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北海道で代表的なじゃがいもの種類とそれに適した料理

2015年11月02日(月)/北海道


全国一のじゃがいもどころ、北海道。その生産量は、実に全国の7割という高い割合を担っています。そんな北海道では、じゃがいもに対する愛情も他県よりはるかに高く、美味しいじゃがいも料理がたくさんあります。今回は、北海道でメジャーなじゃがいもの品種とその特徴、適した料理などをご紹介します。

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男爵

男爵いも

じゃがいもと言えば、やっぱり男爵いもですよね。食用じゃがいもの中で、北海道で一番生産されている品種でもあります。身の色は真っ白、ほくほくとでんぷん質で、じゃがいもっぽい土の香りがします。
なぜ「男爵」と呼ばれているかというと、この品種を北海道に取り寄せた人が男爵の地位を持つ人だったからだそうです。本来は、「アイリッシュコブラー」という名前だそうですが、昔の人には「男爵」の方が呼びやすかったのですね。見た目がゴツゴツして、いかにも「男」っぽい印象のじゃがいもでもあります。この男爵はホクホク感、風味共に強いため、やっぱりじゃがバターが最適です。もし料理するなら、コロッケやポテトサラダ、いももちなど、潰して料理するものが良いでしょう。でんぷんが多いので、粉吹きいもにすると上手に粉を吹かせられます。ただ、煮ると崩れやすいので、煮物などにはあまり向きません。

男爵いもを食べてみる

メークイン

メークイン

 

出典:www.cocodecow.com

メイクイーン(五月の女王)とも呼ばれるこの品種は、イギリスが原産で、アメリカ経由で日本に入ってきました。北海道における生産量は、男爵に次ぐ多さです。形は手に収まるくらいの楕円形をしており、あまり凹凸がなくなめらかな見た目をしています。切ってみると、色は黄色みが強く、水分が多めです。
食感は男爵と対照的であまりホクホクしておらず、粘りがあってつるんとしています。まさに、女性っぽさを感じさせるじゃがいもと言えるでしょう。
料理にするなら、男爵には適さない煮込み料理が向いています。その粘りの強さが、身をしっかり保ってくれるのです。
洋風ならカレー、シチュー、和風なら肉じゃがなど。また、北海道の郷土料理、三平汁に入れるのもメークインがおすすめです。北海道外ではあまり見かけませんが、おでんに入れてもお出汁を吸って美味しいですよ。
日に当たるところに置いておくと、緑色になって有害物質を出しやすい性質を持つので、保管場所には注意しましょう。

メイクイーンを食べてみる

キタアカリ

きたあかり じゃがいも

 

出典:www.hokkaidou.co.jp

スーパーで男爵やメークインと並んで見かけるのが、キタアカリ。ずっと昔からあるように思える品種ですが、実際は生まれて40年ほどしか経過していません。この名前は、「北の大地に希望と明かりを見出そう」という意味で付けられたのだとか。
このキタアカリは、「ジャガイモシストセンチュウ」という害虫に強いじゃがいもを目指して男爵を品種改良したことから生まれました。確かに、色は男爵よりも黄色っぽいですが、ホクホク感はとても良く似ています。
このキタアカリは甘みが強く、そして黄色みも強いため、「黄金男爵」「栗じゃがいも」などと呼ばれたりします。
適した料理は、やはりコロッケやポテトサラダなど。男爵よりも更に煮崩れしやすいため煮込みには全く向いていませんが、ビシソワーズやマッシュポテトなどの、ペースト状になるまで潰す料理はその甘みが際立ち、とても美味しくできます。また、牛乳との相性も抜群なので、ポテトグラタンもおすすめです。
このキタアカリは、ビタミンCが男爵の1.5倍も含まれているので、美容にも良い品種とも言えるで
キタアカリを食べてみる

インカのめざめ

インカのめざめ

出典:www.matsumaeya.jp

アンデスの在来種を先祖に持つ、インカのめざめ。比較的新しい品種で、登録されたのは2001年です、
大きさは小ぶりで、色は黄色みが強く、まるでさつまいものようです。黄色みが強いだけあってカロチノイドの含有量がとても多いことも特筆すべきポイントです。
このインカのめざめは、道外で見かけることはあまり無いようです。道内では、大きなスーパーなどに置いていることがあります。お値段は、これまでに登場した3品目よりも若干お高めです。
あまり出回らない理由としては、この品種の生産量の少なさのため。もともとの収穫量が少ないことに加えて、小ぶりのため機械で収穫しにくく、小規模農家でしか作られていないそうです。
食感ですが、男爵よりもでんぷん量が多いにも関わらず粘りがある性質のため、煮崩れを起こしにくいです。つまり、メークインと男爵の良いところを両方併せ持つということですね。
適した料理は、丸のまま揚げて塩で食べるか、炒めても崩れにくいため、ジャーマンポテトなどが美味しいです。もちろん、肉じゃがやカレーも良いですが、せっかくですから、丸のまま味わえるシンプルな料理がおすすめです。

インカのめざめを食べてみる

シャドークイーン

シャドークイーン

出典:yuntakubiz.blog.so-net.ne.jp

皮も身も紫色の、ちょっと目を引くおしゃれなじゃがいも、シャドークイーン。「影の女王」なんて、名前もカッコいいですね。この品種は、キタムラサキという同じく紫色を呈する品種から生まれました。
食感はあまりホクホクしておらず、身がしっかりとしてメークインに似ています。その紫色からわかる通り、抗酸化物質の一つであるアントシアニンが豊富です。
このシャドークイーンは、一般のスーパーなどではまず見かけません。じゃがいもを盛んに作っている地域の道の駅などで、たまにお目にかかるくらいでしょうか。
この色のインパクトとアントシアニンやビタミンCの多さなど、女性に好まれやすい要素をたくさん持つじゃがいもです。そのため、ご家庭よりも、おしゃれなフレンチやイタリアンのお店で大活躍しています。
家庭で料理するなら、色を生かしてビシソワーズにしたり、紫色のコロッケにしてもインパクトがあって家族を「あっ」と言わせられるはず。また、違う品種のじゃがいもと盛り合わせて温野菜サラダにして、黄色と紫色の対比を楽しむのも良いですね。
もし、このシャドークイーンを見かけることがあったら、購入して自宅で料理にチャレンジしてみて下さい。

シャドークイーンを食べてみる


いかがでしたでしょうか。一口にじゃがいもと言っても、これだけ特徴が違う品種が存在するのです。北海道では、よく、じゃがいもをおすそ分けしてもらう時に、「このイモ、溶けるイモだから!」または、「溶けないイモだから!」という言葉が添えられます。それだけ、北海道民はじゃがいもの特徴を大切にし、より適切な料理に使い分けて生活しているということですね。

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