年4月に旧羅典神学校と旧長崎大司教館を合わせて開設した「大浦天主堂キリシタン博物館」へ。

大浦天主堂キリシタン博物館

大浦天主堂の祭壇内に展示されていて一般人が見ることができない「日本二十六聖人殉教図」の2分の1サイズの複製を入り口近くに展示してあるほか、踏み絵やド・ロ神父がフランスから持ってきた十字架、「イエスキリストの生涯」についてのビデオ上映、潜伏キリスタンの信心道具など興味深い資料が展示されています。

キリシタン博物館内にある「ミュージアムショップPADRE(パードレ)」「オラショの店」では、カトリックのモチーフがデザインされたノート、クルスやメダイユ、ロザリオなどの美しい聖具も販売されています。アクセリーではないのですが、思わず買いたくなると、ひそかな人気があります。オリジナル商品の「奇跡のカステラ(五三焼)」は深みのある甘さとしっとりした舌ざわりでおすすめ。なお、教会内では撮影は一切禁止になっていますので、ご注意ください。

キリシタン博物館

キリシタン博物館

出典:christian-museum.jp

大浦天主堂境内
【所在地】長崎市南山手町5-3
【拝観時間】8:00~18:00 ※見学に事前連絡は不要です。
【拝観料】小学生300円/中高生 400円/大人 1000円
※博物館の入館料は拝観料に含まれています。

大浦天主堂境内からグラバー園へは、グラバー通り経由で5分ほどの距離。

グラバー園 13:10~13:45

グラバー

出典:長崎市公式観光サイト「 あっ!とながさき」

「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」全23資産の一つ、旧グラバー住宅などの洋風建築が、丁寧に作られた庭園の中で公開されています。修学旅行で訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。
グラバー氏は、高島炭坑の建設と事業化、三菱長崎造船所小菅修船場の建設など、日本の産業の近代化に貢献した重要な人物。
文久3年(1863年)建築のこの建物は、現存する木造洋館としては日本で最も古いもので、トーマス・ブレーク・グラバー氏は明治44年(1911年)に他界するまで、この建物で暮らしました。東南アジアのコロニアル風の建築の中にも和風の手法が多く使われた建物で、開放的な作りになっています。

グラバー2

出典:LINEトラベルjp

また、園内には旧グラバー住宅以外に、洋風建物が7棟あり鑑賞して回ることができます。見晴らしの良い高台にあるので景色も良く、気軽に訪れることができる世界遺産の一つです。

グラバー園
【所在地】長崎県長崎市南山手町8-1
【開園時間】 8:00~21:00(7/20~10/9は8:00~21:30、12/26~2/4は 8:00~20:30)
【休園日】 年中無休
【入園料金】
小中学生 180円/高校生 300円/大人 610円

グラバー園から国道499号線を経由して5分程で三菱長崎造船所小菅修船場跡に到着します。

三菱長崎造船所小菅修船場跡(こすげしょうせんばあと) 13:50~14:10

小菅ドック

出典:長崎近代化遺産研究会

外国船の修理を目的として明治元年(1869年)に完成した小菅修船場は、スコットランドからグラバー氏や薩摩藩士らが曳き揚げ装置を取り寄せて建設されました。日本最古の蒸気機関を動力源とした曳き揚げ装置は洋式スリップ・ドッグで、小菅ドッグと呼ばれていました。
「ソロバンドック」と呼ばれて親しまれた、船を引き上げるために設置されてレールに船を乗せる台は現存しませんが、今でも「ソロバンドック」の名は残っています。
また、国の史跡に指定されている曳揚げ小屋はレンガ造りで、日本最古級のもの。土日祝日限定ですが内部公開していますので、曳揚げの仕組みを深く知りたい方は、ボランティアガイドに案内して貰うことも可能です。

小菅ドック2

出典:明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

三菱長崎造船所小菅修船場跡
【所在地】長崎県長崎市小菅町5
【入場料】無料
【電話番号】095-829-1314(長崎市観光推進課)
※専用の駐車場がありませんので、周辺の駐車場をご利用ください。

国道202号線を経由して約60分で到着します。「ながさき女神大橋道路」を渡る路線で、景色を眺めながらのドライブが楽しめますよ。外海の出津集落・外海歴史民俗資料館・長崎ド・ロ神父記念館・外海の大野集落を見学する時間を、15:10~17:00とします。

外海の出津集落(そとめのしつしゅうらく)

出津

出津教会堂

出典:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター

潜伏キリシタンが何を拝むことによって信仰を保ち続けたかを示す4つの集落のうちの一つ。
海に沈む夕日が綺麗なことで有名な場所。「出津文化村」には「出津教会堂」「ド・ロ神父記念館」「旧出津救助院」などが海に面した丘の上に点在しており、それらを総称して「外海の出津集落」として世界文化遺産に登録されました。
この地でも禁教による厳しい弾圧が行われ、潜伏キリシタンの人々は、母郷である出津を去り、さらに五島列島・平戸島・黒島へと危険を冒して小さな船で外海を渡っていきます。
集落内にある「出津教会堂」は、ド・ロ神父が設計して建築にも関わり、外海からの強い風にも耐えるよう、高さを抑えたデザインが特徴で、ステンドグラスもない質素で剛健な作りですが、漆喰の白さが周囲の景色に映えて美しい佇まいとなっています。2011年に国の重要文化的景観に選定されました。

沈黙

出典:ながさき旅ネット

この集落では、「十五玄義図」という禁教初期に作成された聖画像を拝み、外海では「お帳」と呼ばれた「バスチャンの日繰り」というキリストの生涯についての年間行事を和漢字で書いたもの、キリスト教について老若男女がわかりやすいように作られ、南島原市加津佐で印刷された教理書の「どちりなきりしたん」「サントスの御作業」などをよりどころとして、ひそかに信仰を繋いできたのです。

また、この地は遠藤周作の「沈黙」(マーティン・スコセッシ監督映画「サイレンス」の原作)のモデルとなった場所としても有名で、「遠藤周作文学館」も設置されていて、「人間がこんなに哀しいのに主よ海があまりに碧いのです」と刻まれた沈黙の碑が置かれています。

外海の出津集落
【所在地】長崎県長崎市西出津町
【出津教会堂見学時間】9:00~12:00/13:00~17:00
※内部の見学には事前連絡が必要です。
【電話番号】095-823-7650
(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター)

外海歴史民俗資料館

外海資料館

出典:おらしょ-こころ旅

外海地区の歴史・民俗資料を数多く展示。古墳群についての解説、古代から中世にかけての歴史、キンリタン文化や資料、民具などの展示、プロジェクターによる外海の石積みの景観、池島炭鉱の歴史など、幅広いジャンルの資料が揃っていてたいへん興味深い充実した施設となっていますので、ぜひご覧ください!

外海資料館2

出典:トリップアドバイザー

外海歴史民俗資料館
【所在地】長崎県長崎市西出津
【開館時間】9:00~17:00
【休館日】12月29日~1月3日(臨時休館有)
【入館料】小中高校生100円/大学生以上300円
※ド・ロ神父記念館との共通入館料。記念館が休館の場合は半額です。
【電話番号】0959-25-1188

長崎ド・ロ神父記念館

神父記念館

出典:るるぶ&more.

文化財としての名称は「国指定重要文化財旧出津救助院(鰯網工場)」。フランス人宣教師のマルク・マリー・ド・ロ神父は、布教活動のみならず、教会の設計・建築、外海地方の産業の発展にも貢献しました。出津救助院を育児施設として使用しつつ、同時にイワシ漁用の網を製造する工場としても使用し、日本初のマカロニとフランスパンの工場を併設して、長崎居留地で販売を行い、紅茶を栽培して居留地の商人を通じて海外へ輸出し、落花生のオイルを使ってその風味を生かした素麺を製造し、と驚くほど活発に活躍をしていたのです。

神父記念館2

出典:サリンコblog – So-net

ド・ロ神父の功績を後世に残すために開設された、この記念館は平成14年(2002年)に修復改修を完了して開館。宗教関係はもちろんのこと、土木・医療・染色・マカロニ製造用具などが展示されていて、外海歴史民俗資料館と合わせて見学することで、より外海地区についての見識が深まることでしょう。

長崎ド・ロ神父記念館
【所在地】長崎県西出津町2633番地
【開館時間】9:00~17:00
【休館日】12月29日~1月3日(臨時休館有)
【入館料】小中高校生100円/大学生以上300円
※外海歴史民俗資料館が休館の場合は半額です。

外海の大野集落

大野教会

大野教会堂

出典:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

こちらも、潜伏キリシタンが何を拝むことによって信仰を保ち続けたかを示す4つの集落の一つ。ド・ロ神父が大野教会を完成させたのは明治26年(1893年)。現地の玄武岩を積み上げた「ド・ロ壁」で作った外壁は、民家のような親しみやすさの独特の雰囲気。一部屋だけの小さな教会ですが、2008年に国の重要文化財に指定されました。

大野教会堂内部

大野教会堂内部

出典:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

この大野集落には3つの神社があり、南に位置する大野神社は、集落全体の守り神として集落民の大多数はこの神社の氏子。潜伏キリシタンの人々は、この神社の氏子を装っていました。また、門神社(かどじんじゃ)・辻神社は、大野神社よりもより身近な神社であったため、その2社を潜伏キリシタンの信仰の場とし、もともと祀られていた本田敏光(島原・天草一揆の際に逃れてきたキリシタン)を密かに祭神として「サンジュワン」と呼んで信仰の対象としました。
辻神社から山の方への斜面には、潜伏キリシタンだけの墓地があり現在も13基の積石墓が残されており、当時を偲ぶことができます。

外海の大野集落
【所在地】長崎県長崎市下大野町2619
【大野教会堂見学時間】9:00~12:00/13:00~17:00
※外観のみの公開で事前連絡が必要です。
【電話番号】095-823-7650
(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター)

大野教会堂からJR長崎駅までは国道202号線経由で約60分ですので、到着は18時すぎを予定しています。長崎市内の世界遺産を一日で巡るコース、いかがでしたか。世界遺産観光のご参考になれば幸いです!

追記:世界産業遺産のうち、三菱長崎造船所占勝閣と、三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーンは非公開となっています。