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本州と北海道を結ぶ北海道新幹線の魅力

2015年06月07日(日)/函館


本州と北海道を結ぶ北海道新幹線の魅力

北海道新幹線がついにこの日(3月26日)に開業。寝台特急カシオペアやはまなす廃止という犠牲は伴いましたが、新幹線開通は道民にとって大変喜ばしいことだと思います。今日は開業に伴いたくさんの方が駅のホームに集まったそうです。

そんな北海道新幹線とは、ご存知の通り新青森から札幌まで、東北と北海道を結ぶ約360kmの区間を走る新幹線のことをさします。その内、道側の始発駅となる新函館北斗駅(北海道北斗市)と新青森の区間が開業で、残りの区間、つまり 新函館北斗~札幌間は、平成42年度末(2030年度末)開業予定となっています。
しかし、考えてみてください。この開業した区間、新函館北斗駅(北海道北斗市)と新青森を結ぶ149キロはほぼ青函トンネル。海の底にあるのが青函トンネル。当然、工事も難航します。新幹線開業計画を立てたのが43年前。それが、今やっと開業したというのは、歓喜の習慣ですよね。

この北海道新幹線の開業が、北海道への観光客の増加に寄与し、北海道の各地域がさらに活性化してくれれば嬉しいです。それでは、本州と北海道を結ぶ北海道新幹線の魅力をご紹介いたしましょう。

北海道新幹線開業のメリット

北海道新幹線開業のメリット

北海道新幹線開業のメリットをみていきましょう。

◇時間が大幅に短縮される

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新幹線が開業すると、今まで函館から青森まで約2時間かかったところが約1時間に短縮。仙台までは約2時間37分で行くことができ、東京までは約4時間9分でいけるようになります。

北海道新幹線の最高速度は時速260km/h。北海道を走っている特急と比べると、特急の時速は約120km/hであることから新幹線の最高速度は特急列車の倍以上。速く走るために流線型のボディになっており、線路の幅も在来線より広くなっています。

そのため青函トンネルなど在来線との共用区間ではレールが3本敷いてあります。

◇最寄駅のビジネスが活性化

新函館北斗駅

新函館北斗駅

出典:www.city.hokuto.hokkaido.jp

ビジネスの面でも函館と青森の交流がこれまで以上に盛んになります。北斗市にある新函館北斗駅では、北海道の新たな玄関駅として、訪れた方に道南地域の自然を感じてもらうため。駅舎には道南スギが使われており、トラピスト修道院へ続くポプラ並木をイメージした大きな柱などが駅舎の特徴となっています。

木古内駅

木古内駅

出典:hokkaido-aomori.info

また、木古内町の木古内駅で外壁のデザインは、津軽海峡の浜辺に波が打つ寄せる様子と、たくましく生きる人々と木々をイメージしたものになっています。

奥津軽いまべつ駅

奥津軽いまべつ駅

出典:www.pref.aomori.lg.jp

さらにこの新幹線の開通に伴って新しい駅が実はもう一つ、青森県側にもできました。それが奥津軽いまべつ駅で、今別町のシンボルの青函トンネルをモチーフとした外観など、北海道とのつながりをイメージして作られています

北海道新幹線の特徴

シロハヤブサ

出典:netabonatotoro

北海道新幹線の車輌の名前はH5系となっています。これは東北新幹線のE5系をベースにしたもので、兵庫県にある工場で作られました。

北海道新幹線の一番の特徴は、横に入っている紫色のラインで、この色はラベンダーやライラックなど北海道をイメージさせることから採用されたとのこと。北海道新幹線の愛称は東北新幹線と同じ「はやぶさ」と「はやて」で、東京・仙台~新函館北斗間がはやぶさ、盛岡・新青森~新函館北斗間がはやてとなっています。

ちなみに車輌にも付けられるシンボルマークは「北海道の雄大さ」と北海道へも飛来する「シロハヤブサ」をモチーフにしたデザインなのだとか。

新幹線の車内はどんな感じ?

北海道新幹線

出典:www.asahi.com

車内はどんなふうになっているかというと「普通車」は横一列に5つのシートが並んでいて、全席に電源コンセントがあります。そのためパソコンなどの利用もでき、落ち着いた雰囲気と開放感のある室内でゆったりとした旅が楽しめます。床には北海道らしく雪の結晶がデザインされています。

北海道新幹線

出典:www.asahi.com

「グリーン車」は4つのシートが並び、床には流氷の海明けをデザインしたカーペットが敷かれていて、ゆったりとした優雅な時間が過ごせます。パソコンやドリンクなど目的に合わせた2つのテーブルや、読書灯内臓のシートなど実用性も兼ね備えています。

北海道新幹線ならではの特別シート「グランクラス」が見所

北海道新幹線

出典:www.jrhokkaido.co.jp

そして絶対に見逃がせないのが北海道新幹線ならではの特別シート「グランクラス」。飛行機で言うところの「ファーストクラス」のようなもので、白いシートをメインに格別なゆとりと心地良さに配慮した車両でシートも横に3列とゆったりと過ごせるスペースになっています。床には、津軽海峡や函館湾を想い描いたブルーのカーペットが敷かれ、シートには自由に角度の変えられる読書灯のほか、リクライニングの細かい操作やアテンダントの呼び出しもできるコントロールパネルがついています。そのほか女性専用の化粧台や多目的室を備えるなどとても利用しやすくなっています。

北海道新幹線の利用意思の調査結果

先日御願いした、アンケート。覚えていますでしょうか?内容はこう、北海道新幹線の利用意思の有無を調査したもの。結果は以下のようになりました。

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もちろん利用したい!と回答してくれたのが25%、利用しない(飛行機の方が楽)と回答してくれたのが68%を占めました。それぞれのユーザーからの反応を見ていきましょう。

現時点で北海道新幹線使いたい派(使っても良いと回答)

現時点で北海道新幹線使いたい派(使っても良いと回答)

中には寝台特急に思いを馳せる方も。。。

北海道新幹線は使いたくない派(飛行機で行きたい派)

北海道新幹線は使いたくない派(飛行機で行きたい派)

結構批判的な意見が目立ちますね。

現時点では使わないけど、札幌開通を機に利用したい派

現時点では使わないけど、札幌開通を機に利用したい派

ここで紹介するのは、現段階、つまり新函館北斗駅から函館間ではなく、札幌から新函館北斗駅までの利用を回答してくれています。

このようになりました。

北海道新幹線の経営の内情

さて、実際のところ3月26日開業以来、北海道新幹線の経営の内情はどうなっているのでしょうか。

下降

JR北海道によると、新幹線利用客は3日間で約2万9700人であったとのこと。これを乗車率として換算したところ、初日の26日は乗車率61%、平日の28日は31%となりました。ただ今後はさらに低下するのではないかと言われております。

このような乗車率の低さもあり、JR北海道は約111億円の収入に対し支出は約160億円であり、差し引きおよそ48億円のマイナスになる見通しと発表しました。

主なコストに関しては以下の3点が挙げられます。

・津軽海峡の海底地下を走る青函トンネルの使用維持(21億円の支出増)

青函トンネル

出典:ja.wikipedia.org

青函トンネルは1988年(昭和63年)3月13日に開業したこともあり、今までで約30年使用されています。そのため、安全にはまだ支障は無いかと思われますが、老朽化している設備が見られます。従って、青函トンネルの維持費として具体的に排水ポンプの電力供給や特別高圧ケーブルの交換に費用がかかるというわけです。

・貨物共用走行(7億円の支出増)

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カシオペアやはまなすなど、寝台特急は廃止に追い込まれましたが、まだ在来線の貨物列車は健在です。なので、複雑な線路を形成することで、新幹線と在来線貨物列車を同時に走らせなくてはなりません。在来線貨物列車、新幹線のレール幅がそれぞれ1067mm、1435mmということからそれらを青函トンネル内で両用されるのは一重にはいかないということですね。

・短区間開業(6億円の支出増)

まだ札幌駅まで開通しておらず新青森から新函館北斗駅間までと約150kmという短区間開業のため、予備車両コストや運行指令業務に関わるコストがかかるとのこと。

北海道新幹線まとめ

北海道新幹線まとめ

現状だと北海道新幹線はコスト面で、利益を生み出すことが当分難しいようです。ただ、こないだの記事でも書きましたとおり北海道新幹線は北海道に利益を生み出してくれる一つの手段です。人口過疎化地域にも利益をもたらすことから、それが生み出す経済効果は計り知れないでしょう。

ただ、これは北海道新幹線を用いて、大衆が本州から北海道に来てくれることを前提としています。そのため、現段階ですと、北海道新幹線の利用者が少ないことから、まだこの経済効果を実感するのは時期尚早かもしれません。しかし、今後札幌までの開通を機に、この北海道新幹線を利用してくれる方が増えることを望むばかりです。

北海道新幹線に関するアンケートのお礼

 

アンケートにご協力いただきまして、誠にありがとうございます。この場を借りて投票してくれた500名の方にお礼申し上げたいと思います。