輪島市の観光なら「朝市」と「輪島塗」はテッパン!その魅力を徹底解説!
2024年09月03日(火)/石川県
能登半島でも有数の観光都市・輪島市。多くの見どころや美味しい海の幸など、訪れる観光客を満足させてくれるコンテンツが揃っています。
中でも「朝市」と「輪島塗」は、輪島市の魅力を語る上では外せません。そこで、観光で訪れる前に知っておくと何かと便利な情報をご紹介!
Contents
輪島朝市
輪島市に来たからには、必ず寄っておきたい場所。文献に残るのが平安時代からとされ、1000年以上の歴史があると言うのにも驚きます。
元々は神社の祭礼日などに近所の人たちがそれぞれ生産物を持ち寄り、物々交換をし合っていたのが始まりとされています。
その後室町時代には毎月4・9の付く日に、明治時代には毎日市が立つようになりました。現在は、朝市通りと呼ばれる約360mの通り沿いに200軒以上のお店が並びます。
営業時間は8:00~12:00までですが、早い時間の方が商品の数も多く賑わっています。毎月第2・4水曜日と1月1日~3日が休みとなるので、お出かけの際はご注意ください。
どれも美味しそうなものばかり!
お店ごとに旬の魚介や農産物のほか、民芸品や加工食品などさまざまなものを販売。それぞれ商品や値段なども異なるので、ぜひお店の人とのかけ引きも楽しんでみましょう。
出典:東京別視点ガイド
朝市で購入した海産物などは、屋根の付いた休憩処「炭火コーナー」の七輪で焼いて食べることも出来ます。もちろん無料で利用でき、お箸や皿など食べる際に必要なものも用意されています。
出典:大輔べ
その一角ではおむすびも販売。奥能登米専門店を営むお米のプロが作っているそうで、とにかくお米が美味しいと評判。貝や干物などと一緒に焼おむすびにしてもいいですよね!これで、ちょっとした朝ご飯になります。
もっとガッツリと朝食を取りたい方はココに行こう!
出典:食べログ
これを見て、食べない理由が見つからない!
『朝市さかば』なら朝7:30から営業していて、朝市で買い付けた新鮮な魚貝を使用。
出典:食べログ
その日の仕入れによりネタが変わる能登丼や海鮮丼などの丼ものから、焼き魚や刺身が付く定食などメニューが豊富で目移りしそう。
出典:rubese.net
輪島市自慢の新鮮な海鮮を、ぜひ朝からお腹いっぱい味わいましょう。
住所:輪島市河井町1-91
お土産ならコレがオススメ!
出典:輪島朝市
柚餅子(ゆべし)をご存じですか?柚子を使った輪島銘菓の1つで、元々保存食や携帯食として源平の時代に生まれたと伝えられます。その柚餅子をお土産に買うなら「柚餅子総本家 中浦屋」へ。
出典:食べログ
秋に収穫された大粒で品質の良い柚子を厳選して使用するため、製造は年に1度だけ。中身をくり抜いて作った柚子釜を蒸し、穴の中に餅粉・砂糖・醤油・柚子皮などで調味された餅だねを詰めて更に蒸します。
柚餅子ってどんな味!?
出典:食べログ
その後半年かけて自然乾燥により熟成させ、再び飴色になるまで蒸し上げます。実は、非常に手間暇かけて作られているのです。
出典:食べログ
食べた時に、モチッとした食感と柚子の爽やかな香りが口の中に広がります。柚子丸ごと1つを使う丸柚餅子以外に、棹状にのばした棹柚餅子や柔らかい求肥餅に柚子をちりばめた一口サイズの玉柚餅子もあます。会社などへのお土産なら、食べやすく配りやすい玉柚餅子がオススメです!
出典:中浦屋
店舗は朝市通りエリアに朝市店・本町店・わいち店の3店舗があります。わいち店の2階には輪風庵という喫茶スペースもあるので、朝市散策の休憩に便利です。お店ではオリジナルの輪島塗の器を使用。素敵な器とともに、優雅なコーヒータイムを楽しんでみては?
永井豪記念館へも行ってみよう!
出典:PassMe!
朝市見学と併せて訪れたいのが、2009年にオープンした「永井豪記念館」。デビルマンやマジンガーZにキューティーハニーなど、恐らく40代以上の方にはお馴染みの漫画の作者・永井豪氏は輪島市の出身です。
出典:LINEトラベルjp
自身が名誉館長を務め、生い立ちから漫画家としてデビュー後に生み出した作品の数々などを紹介しています。1/9スケールのマジンガーZや原画の展示、ライブラリーでは作品を読むことも出来ます。
オリジナルのお土産も!
一部は撮影可能エリアになっているので、ぜひたくさん撮影してSNSで自慢しちゃいましょう!
2018年に永井豪氏が第47回日本漫画家協会賞の文部科学大臣賞を受賞したお祝いとして、2018年9月~2019年3月までの毎月5の付く日の入館料が何と¥100に!よりお得に楽しむには、5の付く日が狙い目です。
輪島塗
出典:Salesforce
起源については諸説ありますが、応永年間(1394~1428)に紀州根来寺の僧から伝わったと言われます。英語では漆器を「JAPAN」と表し、日本のみならず世界にも注目されています。
中でも輪島塗は、堅牢な塗りと加飾の優美さが特徴。1977年には国の重要無形文化財にも指定されている伝統工芸品です。高級品・美術品というイメージが強いかもしれませんが、普段の食事でも使用できるお椀や箸なども。
出典:phileweb.com
最近ではスマホケースやボールペン・スピーカーなどにも使われるほど、身近な存在になりつつあります。しかしながら、その製作工程は実に手間がかかるもの。124もの工程の中で、塗りだけでも36回あります。
出典:日本遺産ポータルサイト
作品を見たり購入するのももちろんですが、職人による作業を実際に見てみたり体験してみることで輪島塗の奥深さをより知ることが出来ます。
そこで輪島市内で輪島塗について学び、購入さらには体験も楽しめる施設を3ヶ所ご紹介します。ぜひ輪島塗の魅力にドップリと浸かってください。
石川県輪島漆芸美術館
世界でも唯一となる漆芸専門の美術館。漆芸というものをより多くの人々に知ってもらうことを目的に、1991年にオープンしました。外観は正倉院の校倉造りをイメージし、内部は吹き抜けの広々とした空間。
出典:るるぶ&more.
1・2階にある展示室には、輪島塗を初め中国・ベトナム・タイなどアジア各国の漆芸なども紹介しています。事前に予約が必要ですが、蒔絵のストラップ作りや箸に沈金色付け・金箔の貼り付けなどの体験も出来ます。
輪島塗と世界の漆芸を比べてみよう!
10月21日(日)のいしかわ文化の日や、11月3日(土・祝)・4日(日)の輪島市民文化祭協賛の日は展覧会が無料で見学できます。
出典:輪島ぶらり散歩
それ以外の日にもHPに割引クーポンがあるので、利用すればお得に見学できます。また建物に隣接して、ウルシやケヤキ・ホオノキなど輪島塗に欠かせない樹木が植生されている『漆の里広場』があります。東屋もあるので、見学後の散策にもぜひどうぞ。
輪島塗会館
出典:blog.livedoor.jp – Livedoor
元々「輪島漆芸会館」として1971年に建てられていたものを、2015年にリニューアル。名称も「輪島塗会館」へと変更しました。
値段の張る高級品と思われがちな輪島塗を、より多くの人に気軽に見てもらえるようさまざまな工夫が施されています。
建物はガラス張りなので、ちょっと中を覗いてみることも出来ますよ。1階部分は漆器の展示販売コーナーになっていて、輪島漆器商工業協同組合に加盟する市内約60軒の漆器店の商品を集めています。ここは入場料がかからないので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
その美しさの秘密に迫る!
出典:楽天ブログ – 楽天市場
2階は有料ゾーンで、国の重要有形民俗文化財に指定された安土桃山時代から明治初期までの作品や製作用具など、貴重な資料約4000点を収蔵しています。
第1展示室では木地師・塗師・沈金師・蒔絵師など専門の職人によって124にもなる手数を、133の椀工程見本を使って展示。
第2展示室では輪島塗に携わる職人たちが作り上げてきた歴史や文化、輪島塗が今日までどのように発展を遂げてきたかなどを資料を通して紹介しています。
輪島工房長屋
出典:tabico.jp
輪島塗は、1人の職人が全ての作業を行うわけではありません。木地づくりや漆塗りなど、その道のプロ・専門の職人が存在します。
出典:じゃらん
「輪島工房長屋」にはそんな職人さんたちが集まり、実際に作業を行う様子を見学し、体験を行うことが出来る場所。
繊細な仕事ぶりに目を奪われます!
出典:ほっと石川旅ねっと
本堅地(ほんかたじ)と呼ばれる下地塗作業を行う『木地工房』や、最後の上塗り作業を行う『漆工房』などのほか、修理をお願いできる『修理工房』、3つの漆器店がそれぞれ自慢の逸品を展示・販売を行う『漆器工房』、輪島塗の職人や作家を目指す方が作業している様子を見ることが出来る『職人工房』などが並んでいます。
出典:食べログ
またカフェやギャラリー、地元の素材を使いグルメを味わえる食事処も。輪島塗のカップで、美味しいコーヒーをいただいて休憩も出来ます。
出典:オリックスレンタカー
ここでも輪島塗箸に沈金や蒔絵を施すMy箸づくり、パネルに沈金で絵付けをする沈金体験が出来ます。3~5名ならHPに割引クーポンがあるので、家族やグループなどで参加してみては?
「朝市」と「輪島塗」を中心にご紹介しました。それ以外にも自然や歴史ある建物・海の幸など、輪島市は観光にぜひとも訪れたい魅力ある町。
石川県で最も有名な観光地・金沢市からは少し離れますが、それでも行く価値は充分あります!ちょっと足を延ばして、金沢市から輪島市まで片道2時間のドライブに出かけてみませんか?
※営業時間や定休日・料金などは、お出かけ前に各施設へご確認ください