一度は行って欲しい絶対おすすめ知床ドライブ
2024年08月01日(木)/網走・北見・知床
1週間もあれば知床や礼文・利尻島など遠方地まで行くことができるでしょう。中でも今回は北海道の長距離ドライブとして定番化している知床旅行に特化してご紹介!一度は是非行って欲しいのが知床ドライブ。札幌からの知床までの距離やルート、最適人数、そして知床の観光地の巡り方、道中のおすすめグルメまでを網羅しました。是非参考にしていただけたら嬉しいです!
Contents
そもそも知床ってどんなとこ?
・知床の名前の由来
知床と言う名前の由来はアイヌ語で「シリエトク(Sir-etok)」。言い換えれば「地の果て」という意味、なしいは「地の突き出たところ・行き詰まり・突端」つまり「岬」という意味。
・知床が世界遺産に選ばれた理由
世界自然遺産の知床は、流氷が接岸する世界最南端の地。平成17年7月17日に世界自然遺産に登録され、人を寄せ付けない地形・環境によって、「最後の秘境」と呼ばれてきました。ヒグマ、エゾシカなど北海道を代表する野生動物が数多く生息し、オオワシ、オジロワシ、シマフクロウといった希少種も生息していることが特徴です。
知床が世界遺産に選ばれた理由を一言でいうと、雄大な自然があるからです。
具体的に、知床が世界遺産登録された理由は、大きく3つに分けられます
1.流氷がもたらす豊かな海洋生態系と、原生林などからなる陸上の生態系が相互に密接に関係している。この相互関係が知床独特なものである
2.オオワシ・シマフクロウといった絶滅危惧種に指定された動物がいる
3.国立公園に指定されている個所が多く、法的整備で環境を守れる
知床は海と陸の食物連鎖が見られる自然環境はとても貴重で、自然遺産を審査するIUCNに評価されたほど。もし知床に行かれる際は、知床独自の貴重な自然環境を壊さないように気をつけましょう。
札幌から知床までの距離は?
夏であれば何人かで行くドライブはもはや定番。皆でわいわい道中を途中下車しながら巡るといった光景に憬れる方はきっと少なくはないでしょう。しかし、札幌から知床までのドライブとなると話は違います。なんといっても、札幌からの距離は車でざっと片道6、7時間。距離として換算すると約420キロ。東京から京都までの距離が約464キロ。
とても長距離なことがお分かりいただけますでしょうか。では、知床にはどんな交通手段で行くのが、最適でしょうか?
知床へのアクセス
・飛行機で知床に行く方法
飛行機であれば、女満別空港や釧路空港からウトロへと向かうことになります。このルートだと、道外から来る場合は、一旦新千歳で乗り換える必要があります。
お金はかかりますが、楽に知床に行くことができるので、快適さを求める場合は非常におすすめです!
・電車・バスで知床に行く方法
一方、札幌から電車:バスで行く場合は、北海道中央バス(イーグルライナー号)や、JR北海道を利用し、現地でレンタカーを借りる、という選択肢になります。所要時間は約8時間ほど。
・結論、知床ドライブはレンタカーがおすすめ
やはり、予算に限りがある方や、なるべく道中を見て回りたい、そんな方には、レンタカーを札幌から借りて行かれることをお勧めします。
しかし、一人で札幌から、レンタカーでいくのは絶対に避けましょう。理由としては、前述したように距離にすると約420キロなので、一人でいくと運転の交換ができず、相当しんどいからです。
かくいう筆者も札幌から知床に何回かレンタカーで行ったことがありますが、6時間以上はかかります。
もし知床に札幌からドライブをされるというのであれば少なくとも3人以上となるべく大人数で行くのがおすすめ。交互運転をすることで一人当たりの負荷は軽減されるでしょう。知床はこんなにも遠いです。行くには時間とお金をしっかり確保して万全の体制で行きましょう!
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札幌から知床までのルートでのお勧め観光ポイント
<知床ドライブルートその1.旭川経由>
ドライブルートで旭川経由(青線)だと高速料金が割安という特典があります。また、時間も他のグレー線で示された道東道経由(千歳、足寄町経由ルート)よりも早くつきます。
途中で食べておきたいのが、オホーツク北見の塩やきそば。
オホーツク北見塩やきそば
北見市といえば名物料理である北見塩やきそばが有名です。中でも美味しい北見塩やきそばのお店は以下の記事にまとめております。
<知床ドライブルートその2.千歳、足寄町経由>
このルートはグレーの線で書かれているルート。とりあえず足寄町まで行ってください。その途中、帯広を通過しますが、帯広の有名どころといえば豚丼。帯広の豚丼に関しては、以下の記事をご参照ください。
帯広はスイーツの名店もいくつか存在します。豚丼を食べ、食後のデザートはいかがでしょうか?
次に、足寄町から知床までのルートを示します。しかし、グレー線の元々のルートから少し修正を加えたので注意が必要です。
黒の太線であらわしたように足寄から網走に抜けるのではなく、主要景勝地である阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖と複数の湖観光を経由するルートの方が楽しいです。
通常ルート(グレー線)の途中から赤線で分岐したので、お間違いのないように。分岐点である弟子屈町の道の駅「摩周温泉」ではエゾシカバーガーを食べられます。
お値段も400円ほどとリーズナブル。鹿肉って?と気になった方は是非とも食べてみましょう!
この道の駅以外にも、やはり道の駅の醍醐味はソフトクリーム。学生だったら、毎回男気じゃんけんをするのも、ドライブ中盛り上がる要素になるかと思います。そして、ここのルートの内、観光名所の中で最も行ってもらいたいのが摩周湖と神の小池です。
摩周湖
地図上で神の子池と表示されているすぐ下が摩周湖。
摩周湖には言い伝えがあり霧の出ていない晴れた摩周湖を見ると出世できない、結婚できないというジンクスも。
神の子池
摩周湖に寄ったら、必ずや立ち寄って欲しいのがこの神の小池。
北海道の絶景スポットトップ10などがあれば絶対入るかと思います。神の子池はこんな感じの景観。神の子池という名前は仰仰しく聞こえるかもしれませんが、いざ湖面に目を凝らすとなんと池底が青いため、感動する方も多い北海道の名スポット。
そんな神の子池は日本で最も透明度が高い湖としても有名。池底の青さは石灰が関与しています。神の子池に来たら必ずと言っていいほど、この看板の前で記念写真を撮るのが通例です。
札幌から長いドライブを経て、やっと知床に到着。次に知床の観光名所についてご紹介させていただきます。
知床ドライブの見所
主な知床の見所は4箇所。
●カムイワッカ湯の滝
●知床5湖
●知床峠
●フレペの滝
位置関係を示すとこのようになります。一番奥地にあり、アクセスが悪いのがカムイワッカ湯の滝。砂利道で車で走行しにくいので、アクセスでいえば難所です。
フレペの滝
地元では「乙女の涙」という愛称で愛されているフレペの滝。ヒグマやエゾシカなどの野生動物と大自然に囲まれている様子が窺えます。これら知床一帯は冬季は流氷に包まれますが、ゴマフアザラシやクラカケアザラシやシマフクロウ、オオワシなどの希少動物を見れたりも。
そんなフレペの滝ですが、知床半島のプユニ岬東の高さ100mの断崖から流れ落ちて、オホーツク海へ落ちる光景がとても絶景!
アクセスは知床自然センターから遊歩道を歩いて片道20分程で着きます。この滝には川がなく、知床連山に降った雪と雨が地下に浸透し、垂直に切り立ったこの断崖の割れ目から落ちているそう。大自然を実感できる知床の名スポット。
北海道斜里郡斜里町
知床峠
ドライブといったら絶対押さえておかなければいけないこの知床峠。
ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路の頂上にある。好天時には間近に見える羅臼岳やハイマツの樹海、遠く北方領土国後島を望めます。なお、ドライブコースということで地図では途中折り返しと示しましたが、そのまま直進ルートを辿ると、らうす海鮮市場と呼ばれる有名な海鮮市場もおすすめ。
知床5湖
ルートは2つ。そこまで起伏が激しくないので、約3kmコース(90分)がお勧め!この知床5湖は今回ご紹介する4つの名所の内、最も接近でヒグマと遭遇する可能性が高いので注意が必要です。
・約3kmコース(90分)
・約1.6kmコース(40分)
知床5湖は名前の通り5つの湖があるわけでそれを一つずつ回っていくのが王道な観光ルート。ルートの最終地点展望デッキからみた風景。記念写真を撮る場所。記念写真はおそらくここで撮るでしょう。
ヒグマとの遭遇時に備え、入場前には簡単なレクチャーを受けること。
ヒグマなど大丈夫!と多寡をくくってはいけません。ヒグマに遭遇し、命を失っている方々も多数いますので、上述したように行くときには細心の注意を払ってくださいね!
知床高架木道は写真のように歩道がありますが、それ以外は藪。自然をなるべく残すような配慮がなされています。総じて、知床の植生は多様性に富んでおり、高緯度地域に属していることや複雑な地形、海の影響を強く受けた気候などが複雑に絡み合った結果と言えるかもしれません。散策路は5湖一周60分、1湖・2湖は20分位で気軽に散策が楽しめる他、コース中には樹木や花、昆虫、動物などの案内板があり、知床に生息する野生動物の知識も得られます。
カムイワッカ湯の滝
知床の目玉とも言える秘湯スポット「カムイワッカの滝」。驚くべきことに写真の川そのものが温泉。これは活火山である硫黄山によるもの。ここでは海岸までいくつもの滝を作り出しており、その一部に入れます。近年立ち入り禁止区域がさらに広がったとの報告を受けているのでいかれる方はHPにて要チェックです。
筆者も実際に体験したところ、場所にもよりますが温い印象。まるでプールのよう。そのため、熱々の温泉は別途入る必要があるかと思われます。
「景観地ながら温い温泉で、川を冒険できる」といったニュアンスで覚えておいてもらえれば幸いです。とはいえ、知床の奥地まで行く価値のある名所といえるでしょう。
カムイワッカの滝
北海道斜里郡斜里町大字遠音別村
なお、斜里町から知床に向かうまでにオシンコシンの滝があります。ここは滝好きなら是非立ち寄って欲しい観光スポット。
しかし、上記の4つの観光名所と比較すると、やや見劣りする印象。時間が無い場合は寄り道程度で考えておきましょう!
オシンコシンの滝
流れが2つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれ、日本の滝100選にも選出。もし、オシンコシンの滝に来たら、ぜひ階段に登ってください。きっと滝の中ほどの高さまで登れるはずです。滝の上にある展望台からはオホーツク海や知床連山を遠望でき、特に流氷の季節は絶景、見渡す限りの白い海原には感動することでしょう。
オシンコシンの滝
北海道斜里郡斜里町ウトロ西
とにかく知床の海鮮丼が安い、美味い!
海鮮丼を食べるならウトロ方面で人気の知床食堂がお勧め。しかし、コスパを考えるなら道の駅でも安く美味しい海鮮丼を食べられます。
筆者としてはここら一帯の海鮮丼のレベルはあまり遜色ないといった印象
知床ドライブをする上での注意事項
知床にはエゾシカがたくさん生息しています。一見「可愛らしい一面」や「美味しいエゾシカ肉」となることから好印象をもたれるかもしれません。しかし、ドライブ中、特に道東においてはエゾシカとの衝突事故が多数報告されているので注意しましょう。
身近にも、ドライブ中にエゾシカと衝突し、サイドミラーが破壊された方がいます。車にぶつかったその鹿は、サイドミラーを破壊したにも関わらず普通に去って行ったそう。恐るべき破壊力、生命力なので、気をつけてくださいね。
エゾシカに関わらず、北海道は総じて交通事故による死亡率が高いです。幅員広し、スピード高しというのがその実態であるかと思います。繰り返しますが、くれぐれもも無理をならさず「知床旅行楽しかった!」と言ってもらえるような旅行であって欲しいと心から願ってます。