関西LOVERS

兵庫の地酒を厳選

2024年09月05日(木)/兵庫

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兵庫県は日本酒の生産量が日本一で、日本酒の原料となる酒米の出荷量も1位です。
中でも酒造好適米の「山田錦」は、北は北海道から南は九州まで、600社以上の酒造メーカーへ届けられています。
“灘の生一本”で知られる「灘五郷」とは、神戸市灘区から西宮市今津までの約20キロの地域をいい、西から西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の五つの郷から成ります。
上質の酒米とそれを育む気候や地形、地域一帯から湧出する名水「宮水」があったことから、日本酒の名産地として古くから栄えました。
そんな灘五郷を含め、兵庫には90近くの酒蔵所が存在します。その中から厳選した銘柄をご紹介しましょう。

☆剣菱(けんびし)

剣菱

出典:http://www.westin-osaka.co.jp/

創業は1505年以前になるという、御影郷で500年続く酒蔵です。
徳川吉宗の御膳酒に指定されたり、赤穂浪士が討ち入りの前に出陣酒として飲んだそうです。
酒米は契約農家との協力で山田錦と愛山の2種類を使用。
酒母は空気中の天然乳酸菌を純粋培養する、昔ながらの山廃仕込みを継承。
酒は濾過をし過ぎないので無色ではなく黄色味を帯びており、米本来の旨味を色濃く残しています。
きりっとした飲み口で、冷やでも燗でも楽しめます。

剣菱酒造株式会社
住所;神戸市東灘区御影本町3-12-5
電話:078-451-2501

☆龍力(たつりき)

秋津 龍力(たつりき)

出典:http://www.nomooo.jp/

元禄年間より姫路の地で酒造りを続けています。
情熱を注ぎ込んでいるのは大吟醸酒で、中でも「純米大吟醸 龍力 米のささやき 秋津」は、“日本酒のロマネコンティ”と評されています。
使用する山田錦は、最高級品質である加東市秋津の特Aランクのもの。
時間を掛け、35パーセントまで精米し、揖保川の伏流水で醸します。
米へのこだわりから生まれた大吟醸は、まろやかでいて香り、コク、切れを備えた究極の一品です。
高級品ですが、一度は飲んでみたいお酒です。

株式会社本田商店
住所:姫路市網干区高田361-1
電話:079-273-0151

☆富久錦(ふくにしき)

創業は1839年。20年ほど前から、純米酒のみの製造になりました。
酒米は地元、加西市産の山田錦とキヌヒカリ、水は蔵内の井戸から湧く、天然の軟水。地元の風土が育てた米と水で醸されるお酒です。
「富久錦純米」に使われているキヌニシキはご飯として食べられているお米で、炊き立てご飯のようなふっくらとした旨味を味わえます。
「富久錦 純米吟醸」は、低温で時間を掛けて醗酵させることで、山田錦の旨味をじっくりと引き出した、穏やかで深い味わい。
敷地内にはショップとレストランの「ふく蔵」があり、料理と共に純米酒が楽しめます。
また、蔵見学会も受け付けています。

富久錦株式会社
住所:加西市三口町1048
電話:0790-48-2111

☆小鼓(こつづみ)

1849年創業。地元丹波産や兵庫県産の素材にこだわり、可能な限り添加物を排除して、身体に優しいお酒造りをしています。
目指すのは料理の味を引き立てる味わい。
酒米は山田錦の他に、兵庫の特産品である兵庫北錦と、その栽培の難しさから生産がなくなり、減農薬農法で60年ぶりに復活させた但馬強力などを使用。
水は蔵内の井戸に湧く、竹田川の伏流水である椿寿天泉。
漫画「美味しんぼ」にも登場し、山岡が絶賛していました。
定番の「小鼓 純米吟醸」はキリッとした辛口で、料理の味の邪魔をせず、引き立ててくれます。
冷酒、または常温で、米の旨味を味わって頂きたいです。
蔵見学も受け付け。

株式会社西山酒造場
住所:波市市島町中竹田1171
電話:0795-86-0331

☆奥播磨(おくはりま)

播州平野の北西、奥播磨は、良質な酒米と豊かな水、酒造りに最適な気候に恵まれた地です。
明治17年の創業以来、この環境を生かした手造りの酒を守り続けています。
地元で採れる山田錦や兵庫夢錦などの良質な酒米と、林田川の清らかな伏流水を使用し、添加物の一切ない純米酒のみを製造。
濾過の必要のないほど雑味のないお酒は、タンクではなく、瓶に詰められ貯蔵されます。
お勧めは「奥播磨 山廃純米スタンダード」です。
地元産の兵庫夢錦を使った、山廃仕込みの純米吟醸で、やや辛口の力強いコシのあるお酒。
先ずは冷やで、そのあと常温、お燗と温度を変えることで旨味の変化が楽しめます。
お店で試飲も可能!

下村酒造店
住所:姫路市安富町安志957
電話:0790-66-2004

☆竹泉(ちくせん)

 

竹泉

出典:http://www.nihonshu-shopping.com/

創業1702年、兵庫北部の自然豊かな朝来市で、300年続く酒蔵です。
3年前から純米酒のみの製造になりました。
酒米は地元農家の育てる雄町やどんとこい米、コウノトリ育む農法(お米とコウノトリの餌となる生き物を育てる農法)の山田錦など。
水は円山川上流の清流、竹の川の伏流水を使用。
やや軟水の水は、すっきりとした味わいを作ってくれます。
寒暖の差が激しく、冬の寒さの厳しい朝来市は、長期低温醗酵の酒造りに最適な土地柄で、その環境の中から但馬流厳寒仕込みによる竹泉が生まれます。
超辛口で、芳醇な旨味とコクがありながら、ほど良い酸味で切れが良く、後口がいいので杯が進みます。
また料理に合わせやすく、料理が引き立ちます。

田冶米合名会社(たじめごうめいがいしゃ)
住所:朝来市山東町矢名瀬町545
電話:079-676-2033

☆神結(かみむすび)

 

神結

出典:http://www.kamimusubi.co.jp/p

加東市は山田錦の故郷です。
特に良質な酒米が採れる場所として全国的にも有名で、その優秀な地元の酒米を五峰山からの伏流水で仕込み、1893年の創業以来、品質の良い酒造りを続けています。
「大吟醸 神結」が、全国新酒鑑評会で過去に8度の金賞受賞を誇るなど、数々の受賞歴のある酒蔵で、種類も豊富です。
中でもお勧めは「神結 たましずく 純米吟醸」。
地元産の山田錦を100パーセント使用。
日本酒は通常、腐敗防止の為に2回火入れをしますが、このたましずくは瓶詰時の1度しか火入れをしない生貯蔵酒なので、フレッシュな味わい。
フルーティな吟醸香とほんのりとした甘味が広がり、爽やかな酸味がきりりと引き締めてくれます

神結酒造株式会社
住所:加東市下滝野474
電話;0795-48-3011

☆赤石(あかし)

赤石

出典:http://uzj.jp/SHOP/170467/170468/list.html

1839年創業の小さな酒蔵で、製造できるお酒の量は多くはありませんが、明治25年建造の木造の蔵で、和釜や木製濾し機、木槽搾りなど、昔ながらの道具と製法にこだわりを持って醸造しています。
“淡麗辛口に反旗を翻す”をモットーに、濃厚な飲み口のお酒を造り続けていて、その代表格が「純米吟醸 赤石たれくち 無濾過生原酒」です。
山田錦を60パーセント精米。無濾過、無加水の生原酒で、荒々しい野趣を持った男酒。
新酒のうちは華やかな香りで荒削りな辛口ですが、熟成が進むと、とろりとした深みが増して豊潤な味わいに。
有料の試飲会があります。

太陽酒造株式会社
住所:明石市大久保町江井島789
電話:078-946-1153

☆千鳥正宗

千鳥正宗

出典:http://www.eonet.ne.jp/~okamura-sake/

創業明治22年、かつては三田市に14軒あった酒蔵も、ここ1軒だけになってしまいました。
地元農家の酒米、山田錦と五百万石を使い、水は羽束川(はつかがわ)の伏流水という、三田の気候と自然に育まれた材料で酒造りをしています。
「千鳥正宗 純米酒 三田壱(さんだいち)」は五百万石を使用。
甘過ぎず辛過ぎず、米の旨味とコクを存分に味わえる純米酒です。
また、12月から発売される数量限定の「生原酒しぼりたて」も人気で、火入れや濾過をしていないお酒を瓶詰めにしたおりがらみで、搾りたての新鮮な味と香りが楽しめます。

岡村酒造場
住所:三田市木器340
電話:079-569-0004

☆白鷹(はくたか)

伊勢神宮では毎日朝晩、神々に食事が供えられますが、その際、共に供えられるお酒として全国で唯一選ばれているのがこの白鷹です。
1862年創業の西宮郷にある酒造所で、灘の生一本を支える名水・宮水を使用、8本もの井戸を所有しています。
この宮水を使うともろみの醗酵を促し、深いコクの辛口のお酒に仕上がるそうです。
山田錦の産地として有名な兵庫県三木市の農家と、100年以上も前から契約栽培を行っています。
醗酵の段階で雑菌の繁殖を抑える、自然の乳酸菌を取り込む為に米をすり潰す酛すり(もとすり)を行う、大変手間ひまの掛かる生酛(きもと)造りを今も続ける生粋の灘酒です。
「大吟醸純米 極上白鷹」は三木市吉川町特Aランクの山田錦を100パーセント使用。
奥深い香りと、生酛造りならではのコクと膨らみのある味わいに、切れの良さを兼ね備えた洗練された一本です。
酒造所の向いには、ショップやレストラン、バーと蔵元の道具を展示した白鷹禄水苑も。

白鷹株式会社
住所:西宮市浜町1-1
電話:0798-33- 0001




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