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江戸時代にタイムスリップ!?昔の旅人に思いを馳せて中山道の宿場を町ぶら!

2018年04月26日(木)/岐阜

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高速道路や鉄道などインフラ設備の発達している現代の日本では、どこへ行くのにも大変便利です。しかし今から400年以上前、例えば江戸時代の頃はどうだったのでしょうか?。

急坂の上り下りに、街灯の無い山道。確かに苦しい行程かもしれません。その道のりを、今歩いてみるとどうなるのか?考えるだけで興味が湧いてきませんか?

ならば改めて歴史を振り返りながら、岐阜県内を貫く中山道の宿場を歩いてみましょう!ハイキングコースとしても人気の高い馬籠宿から中津川宿の区間を、グルメや周辺の見どころと併せてご紹介します。

中山道とは?

馬籠宿

出典:myippo.com

東海道・甲州街道・奥州街道・日光街道とともに五街道と呼ばれる道の1つで、東京都・埼玉県・群馬県・長野県・岐阜県・滋賀県・京都府の1都1府5県に跨っています。

江戸日本橋を起点に、京都の三条大橋までの間に69ヶ所の宿場が置かれました。その距離は540kmにも及び、内約130kmが岐阜県内を貫いています。険しい山や谷が続きますが、川止めもないことから多くの旅人が往来していました。

馬籠宿

妻籠宿(長野県)~馬籠宿までの道のり

馬籠宿

出典:Gooブログ

長野県側にある42番目の妻籠宿からは8kmあり、標高801mの馬籠峠を越え約3時間のハイキングコースとしても人気です。車なら、わずか30分ほどで行くことができます。

馬籠宿

出典:おへマガ|岐阜・恵那山麓ローカルメディア

標高801mの馬籠峠を越えると、国の登録有形文化財の今井家住宅や十返舎一九狂歌碑などが見られます。さらに下り、高札場まで来れば宿場町の中心部は目前です。

車で行く場合でも、周辺に駐車場がいくつかあるので非常に便利です。オススメは馬籠館。食事もできてお土産も買えて、年中無休で営業。さらに、見どころの集中するメインストリートも近いのでかなり使えます!

馬籠宿とは?

馬籠宿

出典:ぎふの旅ガイド

岐阜県内にある中山道のうち、最も観光客で賑わっています。江戸から数えて43番目の宿場町として栄え、江戸からの距離は332km。急な山の尾根に沿って整備された宿場のため、坂道が続きます。

道の両側は当時の面影を色濃く残し、見どころもたくさんあります。馬籠宿には30軒近いお土産店や食事処、トイレや駐車場などもしっかりと完備され安心して散策が楽しめます。

見どころ1 藤村記念館

馬籠宿

出典:shupo.jr-central.co.jp

詩人・小説家として知られる島崎藤村は馬籠の出身で、江戸時代には本陣や庄屋を兼ねた旧家の生まれ。その生家跡に建てられた文学館で、原稿や資料・愛用品など約6000点を所蔵しています。

見どころ2 脇本陣史料館

馬籠宿

出典:www.tripadvisor.jp

1895年の大火で建物は焼失しましたが、その後大名が利用していた上段の間を当時のままに再現。当時使用されていた家財や什器などを、資料とともに展示・公開しています。

見どころ3 清水屋資料館

馬籠宿

出典:とよてつバス旅ガイド

島崎藤村ゆかりの品々や陶磁器・漆器・書画など、当時の暮らしぶりや文化などがわかる資料が展示されています。

絶対食べておきたいグルメ

馬籠宿

出典:おへマガ|岐阜・恵那山麓ローカルメディア

【うさや】                                     こちらは手焼きせんべいのお店。もち米を使って香ばしく焼き上げたせんべいやおかきが人気。パリッと焼いたせんべいと反対に、しっとりとした口当たりのぬれおかきもオススメ。

馬籠宿

出典:食べログ

【近屋】                                      五平餅の人気店。一般的な小判型ではなく、丸いだんごを3つ串に刺したスタイル。自家製のコシヒカリを使用し、醤油と砂糖、クルミとゴマのタレが絶妙。

馬籠宿

出典:Yahoo!ライフマガジン – Yahoo! JAPAN

【道中おき】                                    山芋を加えた生地を使い1つずつ丁寧に作ったおやきは、中身がぎっしり!よもぎやカボチャなどがありますが、野沢菜がオススメ。肉まんも好評です。食べ歩きでも店内でもOK。

馬籠宿

出典:We Are TimeWith Porsche – So-net

【恵庵】                                      手打ちそばが美味しいお店。店の前に「中山道馬籠宿」の道標が建っていて、絶好のフォトスポットでもあります。囲炉裏もある温かい雰囲気の店内で、石うすで挽いた蕎麦粉から作る風味豊かで素朴なそばをいただきましょう。

周辺で立ち寄るならココ!

馬籠宿

出典:じゃらん

坂道を歩いて疲れたら、車で5分ほど行ったところにある「クアリゾート湯舟沢」で汗を流していくのはいかがでしょうか。良質の天然温泉を贅沢に使った露天風呂や内風呂は、明るく開放的。

筋肉痛や疲労回復に効能がある温泉なので、入って損はありませんよね。水着を利用して入るプールゾーンにバーデゾーンなどもあるので、家族やグループみんなでも楽しめます。

落合宿

馬籠宿~落合宿までの道のり

落合宿

出典:ohagakiageha.jugem.jp

妻籠宿から落合宿までの間には、中山道の難所と呼ばれた標高500mの十曲峠があります。ここには、復元された部分も含めて全長840mにも及ぶ「落合の石畳」があります。

落合宿

出典:network2010.org

歴史を感じながら歩くハイキングコースとして人気を集めています。当時のままの姿を残す石畳は70mほどしかありませんが、国の史跡にも指定されています。石畳には急な坂道の流出や、大雨の際道のぬかるみを防ぐ役割があったと考えられています。

落合宿

出典:yama-ya617.dreamlog.jp

馬籠宿と落合宿の境には、島崎藤村の「是より北 木曽路」の石碑と「新茶屋の一里塚」が建っています。

落合宿とは?

落合宿

出典:www.eclip.jp

観光客で賑わう馬籠宿と違い、静かで落ち着いた雰囲気の町並みが残っています。本陣と脇本陣が各1軒、旅籠は14軒という小さな宿場でした。

映画「十三人の刺客」で決戦地としても描かれています。馬籠宿ほど観光地化されていないため、往時の面影を辿りながらゆっくりと見学したい方にオススメです。

見どころ 落合宿本陣

落合宿

出典:jimy1700.blog62.fc2.com

こちらでの見どころは本陣。代々井口家が努めていましたが、1804年と1815年の2度の大火により焼失。1818年に再建され、門は加賀藩前田家から寄進されたものと言われています。

落合宿

出典:network2010.org

どっしりとした風格漂うこの門をはじめ、建物や庭など全て往時のままの姿を留めています。「新茶屋の一里塚」「落合宿の常夜灯」とともに、国の史跡に指定されています。

人気のイベントは?

毎年11月上旬には、「落合宿まつり」が開催され、先着で千人きのこ汁や五平餅がふるまわれます。また栗きんとんやお茶のサービス、地元の人による太鼓や獅子舞なども披露されます。

カフェで一休みを

落合宿

出典:53misin.blog108.fc2.com

落合宿本陣から徒歩7分ほどの場所にある「蔵茶房かわらや」で、一休みはいかがですか?建物は、築100年以上の米蔵を利用した和カフェ。イスやテーブルも木をふんだんに使い、2階は座敷になっていてかなり落ち着けます。

落合宿

出典:ギフコミ!

藤棚の下に設けられたテラス席もあり、見ごろを迎える5月上旬には藤の花を見上げてコーヒーブレイクができそう。人気のスイーツは「珈琲ぜんざい」で、アイスクリームにあんこと自家製の白玉を乗せ、ほろ苦いエスプレッソを掛けたもの。冷たいアイスと温かいエスプレッソの温度差を、口の中で楽しみましょう。

中津川宿

落合宿~中津川宿までの道のり

この区間は国道19号線が近くを通り、中山道の面影を残す場所はわずかです。

中津川宿とは?

中津川宿

出典:ameblo.jp

本陣と脇本陣が各1軒と、旅籠が29軒あったそうで比較的賑わっていた宿場でした。中山道以前の東山道の頃から穀物や味噌・呉服など商業が盛んで、今でも古い町並みを残しながらも商店街として発展しています。

中津川宿

出典:中山道ぎふ17宿歩き旅2017

様々なものが宿場に集まったことで、毎月3・8のつく日には「六斎市」と呼ばれる市が開かれていました。現在でも1月を除く毎月第1日曜日に、市内の本町・新町通りで行われます。

見どころ 中津川市中山道歴史資料館

中津川宿

出典:enasan.net

中津川宿に来た際には、中津川市中山道歴史資料館は見ておきたい。中山道や宿場にまつわる資料を紹介しています。また、脇本陣森家も見学できます。脇本陣を務めた森家の建物の一部と、床の間と書院棚付きの上段の間や御手水所が移築復元されています。

中津川宿

出典:中山道歴史資料館

町の中にはうだつのある旧家が残り、道も枡形というクランクになっていて当時の様子も想像できます。うだつとは家と家の境の壁を上に伸ばして、さらに小さな屋根を取り付けたもの。

中津川宿

出典:livedoor Blog

火事の延焼を防ぐ目的で、これには費用が掛かるためお金持ちの象徴となっていました。今で言う「うだつのあがらない」とは、このうだつが語源になっています。

地酒を買っていこう!

中津川宿

出典:割烹 勝宗

1601年創業の造り酒屋「はざま酒造」は、うだつのある立派な建物。間(はざま)家は江戸時代に尾張徳川家の御用商人となり、美濃国屈指の豪商として繁栄しました。

建物も非常に興味深いのですが、やはりお酒の方も気になりますよね。

中津川宿

出典:大ナゴヤツアーズ

こちらでは純米酒にこだわった酒造りをされていて、代表銘柄は「恵那山」。仕込水には、恵那山の豊富で清らかな伏流水を使用しています。

日本酒ギャラリー酒遊館では無料で試飲が可能なので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

何の発祥の地?

中津川宿

出典:enasan.net

中津川と言えば、栗きんとんが有名です。JR中津川駅前には「栗きんとん発祥の地」の碑が建てられています。

中津川では古くから栗の実を使ったお菓子が作られていたようですが、栗きんとんは細かく刻んだ栗と砂糖だけで作られます。

中津川宿

出典:GiFUMATiC -ギフマチック

至ってシンプルな素材だからこそ、栗本来のおいしさが楽しめるお菓子。商品化されたのは、明治の中頃と言われます。

栗の旬に合わせて、毎年9月から翌年3月頃までの販売となります。ただしお店によって終了する日が異なるので、事前にお店に確認をした方がいいですね。

「はざま酒造」の向かいに「川上屋本店」がありますので、こちらもぜひ立ち寄ってみて下さい。

中津川宿

出典:日本47のいいもの

栗きんとんは賞味期限が短いので、お土産として購入を予定している方はご注意ください。

他にも栗きんとんと干し柿を合わせたものなど、珍しいものもあります。栗ようかんや栗まんじゅうなど、秋には栗を使ったお菓子が揃うのでこの時期にお出かけの際は要チェックです!


昔ながらの町並みを散策できる場所は、今では貴重な存在です。訪れることで、改めて日本の美しさや歴史を再確認できます。

「写真を撮る」「食べ歩きを楽しむ」のはもちろん、宿場や中山道について事前に知っておくことで、訪れた時により楽しみが増すのではないでしょうか?

体力的に自信のある方は、ぜひ峠越えのハイキングをお試しください。もちろん車や公共交通機関を利用してもOK。

くれぐれも無理をせず、自分に合ったペースで散策を楽しんでください。