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誰もが理解不能な秋田弁とは

2017年11月18日(土)/秋田


誰もが理解不能な秋田弁とは

家族や友人、さらには学校や職場の同僚と何気なく毎日会話を行っていますよね。しかし、その話している内容が同じ県民の中だけで通じる内容であり、他県民にとっては「理解不能・解読不能」なんて事はよくある話です。特に地方部においては方言が標準語として使われている事で、他県民にとっては英語よりも解らない言葉となっています。東北の地秋田県でも地元民は何気なく使っている方言。でも他県民にとっては「???」となる方言が盛りだくさん。そこで他県民には全く未知の言葉である「秋田弁」をご紹介いたします。

【日常生活で使われる秋田弁】

毎日の生活を共にする家族。そんな家族間での呼び方でも秋田弁は使われています。

おどとおがまだけぇらねんだがぁ?
おど→お父さん、おが→お母さん、けぇらねんだがぁ?→帰ってこないの?

つまり「「お父さんとお母さんはまだ帰ってこないの?」と言う事を指しています。

さらにお婆ちゃんは→「ばっちゃ」、おじいちゃんは→「じっちゃ」と言います。

また子供→「わらし」となっており、家族構成を紹介する場合には、「おどとおが、それにばっちゃとじっちゃも居てわらしはあだす(私)を含めて3人いるから7人家族だぁ」と表されます。

なかなか他県民からすると馴染の無い言葉ですが、秋田県民にとってはごく当たり前の言葉となっています。
食生活においても多くの方言が使用されています。

ご飯→まま、漬物→がっこ、味噌汁→おづげっこ、と日本人にとってスタンダートな食事スタイルも秋田県民が言うと「まずままでも食ってけ、がっことおづげっこしかねぇ(無い)けども」。

だいたい秋田弁は語尾に「こ」が付けられる事が多々あります。

【秋田弁による動詞の変化】

~を行うや~をすると言った動詞も秋田弁で多々使用される事があります。
・あいつあらげてる→あの人、暴れている。
・そんだらごしゃくな→そんなに怒らないで。
・勝手にがめればだめでねぇが→勝手に盗ったらダメだよ。
・いきなり来たからどでした→勝手に来たからビックリした。
・まずねまれ→まず休んで。
・ほれまがれだぁ→ほら、こぼれた。
・さびぃがらぬぐだまれ→寒いから暖まって。
・そごの野菜はやしてけれ→そこの野菜切って。
・そんだらことしたらぼっこえる→そんな事したら壊れる。
・ゴミなげでけれぇ→ゴミ捨てといて。(多くの人はゴミを投げつけると勘違いしてしまいます)
・おもでぇがらたがいでけれぇ→重いから持って

秋田県民と他県民が結婚したり共同生活を行うとなかなか通じない動詞ばかりです。

【「ん」から始まる言葉】

日本語において「ん」から始まる言葉って無いですよね。
でも秋田弁には「ん」から始まる言葉が沢山あるのです。
・んめぇ→美味しい。
・んだ→そうだよ。
・んか→嫌だ。
・んががぁ→あなたでしたか。
・んでねぇ→そうではない。
・んだども→そうだけど
・んだがら→そうじゃなくて

「ん」から始まる言葉って意外とあるのです。

【あらゆるシーンで使われる「け」】

秋田県民はなんと「け」と言う言葉一つで会話が成立させる事が出来るのです。
あらゆるシーンでは「け」だけで表現される為、その「け」がどのような事を指しているのかはニュアンスや状況、イントネーションで察知する事が重要です。
・まずけ→まず食べて。
・こちちゃけ→こっちに来て。
・ここけ→ここ痒い。

「け」一つでさまざまなシーンでの活用が可能となっています。

【あらゆるシーンで使われる「ね」】

「け」同様、多くのシーンでは「ね」一つで会話が成立しているのです。
・ね→無い。
・ねねぇ→~出来ない。
・ねねねぇ→寝れない。
「ね」一つであらゆる意味合いがある事で、全ての会話のほとんどが「ね」で成立する事もあります。
それが「ねねばねねぇのにねねねぇ」です。
他県民にとってはどの「ね」がどんな意味を指しているのかもはや理解不能な言葉です。
この言葉の意味は「寝なきゃいけないのに寝れない」と言う意味なのです。
「ね」だけでしっかりとした言葉が成立しており、秋田弁恐るべし。

【日常で頻繁に使用される秋田弁】

家庭内だけでなく、学校や会社でも秋田弁は四六時中飛び交っています。
そんな日常で使用されている秋田弁をご紹介します。
・じぇんこねがらおがさいっでけれ→お金無いからお母さんに言っておいて。
・ばんげなにくう?きみあるげどもくうわねぇが?(夜ご飯何食べる?とうもろこし(きみ)あるけど食べない?
・このおつげっこしったげのぎぃ→このお味噌汁とても(しったげ)熱い。
・あそごのおなごめんけぇな→あそこの女の子(おなご)凄く可愛いよね(めんげぇな)。
・おや、さい、えれぇごとした→ああ、しまった、大変な事をしてしまった
・今日の仕事ははがいったぁ→今日の仕事は捗った
・こんたら間違っておらしょし→こんなに間違えて私恥ずかしい
・へばまずな→また明日ね。

他県民にとっては全く理解出来ずこれが日常の言葉なのかと愕然としてしまいますよね。

【秋田弁による日常の会話】

では最後に秋田の一般家庭で日頃から行われている会話をご紹介していきます。
・おどおはよ。(お父さんおはよう)
今日は休みだげどもどさいぐん?。(今日休みだけどどこに行くの?)
んだなぁ、んだばゆさでもいぐが?。(そうだなあ。じゃあ温泉でも入りに行こうか)
おがもいぐがな?。(お母さんも行くかな?)
なんとだべがぁ、んだばきいでみれっ。(どうかな、それじゃ聞いてごらん)
おがぁ!。(お母さん!)
おがぁもゆっこさいぐ?。(お母さんも温泉行く?)
おがはままっこ支度しねぇばね。(お母さんはご飯の支度をしなきゃいけない)
んだがぁ。(そっかぁ)
んだば、じっちゃとばっちゃさきいでみれぇ。(それじゃあ、おじいちゃんとおばあちゃんに聞いてごらん)
じっちゃとばっちゃゆさいぐぅ?(おじいちゃんとおばあちゃんは温泉行く?)
なんだって?もういっかいいってけれ(なんて言った。も一回言って)
んだがら、ゆさ!。(だから温泉)
どさ?(どこ?)
ゆさ!(温泉だよ!)
んだばいぐ(それなら行くよ!)

こんな会話が秋田ではごく当たり前のように行われているのです。

【あとがき】

秋田弁はどの家庭での飛び交っており、これが標準語として認識されている事も多いのです。
その為、状況して言葉を発すると「何を言っているのか解らない」といわれてしまう事もあります。
転校や転勤で秋田に住まなければならい場合には「秋田弁」を学ぶ事が需要となります。
さらに結婚相手が秋田県民であるならば、相手の親族との会話も秋田弁となってくる事もあり、熟知しなければなりませんね。