関西LOVERS

大阪の地酒を厳選

2015年09月14日(月)/大阪


伏見の酒が有名な京都、灘の生一本で知られる兵庫に挟まれ、いまいち認知度は低いですが、大阪も昔から酒造りが盛んでした。
江戸時代、大阪で生産された酒が江戸へと運ばれていました。
これを「下り酒」といい、味も品質も良かったことから評判になり、大阪のお酒は江戸時代の終わりまで、江戸の街を席巻していたのです。
その伝統を守り続ける大阪の地酒をご紹介しましょう。
後半には地ビールや地ワインも登場します。

チェック秋鹿(あきしか)

秋鹿(あきしか)

出典:山中酒の店

1886年創業の秋鹿酒造は、大阪の最北部に位置する能勢にある、米作りから一貫した酒造りの酒蔵。11ヘクタールの自社田で、循環型無農薬有機栽培による、土からこだわった酒米作りをしています。
秋鹿のお酒はすべて純米酒なので、酒米作りがお酒の品質に大きく影響するからです。
料理と合う日本酒を目指していて、日本酒にありがちな後口のベタつきがなく、すっきりとした切れ味でどんな料理にもぴったりです。

秋鹿酒造
住所:豊能郡能勢町倉垣1007
電話:072-737-0013

チェック呉春(ごしゅん)

呉春(ごしゅん)

出典:地酒専門店 酒味の店

 

創業は江戸の中期、1701年頃といわれる大阪を代表する地酒。
呉春には普通酒の「池田酒」、本醸造の「本丸」、特別吟醸の「特吟」の3種類しかなく、サイズも1.8リットルの一升瓶のみという、時代に流されないこの無骨さが良いです。
特吟は、栽培が難しく幻の酒米といわれる赤磐雄町を使い、40パーセントまで磨いて低温発酵させ、低温貯蔵庫で熟成させてから出荷する希少品です。
滑らかな口当たりで、まろやかな旨味とすっきりとした後口。
吟醸特有のほのかな果実の香りが、余韻として静かに広がります。
また、毎年秋から冬に掛けて、特吟よりさらに10%も高精白した、数量限定の「大吟醸酒」が発売になります。

呉春株式会社
住所:池田市綾羽1-2-2
電話:072-751-2023

チェック天野酒

天野酒

出典:心斎橋花房

1718年の創業以来、河内長野の地で酒造りを続ける西條合資会社。
三木正宗、波之鶴の銘柄酒を造って来ましたが、昭和46年に「天野酒」を復活させました。
天野酒とは、室町から戦国時代にかけて、天野山金剛寺で醸造された僧坊酒で、織田信長、豊臣秀吉をはじめ戦国武将から愛されたお酒。そのお酒を文献を元に復刻したのが「僧房酒」です。濃厚な甘味と旨味、香が、歴史のロマンへ誘います。あまりにも人気の上に数に限りがあるので、抽選販売をしています。
河内長野では元々、甘口の酒が造られていました。これはこの僧坊酒の技術を伝授されたことが始まりだったかもしれません。
最近は淡麗辛口が流行る中、河内長野でたった一軒だけ残った蔵元として、昔からの伝統を守り、濃醇で甘口なお酒を造り続けています。

西條合資会社

住所:河内長野市長野町12-18
電話:0721-55-1101

チェック片野桜

片野桜

出典:山中酒の店

原酒にこだわりを持ち、江戸時代末期より受け継がれて来た酒蔵です。
生駒山から流れる天野川の清流と、その流域に広がる肥沃な土地に恵まれた交野は、江戸時代多くの醸造家が生まれました。
その伝統を守り、山田錦などの関西の上質酒米を中心に、生駒山系の豊かな伏流水を使って醸されるお酒は、桜の花のようにはんなりとして、旨味と甘みのバランスが良く、後味はすっきりと締まります。
新酒鑑評会で過去5度の入賞と、6度の金賞受賞を誇ります。

山野酒造
住所:交野市私部7-11-2
電話:072-891-1046

チェック利休梅(りきゅうばい)

利休梅(りきゅうばい)

出典:livedoor Blog

1826年、屋号を酒屋半左衛門、略して酒半として創業。
生駒山系の精錬な湧水と交野の沃野に育まれて、酒造りを続けて来ました。
地元の農家と共に山田錦の栽培をし、水は生駒山系清水ケ谷から湯き出る軟水を使用。
「利休梅」は山田錦を55パーセント精米した純米吟醸で、爽やかな香りとさらっとした旨味。
また、蔵の敷地内には週末だけ開店する手料理と地酒の店「無垢根亭(むくねてい)」があり、酒半のお酒が楽しめます。

大門酒造株式会社
住所:交野市森南3-12-1
電話:072-891-0353

チェック國乃長

國乃長

出典:livedoor Blog

良質な酒米、阿武山系からの伏流水など、酒造りに適した地であった摂津富田郷。江戸への下り酒の産地として名を馳せましたが、灘や伏見の酒の台頭により酒蔵が減少する一方でした。
富田郷の伝統を絶やさぬようにと1822年創業したのが、寿酒造の始まりです。最盛期には20軒以上もあった造り酒屋は、現在では2軒だけになってしまいましたが、酒造りの伝統は今も受け継がれています。
特別純米酒「國乃長 特選」は、深い味わいで切れのある、やや辛口のお酒で、どんな料理にも合い、日常のお酒として最適です。

寿酒造株式会社
住所:高槻市富田町三丁目26-12
電話:072-696-0003

チェック清鶴

清鶴

出典:奥広屋

國乃長と並んで、「下り酒」の銘醸地であった富田郷に残る、もうひとつの酒蔵。
創業の1856年以来、富田酒の伝統を頑なに守り続けています。
量産はせず、甘、酸、苦、渋、辛の五味調和をモットーに、但馬杜氏が酒造りに取り組んでいます。
発酵を終えた醪を布袋に入れ、昔ながらの袋しぼりで手間を掛け酒を搾ります。
「清鶴純米あらしばり」は、その一番最初に出てくるお酒で、少し白濁した無濾過生酒。
濃厚で力強い味わいとフルーティーな芳香が楽しめます。
丁寧に冷蔵保存されているので年間を通じて出荷されています。
ですので熟成が進むと風味と味わいも深くなって行き、時期により変化も楽しめます。

清鶴酒造株式会社
住所:高槻市富田町6-5-3
電話::072-696-0014