
大分県でおすすめの日帰り温泉を厳選
2018年12月27日(木)/大分県
日本一の温泉県と自称している大分県。みなさんも湯の聖地温泉県大分で湯めぐりしてみませんか。大分県内には湯布院温泉、別府温泉などみなさんが知っている温泉地だけではなく、長湯温泉や天ヶ瀬温泉など知名度が低い温泉地まで、大分県にはたくさんの隠れた温泉地があります。そこで今回は大分県でおすすめの日帰り温泉を厳選してご紹介したいと思います。
Contents
大分での温泉巡りには車が必須
本題の前に別府では車が必需品。前面に別府湾、背後に鶴見岳があり高低差が激しいです。重要なことですが、別府市民はお風呂セットを常備している方が多いです。タオル(大・小)と風呂桶、石鹸などを車に乗せています。これは公民館にお風呂がついていたり、銭湯のように温泉が身近なためそういった施設は充実してはいません。一般的な施設は格安で大手の施設ではそれなりの金額になり設備も充実していますが、秘境には車とお風呂セットは必須になります。
別府温泉
出典:jalan.ne
場所は大分県別府市。日本を代表する温泉街『別府温泉』。有名すぎて御存知の方も多いのではないかと思います。
別府温泉の最大の特徴は資源の豊富さ。源泉数は2850本を誇り、入浴できる温泉湧出量としては世界一。温泉の質も世界中にある11種類のうち、放射能泉を除く10種類の泉質が存在しています。
町のあちこにに湯けむりが立ち上るのは異様な光景と言えるでしょう。さて、泉質は単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉。効能としては神経痛、リウマチ、筋肉痛、婦人病、胃腸病、冷え性、高血圧、動脈硬化、皮膚病に効果があると言われています。
出典:じゃらんnet
別府の温泉は通称「別府8湯」と呼ばれている8か所の温泉郷で成り立っています。別府、鉄輪(かんなわ)、観海寺、明礬(みょうばん)、亀川、柴石、堀田、浜脇の8か所です。
中でも別府温泉で最も有名なのは『杉乃井ホテル』ではないでしょうか。観海寺温泉に位置しており、一大アミューズメント施設と言っても過言ではないほどの充実した施設のリゾートホテル。水着着用で楽しめる新感覚の温泉施設ザアクアガーデンなどの施設があります。
<情報>
〇別府温泉
車でお越しの方:別府ICから車で5分。
電車でお越しの方:別府駅から車で10分。
〇杉乃井ホテル
住所:大分県別府市観海寺1
営業時間:特に規定なし
定休日:年中無休
電話番号:0977-24-1141
湯布院温泉
出典:じゃらんnet
場所は大分県由布市。湯布院温泉は別府温泉と並ぶ大人気の温泉地。源泉数は約900本、湧出量全国第3位を誇ります。泉質はアルカリ性。効能としては神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労、婦人病、冷え性に効果があるそうです。
出典:tabirai.net
朝霧に豊後富士こと由布岳が包まれていますが、朝になると徐々に霧が晴れ、一面に広がる田畑の風景が日本の懐かしい原風景を感じさせます。別府温泉のように歓楽街はありませんが、純和風の老舗旅館が点々と佇んでいます。周辺にはフナのうろこが金色に輝いて見えると言われる金鱗湖やガラスの工芸品が有名な由布院ステンドグラス美術館などがあり観光地としても非常に有名。店舗も純和風の建物で買い物などを楽しめます。
<情報>
湯布院温泉
住所:大分県由布市
車でお越しの方:湯布院ICから車で約10分
電車でお越しの方:由布院駅からすぐ
天ヶ瀬温泉
出典:じゃらん
場所は大分県日田市天ヶ瀬町。別府温泉や湯布院温泉と比較すると少し負けてしまう感じがありますが、天ヶ瀬温泉も豊後三大温泉の1つ。泉質は単純温泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫黄泉。効能は神経痛、リウマチ、筋肉痛、肩こり、腰痛、関節痛、疲労、婦人病、冷え性、皮膚病、美肌に効果があると言われています。
出典:旅行カタログギフト
天ヶ瀬温泉は1300年の歴史を誇っています。江戸時代には天領・日田の代官たちが、幕末にも湯治に多くの人が訪れたそうです。九重連山の水から日田に向かって流れる清流、玖珠川。わずかに川幅が広くなる人里離れた山あいに広がるのが天ヶ瀬温泉。周りには遮るものがなにもないため、星空を存分に楽しめます。
<情報>
天ヶ瀬温泉
住所:大分県日田市天ヶ瀬町
車でお越しの方:天瀬高塚ICから車で20分
電車でお越しの方:天ヶ瀬駅から徒歩5分
湯の平温泉
出典:ツーリズムおおいた
場所は大分県由布市湯布院町湯平。湯布院温泉や塚原温泉などがある湯布院町。その町にあるもう一つの名湯が湯平温泉です。由布岳を始め、周囲を1000m級の山々に囲まれた盆地の中に湯の平温泉はあります。泉質は単純温泉、塩化物泉。効能は神経痛や関節痛に効果があると言われています。
飲んでよし、浸かってとしの極上の湯として親しまれており、フランス・ヴィジー鉱泉と並ぶ胃腸薬の効果としても知られています。天下の名湯と名を馳せたほどであり効能は高いとされています。周囲には約30件ほどの温泉宿があり、ゆっくりとした時間を過ごせます。
<情報>
湯平温泉
住所:大分県由布市湯布院町湯平
車でお越しの方:由布院ICから車で約20分
電車でお越しの方::湯平駅からタクシーで約7分
筋湯温泉
出典:たびらい
場所は大分県玖珠郡九重町。筋湯温泉は筋の病に効くから筋湯、または湯滝が筋のように見えることから筋湯と呼ばれるようになりました。打たせ湯で有名な筋湯温泉。どの施設にも打たせ湯があり、多いところでは18本の打たせ場が並んでいるところも。泉質は単純温泉。効能は神経痛、リウマチ、疲労などに効果があると言われています。
九重連山に抱かれたのどかな山郷に湧く温泉地です。岩ん場、せんしゃくの湯、薬師湯など個性あふれる浴場がそろい、かつては湯治湯として発展。四季折々の表情を感じれる飯田高原も近く、夏は避暑地としてにぎわっています。温泉の後には、地鶏に野菜を詰め込んで小松地獄の地熱で蒸した名物料理極楽温鶏に舌鼓する人が多いそうです。
<情報>
筋湯温泉
住所:大分県玖珠郡九重町
車でお越しの方:九重ICから車で約40分
電車でお越しの方:豊後中村駅からバスで約50分
宝仙寺温泉
場所は大分県玖珠郡九重町町田。温泉街の入口に架かる太鼓橋を渡ったところに湧く「石櫃の湯」。日本最大の石櫃風呂は宝仙寺温泉のシンボル。上人が宝の泉をくださったと寺に宝仙寺と名付けたそうです。泉質は単純温泉、塩化物泉。効能は神経痛、リウマチ、婦人病、胃腸病、皮膚病などに効果があると言われています。
山あいに静かに佇んでいる宝仙寺温泉は、九重町の中でも最も歴史が古く、柔らかいその泉質の素晴らしさに、近年はホテルの飛び交う温泉地として有名。ふるさといきものの里100選に選ばれ、3種類のホタル(ゲンジボタル、ヘイケホタル、ヒメホタル)が生息している貴重な場所としても知られています。場所によっては温泉に入りながらホタルを楽しめます。
<情報>
宝仙寺温泉
住所:大分県玖珠郡九重町町田
車でお越しの方:九重ICから車で約20分
電車でお越しの方:豊後中村駅から徒歩約60分
長者原温泉
出典:ツーリズムおおいた
場所は大分県玖珠郡九重町。明治29年の九重山硫黄工業所の開設から始まっています。泉質は単純泉。効能は神経痛、リウマチ、疲労回復に効果があると言われています。湯治客を始め、登山客に多く利用されています。
大分県の別府市から熊本県の一の宮までを結ぶやまなみハイウェイの途中の飯田高原にあり、雄大な久住山の景観を楽しめます。標高1000mの高原地帯では一面を濃桃に染めるミヤマキリシマを始め、新緑や紅葉など四季折々の豊かな景色を見ながら温泉を楽しめます。
<情報>
長者原温泉
住所:大分県玖珠郡九重町
車でお越しの方:九重ICから車で約40分
電車でお越しの方:豊後中村駅からバスで約50分
八面山金色温泉
出典:旅色
場所は大分県中津市。福沢諭吉が幼少期を過ごした場所としても有名ですね。日本三大奇勝にも数えられている耶馬渓からすぐの八面山金色温泉は紅葉の時期に特に人気。
出典:Nifty温泉
周囲にあるギャラリー、茶屋、食事処がすべて落ち着いた和の趣きで統一されており多くのお客さんが落ち着きを求めてやってきます。泉質は単純温泉。効能としては神経痛、肩こり、疲労に効果があると言われています。
<情報>
八面金色温泉
住所:大分県中津市
車でお越しの方:中津ICから車で約20分
電車でお越しの方:中津駅からタクシーで約25分
明礬温泉
出典:ぐるたび – ぐるなび
場所は大分県別府市。明礬温泉の特徴はなんと言っても強酸性のお湯です。強酸性のお湯は、殺菌力が強くアトピー性皮膚炎に効くと言われています。湯が目に入るとしみたり、長時間入浴すると肌が乾燥するほど酸性度が強いのが特徴です。泉質は硫黄泉であり、効能はアトピー性皮膚炎以外にも、神経痛やリウマチ、皮膚病に効果があると言われています。
出典:ぐるたび – ぐるなび
明礬温泉の名前の由来は湯の花である明礬が採取されてきたことからと言われています。別府八湯の中でも最も高いところにあり、一昔前の居住のようなかやぶき小屋が並んでいるのが湯の花小屋、明礬温泉の風物詩。湯の花小屋が立ち並び、湯けむりの立ち込める景色を目的に多くのお客さんが来ています。
<情報>
明礬温泉
住所:大分県別府市明礬
車でお越しの方:別府ICから車で約5分
電車でお越しの方:別府駅からバスで約25分
鉄輪温泉
場所は大分県別府市鉄輪。鉄輪温泉にはさまざまな泉質があり、単純温泉、塩化物泉、硫黄塩泉、含鉄泉があります。塩化物泉は塩分を多く含んでいるため保温効果が高く湯冷めしにくいのが特徴です。
出典:じゃらんnet
よく温まり、湯冷めしにくいことから熱の湯とも呼ばれています。効能としては神経痛、リウマチ、筋肉痛などに効果があり。湯治湯としての面影を強く残し、レトロな街並みを楽しめます。高温の蒸気は湯けむりとなり空中に多く排出され、温泉地らしい雰囲気を醸し出しています。2012年にこの街並みが別府のゆけむり・温泉地景観として重要文化的景観に選定されました。
<情報>
鉄輪温泉
住所:大分県別府市鉄輪
車でお越しの方:別府ICから車で約10分
電車でお越しの方:別府駅からバスで約20分
明礬温泉・別府温泉保養ランド
出典:onsen.arukikata.co.jp
それを踏まえていただいてまずは有名どころ明礬温泉・別府温泉保養ランド。ここの風変りなポイントは泥湯温泉だということです。しかも脱衣所から通路を進んでいくとなんと混浴なのです。しかし柵で区切られていますし濃度が高い泥湯で湯の中は何も見えません。しかし山間にあるため周囲は大自然。別府は排水溝にもお湯が流れていますし、家の蛇口から温泉が出ることもあるぐらいすごい場所です。濃度の高い泥には温泉成分がたっぷり。 証拠にあまり長湯をしすぎるとくらくらしてしまうので気を付けてください。
高崎山温泉・おさるの湯
出典:温泉美人日記
次は一気に秘境の温泉、高崎山温泉・おさるの湯。ここは地元の温泉なので設備はほとんどありません。ドライヤーすらなかったと記憶しています。さらに高崎山という日本有数の猿山。開設当初は道すら舗装されていなく離合が困難な場所もありました。
山道を30分近く走り、本当にあるのだろうかと思いながら進んだ先にいきなり現れます。オーソドックスな施設ですが他所から来た方は困惑すると思います。なぜなら脱衣所とお風呂に仕切りがありません。しかも内湯が露天風呂で一つのみ。周りは山に囲まれどこから来たのかわからない地元住民の方でにぎわう秘境温泉。しかし天然温泉100%の良質な温泉と特異な環境に魅了されること請け合いです。
下ん湯
出典:温泉ぱらだいす 九州
お次は湯布院の観光地、金鱗湖から下ん湯。金鱗湖は温泉水が流れ込んでいるため霧が非常に発生しやすい場所です。そしてこの下ん湯はそんな温泉を利用した共同風呂です。ここは商業施設ではないため管理費の200円をポストのようなものに投入して利用させていただきます。混浴施設で小さな温泉ですがお湯は激熱です。 露天風呂からの眺めは金鱗湖の水面とほぼ一緒。タイミングによっては目の前をアヒルが泳いでいます。朝日や夕日と霧が重なると幻想的な風景が見れます。また大分には全国的に珍しい炭酸温泉も。
長湯温泉・ラムネ温泉
出典:kameson
代表的なものは長湯温泉・ラムネ温泉です。ここは日本有数の炭酸泉でとても面白い体験できます。お風呂に浸かると体中に泡がまとわりついて不思議な体験できます。ただ難点があります。突然ですが炭酸ジュースにホットはありますか?そうです、湯温が低いのです32℃程のお湯はお風呂にしては低い温度で季節によっては寒くなります。しかしそこは高濃度炭酸泉、ゆっくり浸かっているとポカポカと身体の芯が温まってきます。
他にはこんなのはいかがでしょうか?
天瀬温泉 バラの湯
出典:お還りなさい天瀬
天瀬温泉 バラの湯です。ここは大通り沿いにありアクセス良好、近くにある名瀑「慈恩の滝」「桜滝」を模した岩風呂と特産のバラが名物です。単純アルカリ温泉の美肌の湯は評判も良く、隠れた名湯です。最後に夏場に遊んだあとに利用できる温泉です。
九重町にある龍門滝乃湯
出典:livedoor Blog
九重町にある龍門滝乃湯です。源泉かけ流し温泉の泉質が素晴らしいことはいうまでもないのですがここのそばには龍門の滝という滝があります。ここは夏には天然の滑り台になりたくさんの人でにぎわいます。近くではキャンプ場もあり自然を満喫できます。
大分の温泉に関してのアドバイス
筆者は3年ほど大分に住みましたが不思議な魅力にあふれた県だと思います。ご紹介した「おさるの湯」の他にも数々の秘湯があります。中には登山をしないとたどりつけないような本物の秘湯も。町並みはノスタルジックにあふれ昔ながらの観光地です。共同風呂が多く、地域の方がボランティアで維持されていることからわかるように非常に人当たりがよく温泉のように暖かな人柄の方ばかり。一度訪れていただければその不思議な魅力と暖かな人柄、広がる大自然に魅了されると思います。今回紹介させていただいた温泉以外にも遊園地や鍾乳洞、水族館など楽しい施設もたくさんあります。点在する温泉地と観光地をあなたのセンスで繋げていってみてください。きっと何度も訪れたくなるお気に入りの県になってくれるはずです。