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栃木の方言とは?栃木弁の特徴まとめ

2024年10月11日(金)/栃木

観光スポットとしても人気の栃木県ですが、栃木県の方言とはいったいどんなものなのでしょうか。今回は、栃木県の方言について詳しくご紹介していきます。挨拶に使う方言や、恋愛系に使う方言など、栃木県で使われている方言をわかりやすく解説しるので、栃木県へお出かけの際のご参考になれば幸いです。

栃木弁まとめ!栃木弁の特徴・代表的な方言を徹底理解

Contents

栃木弁

栃木弁

出典:Yahoo!ブログ

栃木弁は、テレビでも良く耳にする有名な方言で、親しみやすい雰囲気の方言。栃木弁と言っても一種類ではなく、地域によってかなりの違いがあります。何となくわかる気がする栃木弁ですが、栃木弁とはいったいどのようなものなのでしょうか。続いて栃木弁の種類をご紹介します。

5つの地域で違う栃木弁

5つの地域で違う栃木弁

栃木弁は、県北・県央・県西・県東・県南の5つの地域で、方言が微妙に違います。おおむね共通するのは、無アクセント方言と呼ばれる方言。無アクセントは、「飴」も「雨」も同じアクセントで表現する方言です。次に栃木県で使われている主な方言の種類についてご説明していきます。

東関東方言

一般的な栃木弁は、東関東方言と呼ばれる方言で、茨城弁や福島県南部の方言ももこれに属します。東関東方言は、東北弁に似たフレーズやイントネーションが多く、何となく聞き覚えのある方言です。

西関東方言(足利弁)

足利市や佐野市などでは、西関東方言の「足利弁」が使われています。足利弁は群馬県の一部でも使用されている方言で、東京式アクセントが特徴。

「い」と「え」の区別がつきにくい

栃木弁は、「い」と「え」の区別がつきにくいとか。「おまえ」を「おまい」と言ったり、「エビ

」は、「いび」と言ったりします。

濁音が入る

カ行とタ行に濁音が入るのも特徴のひとつ。こちらはどちらかと言うと、足利弁の特徴のようです。

栃木弁一人称・呼び方

栃木弁一人称・呼び方

ここからは、具体的な栃木弁についてご紹介していきます。まずは一人称。栃木弁では、自分のことや相手の事をどのように呼んでいるのでしょうか。それぞれの呼び方の方言をご説明していきます。

あたし・あたい

私と言う意味。

おれ

俺と言う意味。こちらは標準語と同じです。

おら

私と言う意味。若者で使う方は少なくなってきましたが、中高年や高齢者はよく使います。

おじやん

おじさん・中年の男性と言う意味。

おばやん

おばさん・中年の女性と言う意味。

おじちゃん

お爺さんと言う意味。おじさんではないようです。

おばちゃん

お婆さんと言う意味。こちらもおばさんではないようです。

栃木で語尾・語頭に付ける方言

栃木弁 語尾・語頭に付ける方言

栃木弁の語尾や語頭に付ける言葉をご紹介します。知られていない栃木弁も多いので、使い方といっしょに見ていきましょう!

~だべ・~だんべ

~だ。~だろう。と言う意味。

~だべ・~だんべの使い方

「それは俺んだべ(それは俺のだろう!)」など。日常で基本的に使う方言です。

~すっぺ

~しようと言う意味。だべと同じくらい良く使う栃木弁です。

~すっぺ~の使い方

「野球すっぺ(野球しよう)」など。

~け

~ですか?~なのですか?と言う意味。疑問形の方言で、こちらもよく使われます。

~けの使い方

「そのペン俺んけ?(そのペンは俺のですか?)」など

したっけ

~そうしたらと言う意味。

したっけ~の使い方

「したっけ先生に怒られた(そしたら先生に怒られた)」など。

だがね

~だよと言う意味。だがねは足利弁の様で、他の地域ではあまり使われていないよう。

だがね~の使い方

「そうだがね(そうだよ)」など。

そうなんけ・そっけー

そんなんですかと言う意味。

そうなんけ~・そっけーの使い方

「○○なんだがね~」に対し、「そうなんけ~(そうなんだ~)」など。相槌に使われることが多いようです。

栃木弁の挨拶

栃木弁の挨拶

栃木弁で挨拶をするとき、どのような方言をつかうのでしょうか。挨拶はどの地域に住んでいても大切なものです。ここでは栃木弁で挨拶に使う方言をご紹介します!

おばんです

こんばんわと言う意味の挨拶。

おばんがた

こちらは夕方に使うあいさつ。

あんがとね

ありがとうねと言う意味。ちょっとかわいい栃木弁です!

わりかったね

悪かったねと言う意味。

わりかったねの使い方

「昨日はごはんよばれてわりかったね(昨日はご飯をごちそうになってわるかったね)」など。

栃木弁の心情・感情など(形容詞)

栃木県民は嬉しいときやつらいとき、どんな方言を使っているのでしょうか。ここでは感情を表す栃木弁をご紹介します!知っている方言は出てくるでしょうか。

栃木弁の代表格といえばだいじ

大丈夫と言う意味。大切と言う意味ではありません。こちらの方言は、栃木県ではよく使われるフレーズ。

だいじの使い方

「○○ちゃんだいじ?(○○ちゃん大丈夫?」、「だいじけ?(大丈夫?)」など。

えんがみた

大変だったと言う意味。「い」と「え」の発音があいまいな栃木では、いんがみたと言うことも。

えんがみたの使い方

「昨日はえんがみた(昨日は大変だった)」など。

しゃあんめ

仕方がないと言う意味。

しゃあんめの使い方

「しゃあんめよ(仕方がないよ)」など。

いじやける

腹が立つと言う意味。

いじやけるの使い方

「うまくいかなくて、いじやける(うまくいかなくて腹が立つ)」など。

こわい

疲れたと言う意味

こわいの使い方

「今日はしごとでこわい(今日は仕事で疲れた)」など。

さむしー

淋しいと言う意味。

さむしーの使い方

「ひとりぽっちはさむしーな(一人ぼっちは淋しいな)」など。

とうと

ずっとと言う意味。

とうとの使い方

「とうと歩いてきた(ずっと歩いて来た)」など。

なじょすべー・なじょすっぺ

どうしようと言う意味。

なじょすべー・なじょすっぺの使い方

「雨降ってけど、なじょすっぺ(雨降ってるけどどうする?)」など。

栃木弁の行動・動作(動詞)

栃木弁の行動・動作(動詞)

次は栃木県民の行動に関する方言をご紹介します。他県民にはわからない方言も多いですが、面白い方言もあるので楽しんでいただけると思います。

あまらす

残すと言う意味。余るから来ているのでしょうか。

あまらすの使い方

「ご飯をあまらす(ご飯を残す)」など。

いぐ

行くと言う意味。

いぐの使い方

「いごう(行こう)」や、「いごーよ(行こうよ)」など。濁音が入る方言です。

いきあう

出会うと言う意味。

いきあうの使い方

「おまいといきあってよかったべ(お前と出会ってよかった)」など。

おわす

終わらせると言う意味。

おわすの使い方

「おわすよ(終わらせるよ)」や、「おわしときなさい(終わらせときなさい)」など。

おっとばす

追い払うと言う意味。

おっとばすの使い方

「虫をおっとばす(虫を追い払う)」など。

固める

鍵を閉めると言う意味。

固めるの使い方

「鍵かためとけよ(鍵かけとけよ)」など。固めたら、もう二度とドアが開かなくなりそう・・・。

ぶんなげる

放置しておく・置いておくと言う意味。乱暴に投げることではないようです。

ぶんなげるの使い方

「その辺にぶんなげといて(その辺に置いといて)」など。

めっける

見つけると言う意味。

めっけるの使い方

「めっけた(見つけた)」や、「めっけっちった(見つかっちゃった)」など。

もじゃくる

グジャグジャにすると言う意味。

もじゃくるの使い方

「もじゃくるな!(グジャグジャにするな!)」など。

ぶすくれる

ふてくされると言う意味。

ぶすくれるの使い方

「ぶすくれてんじゃね~!(ふてくされてんじゃね~!)」など。

栃木の恋愛系方言

栃木の恋愛系方言

行動や感情を表現する栃木弁をご紹介しましたが、恋愛系の方言もやっぱり知っておきたいものです。栃木県民は、告白のときや異性をデートに誘うとき、どんな方言を使うのでしょうか。栃木弁を覚えて、好きな栃木県民に使ってみましょう!

好きなんさ

「好きです」と言う意味。ストレートな告白です。

おまえのこととうと気になってたんだべ。

「お前のことずっと気になってたんだ。」など。

付き合ってくれっけ

「付き合ってくれませんか」と言ういう意味。

怒っているときやケンカに使う栃木の方言

怒っているときやケンカに使う栃木の方言

ケンカや争いはしないに越したことはありませんが、栃木弁でケンカや争いをするときは、どんな方言を使うのでしょうか。ケンカや争いに関する方言を知っていれば、争いごとを止められるかもしれません!栃木県のお友達人や恋人と、穏やかに生きるためにも知っておいて損はありません。

あんだだよ!

何するんだ!と言う意味。あなたですと言う意味ではありません。ケンカの始まりの予感・・・。

このあんぽんたんが~!

「この馬鹿たれが~!」と言う意味。

このでれすけが!このでれすけやろ!

「この大馬鹿者が!」と言う意味。怒られてます。

ごじゃっぺこくでね!

「嘘つくんじゃない!」と言う意味。

まだまだあるこんな栃木の方言!

まだまだあるこんな栃木の方言

挨拶や告白で使う栃木弁をご紹介しましたが、栃木県民が普段なにげなく使っている単語などをご紹介します。何かのおまじない?と思うほど不思議な単語がいっぱい!これを覚えたら、栃木県民ともっと深く知ることができるかも。

あかなす

トマトと言う意味。赤いナスと言うことですかね。

てばたき

拍手と言う意味。

おにむし

クワガタと言う意味。鬼みたいな角があるから?

わすら

いたずらと言う意味。

らいさま

雷様と言う意味。

あとしり

後ろと言う意味。「あとしりついてくる(後ろをついてくる)」など。

おぬぐる

おにぎりと言う意味。

いしゃさま

病院と言う意味。

うら

後ろと言う意味。何となく意味は伝わります。

しんなりがんじょー

見かけによらず丈夫。

棒電気

懐中電灯と言う意味。凄いシンプル。

ふりがいーひと

美人と言う意味。

がっちゃん

パチンコと言う意味。

きゅうろ

黄色と言う意味。

ごでっちり

たくさん・いっぱいと言う意味。

とんぼ

扉・ドアと言う意味。虫じゃない。

ちくらっぺ

嘘つきと言う意味。ちくらっぺになってはいけません。

栃木弁を使う芸人といえばU字工事

栃木弁を使った芸人の代表格といえば、人気お笑いコンビのU字工事一択と言えるでしょう。「レモン牛乳」や「とちおとめ苺」など栃木の名産品を使ったネタが特徴としてあげられますよね。

栃木弁まとめ

日光東照宮

出典:ウィキペディア

いかがでしたでしょうか。今回は栃木弁についてご紹介しました。栃木県には面白い方言や、ちょっと変わった方言がたくさんあります。「だいじ?」などは、すぐにでも使えそうな方言ですね。栃木県のいろいろな方言を覚えて、栃木県の観光や県民との交流を深めてみてください!




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