朝から夜までガッツリ楽しむ!小樽の食と観光を満喫するモデルコース
2024年08月22日(木)/小樽・ルスツ・ニセコ
都道府県の魅力度ランキングで、9年連続1位の北海道。さらに市区町村魅力度ランキングでは全国の市区町村で4位になった小樽市。これだけでも、全国から注目されている街というのがよくわかります。
それほど大きい街ではありませんが、見どころがギュッと詰まっています。初めての方はもちろん、何度も訪れているリピーターもぜひ新たな気持ちで小樽を楽しんでみてください。朝から夜までガッツリ楽しむ!小樽の食と観光を満喫するモデルコースをご紹介します。
Contents
旅のスタートは札幌から
北海道を広範囲に観光する場合、旅の拠点を札幌に置くという方も多いと思います。ここでは、札幌発着で小樽を1日満喫するモデルコースをご紹介します。
このモデルコースでは、朝・昼・夕食の3食を小樽で取るよう設定しています。効率的に廻るためには混雑する時間帯での食事を避けることが鉄則なので、基本遅めの食事設定です。
まずは小樽までの交通手段を考える
出典:yorokinoko.blog.so-net.ne.jp
札幌から小樽へ向かう場合、主な交通手段は3つ。
1:JR 2:レンタカー 3:高速バス
出典:Yahoo!ブログ – Yahoo! JAPAN
何で行くかにより、所要時間が異なります。札幌駅前を起点とすると、JRとレンタカーはそれぞれ30分、50分。バスなら北海道交通「高速おたる号」利用で約70分。JR・高速バスは共に本数が多く、レンタカーなら自分の好きなペースで移動できます
ここでは、JRを利用して小樽を訪れた場合を想定してご紹介します。
いざ、小樽へ!
できればホテルで朝食を食べずに、8:30頃までに小樽へ到着しましょう。その理由は、最初に行く場所に関係があります。札幌出発は、少し早いですが7:30頃が目安です。
JR小樽駅から徒歩2分。地元の人はもちろん、観光客も多く訪れる「三角市場」。まずは、ここで朝ご飯を食べていきます。
三角市場でガッツリ朝食 8:30~9:30
出典:得北
土地と屋根が三角形だったことから名付けられたと言われ、50年以上の歴史がある三角市場。細い坂道の通路を挟んで、両側に海産物や鮮魚・加工品などの販売を行う店や6軒の飲食店があります。
出典:たびらい
その中でオススメのお店が『市場食堂 味処たけだ』です。鮮魚店直営の食堂なので、鮮度は抜群で扱う海鮮の種類も豊富。必ずお気に入りの丼ものが見つかります。値段はネタにより異なりますが、¥1000~¥2000が中心でお味噌汁付。
出典:Yahoo!ブログ – Yahoo! JAPAN
イチオシのメニューは、生ウニ・カニ・いくらがたっぷり乗った「三色丼」。ちょっと値の張る海鮮TOP3が、丼で豪華競演を果たしています。
出典:食べログ
それが¥2200となれば、食べなきゃ損!どうしても生ものが食べられない方でも、真ほっけや銀ダラなどの炙り焼きにライス・味噌汁・小鉢が付いた定食もあるのでご安心を。
出典:ameblo.jp
朝7:00から営業し、元日以外は無休。小樽に来たら食べておくべきものが多いので、やはり朝から訪れておかないと食べきれない!ひとまずは、到着後に三角市場で朝から海鮮をチャージ。これ、常識です。
三角市場で朝ご飯を食べた後はJR小樽駅方面に戻り、駅前から「おたる水族館行きバス」を利用して『おたる水族館』目指しましょう。
乗車の際に、1日乗車券を買っておくと便利です。『おたる水族館』や『天狗山ロープウェイ』とのセット券なども。
おたる水族館で海の生き物たちに癒やされる 10:15~13:00
9:50発のバスに乗ると、10:10頃におたる水族館に到着予定です。1日乗車券を提示すると割引してもらえます。まずは、見逃さないためにショーの時間を確認しましょう。
出典:小樽そぞろ歩き
滞在予定の10:00台~12:00台は、さまざまなショーを行っています。それに合わせて建物の1・2階にある展示コーナーを見ていきます。こちらでは250種5000点の海の生き物を飼育・公開しています。
出典:Gooブログ
少し離れた場所にある海獣公園は、海に仕切りを付けただけの豪快なプールがあり、アザラシやトドが暮らしていてショーも行っています。
出典:黒豆海苔巻
ダイナミックな動きのトドのショーや、それとは対照的に自由に動き回りトレーナーとのやり取りも思わずクスッと笑ってしまうゆるい感じのペンギンショーなどが人気。
出典:Whimsical photo diary – So-net
見学が終わったら、13:20発のバスに乗り小樽市街地へ戻りましょう。
遅めのランチは地元グルメを 14:00~15:00
出典:節約プレミアムな旅行ブログ
13:20発のバスに乗ると、小樽運河ターミナルには13:50頃に到着予定です。そこから小樽運河方面へ1分ほど歩いた場所にある「中国料理 好(ハオ)」がオススメのお店。
出典:小樽運河クルーズ
小樽で中華?と思う方もいるかもしれませんが、食べてほしいのは『小樽あんかけ焼きそば』。実は小樽のご当地グルメなのです!
出典:食べログ
小樽市内を中心に札幌を含め30軒近いお店で提供しています。70年以上前から地元の人に愛され続けていて、お店によってそれぞれのカラーが出ています。
「中国料理 好」では、15:00までご飯や小鉢が付いたあんかけ焼きそばセットが¥880でいただけます。具材もたっぷりで、アツアツのあんが絡んだ麺をすすれば幸せな気持ちに満たされます。
出典:小樽中国料理 好 (ハオ)
単品メニューも多いので、家族やグループならいろいろとシェアしながら食べるのもいいですね。
満腹になったところで、いよいよ小樽観光のメインと言える「堺町通り商店街」の散策へと出かけましょう。小樽運河ターミナルまで戻り「おたる散策バス」を利用してもいいのですが、せっかくなら腹ごなしも兼ねてぜひ歩きましょう。
堺町通り商店街を散策 15:00~17:30
約900m続く商店街で、ここには小樽ならではのお店が並んでいます。スイーツ店巡りやお土産探しなどには最適の場所。ここを楽しむためのPOINTを3つご紹介します。
POINT1 風景に溶け込む歴史的建造物
まず見てほしいのは歴史ある建物。「小樽運河ターミナル」も、実は1922年建てられた旧三菱銀行小樽支店でした。
出典:小樽チャンネル
ここを出発し堺町通り商店街方面へ向かうと、右の角には旧第一銀行小樽支店、そして左には旧名取高三郎商店を改装して使用している大正硝子館本店、さらに旧百十三銀行小樽支店は天然石やガラス雑貨を扱うお店に。
出典:小樽観光協会
このエリアにはこういった建物がたくさん残されているので、観察しながら歩いてみるのもこの通りの楽しみ方の1つ。
POINT2 小樽のスイーツや地元グルメを味わおう
出典:食べログ
お腹に余裕があれば、スイーツや地元グルメも味わっていきましょう。この通りにはルタオだけでも5店舗、北菓楼小樽本館や六花亭小樽運河店など北海道を代表するお店が集まっています。
出典:食べログ
ゆっくり座ってコーヒータイムを過ごしたいなら「可否茶館 小樽ファクトリー」へどうぞ。また、ここでしか味わえない『パンロール』なら「かま栄」へ。かまぼこなどの練り物を扱う「かま栄」では、手軽に食べられるようすり身をパンで包んで揚げた『パンロール』が大人気。
出典:北海道じゃらん
消費期限も短く、地方発送も行っていないため北海道のお店でしか食べられません。しかも本社工場がこちらにあり、併設された直売店で揚げたてのものがいただけます。
POINT3 小樽で体験もしてみよう
出典:King-Tの日記
堺町通り商店街周辺では、見る・買うだけでなく自分で作るという体験もできます。「小樽硝子の灯・彩や」ではとんぼ玉作り、「海鳴楼」ではオルゴール作りやアートペイント・ジェルキャンドル作りなど。
出典:ameblo.jp
また「北一ヴェネツィア美術館」では、カーニバルの衣装やイタリア製のドレスに身を包んで非日常を味わえます。旅の思い出を増やし、ひねりの利いたお土産を探すならこんな体験をしてみるのもいいのでは?
堺町通り商店街を戻る、または一本海側(道道17号線)を通り小樽運河方面へ移動しましょう。
小樽運河でクルーズ 17:30~18:10
出典:ameblo.jp
そう何度見ても景色が変わらないと思いがちですが、小樽運河の一番のオススメの時間帯は夕暮れ時。それを狙ってぜひクルーズを楽しみましょう。
出典:Sweet+++ tea time
この時間帯は人気が高いため、当日でも空席があれば乗船可能ですが予約した方がベター。チケット売り場・発着場所は、小樽運河に架かる中央橋にあります。
クルーズでは、小樽運河を約40分かけてのんびりと進みます。運河沿いに設けられたガス灯の明かりが歴史的建造物を照らし、船の上から美しい小樽の街並みを楽しみます。昼間とは違う顔を見せるこの時間帯のクルーズがイチオシです!
クルーズ終了後、小樽運河ターミナルへ歩いて移動します。
ここから「天狗山ロープウェイ行きバス」に乗り、小樽市の夜景の名所・天狗山へと向かいます。18:27発のバスなら、天狗山ロープウェイの乗り場に18:50過ぎに到着予定です。
天狗山で夜景観賞 19:00~20:00
出典:トラベルマルシェ
山頂までのロープウェイは、12分(混雑時は6分)間隔で運行しています。天狗山は標高532.4mで、小樽のシンボル的存在。
出典:北海道観光ブログ
山頂には5ヶ所の展望台があり、駅舎の屋上に設けられた屋上展望台、樹齢100年を超える天狗桜のある天狗桜展望台、ロープウェイと夜景を一緒に写真に収められる第1展望台、小樽の市街地全体が見渡せる第2展望台、森の中にあり秋には紅葉も楽しめる第3展望台。
出典:kachimai.jp
ここは「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」一つ星にもなった、世界にも認められた景勝地。ぜひ美しい小樽の夜景に酔いしれましょう。
夜景を楽しんだ後は、ロープウェイで山を下りてバスで再び市街地へ。
天狗山ロープウェイの山麓から20:17発のバスに乗り、小樽バインで下車。小樽の旅のラストを飾るディナーをいただきましょう。
小樽バインでイタリアンディナー 20:30~21:30
出典:フォートラベル
20:30過ぎには小樽バイン前のバス停に到着予定。旧北海道銀行本店の建物を使用し、雰囲気も素敵な『小樽バイン』。
出典:食べログ
こちらは地元ワイナリーの「おたるワイン」を常時10種ほど用意していて、小樽・道産食材をふんだんに使用した料理とワイナリーから直送される生ワインが良く合います。
出典:樽樽源
ピザやパスタ、肉料理・シーフードなど単品のほかセットメニューもあるので、好きなワインと合わせてゆっくりと味わいましょう。ラストオーダーはフードが21:00、ドリンク類は21:30までなのでご注意ください。
「やっぱり小樽に来たからには寿司が食べたい!」と言う方もいるかもしれません。小樽バイン前のバス停から徒歩3分ほどで寿司屋通りに出られます。
出典:ぐるなび
たくさんのお寿司屋さんが並んでいますが、地元の人にも人気で比較的遅くまで営業している『鮨処 よし』がオススメです。
出典:食べログ
営業は22:00(10月~3月は21:00)までですが、ネタ・シャリが無くなれば早めに終わってしまうこともあるので行く前に連絡を入れた方がいいでしょう。
JR小樽駅へ
出典:(タビト)の 『日本、再発見』 – はてなブログ
『小樽バイン』または『鮨処 よし』からJR小樽駅までは歩いても10分ほどです。本局前バス停から小樽駅前通りバス停まで路線バスの赤岩線が運行していますが、夜の時間帯は本数が少ないのでご注意ください。
アルコールを飲んだ時や女性だけの場合は、近距離ですができるだけタクシーを利用するようにしましょう。お店に頼めば呼んでもらえます。
また、札幌まで戻る場合は電車の時間も事前に確認しておきましょう。くれぐれも終電に乗り遅れないように!
このモデルコースでは、グルメと定番の観光地を取り入れました。しかし、季節が変われば同じ場所も違って見えます。だから初めて小樽に行く方はもちろん、何度も訪れている方にこそ試してほしいコースです。
いつ訪れても旅人を飽きさせない、小樽にはそんな不思議な力があるようです。
※モデルコースの時間はあくまで目安です。季節(特に降雪時や路面凍結時)により、バスの時間が大幅に遅れる場合があります。
※営業時間や定休日・料金などは、各施設へ事前にご確認ください。