東北LOVERS

誤解されやすい博多弁、本当は温かい

2016年04月09日(土)/福岡


女性が使うと可愛い!と近年全国的にも人気の博多弁。しかし、男性が使うとガサツで怖いイメージを持たれたり、間違った意味にとらえられてしまうことも…。今回はその博多弁の正しい認識と、よく使われるフレーズの意味を博多出身、博多在住の筆者が紹介していきます。

1.「なんしようと?」

「何してるの?」の意味です。
今、相手が何をしてるか聞きたい場合に使います。
相手が間違った時に指摘する「何してるの!?」は「なんしよるん!」と攻撃的になりますが、「なんしようと?」は柔らかめのトーンです。

2.「どげんしたと?」

「どうかしたの?」の意味です。
相手が体調が悪そうだったり、何か事情がありそうな場合に使います。
男性が使うとぶっきらぼうに聞こえますが、相手を気遣う優しい言葉ですよ。

3.「とっとうと?」

「取っているの?」「持っているの?」の意味です。
メディアでもたびたび紹介される、おもしろ方言のひとつですね。
相手が、物を捨てずに保管しているか聞く時に使います。
仕事でも距離が近い間柄の相手には、書類を保管しているか聞く時についつい「あれ、取っとりますか?」と博多弁敬語が出てしまいがちです。

4,「そうばってん」

「それはそうだけど…」の意味です。
実は今回、私が一番紹介したかった博多弁。
これ、英語の「So but then」から来た方言なんです。
博多は古来より貿易が盛んで、港が大陸との窓口になり、外国人商人が沢山出入りしていたことから英語がなまって方言になったようです。
ロマンを感じる方言ですね。

5,「今から来るけんね」

「今から行くからね」の意味です。
博多弁では、「行く」のことも「来る」と言う場合が多いです。
そのため、自分たちで「えっ、どっちが来ると!?」と慌ててしまう場合が多いのですが…。
習慣というものはなかなか変えられないものです。

6.「いっちょんわからん」

「まったくわからない」の意味です。
語調が攻撃的だし、標準語にするととても否定されている気分になりますが、博多弁では問題が解けない場合や相手の意図がくみ取れない場合に、気軽に使うフレーズでもあります。
単純に「ここがわからない」ぐらいのレベルで使う訳です。
ですので、この言葉を言われても、全否定されている訳ではないので落ち込むことはありません。

7.「しゃあしかー」

「うるさいなぁ」の意味です。
話し声が騒々しいレストランに入った時や、物音がうるさい時に使います。
男性が使うことが多く、女性の場合は(男性もあり)「しゃあしいねぇ」と語尾を和らげる場合が多いです。
語尾が「かー」になる場合、攻撃的に聞こえるので少しびっくりしますが、よっぽど怒鳴り散らしている場合でない限り「うるさい!!」と叫んでいる訳ではないのでご安心を。

8.「せからしかー」

「うっとうしいなぁ」「うるさいなぁ」の意味です。
博多だけでなく、北部九州全般で使われています。
「しゃあしかー」に一部意味が似ていますが、こちらは「急く」から来たもので、自分の周りをうろちょろする人や物に対して使います。
比較的年配の方が使うことが多く、若い世代は「うざい」という人が大半です。
周りにお年寄りが多い影響で、私は今も使っています。
「しゃあしかー」同様、「せからしかねぇ」と語尾を和らげる場合もあります。

9.「しろしかー」

「うっとうしいなぁ」の意味です。
しかし、私も大人になるまでこの意味を知りませんでした。
現在では、使う人は年配の一部の人のみもしれません。

10.「バリ」

「とても」の意味です。
「ばりうまかー(とてもおいしいね、上手だね)」「ばりよかー(とても良いね)」など、形容詞にくっついて使われます。
ニュアンスとしては、標準語の「とても」よりもっと上にあたるので、この言葉を使って褒められた場合は、喜んでいいと思います。
反対に「バリ好かん(大嫌い)」など、反対の意味で使う場合は、けっこうへこむので要注意。

11.「~しきらんもん」

「~できないよ」の意味です。
「それしきらんもん」「野球しきらんもん」のように使います。
女性が言うと、「もん」の部分がとても可愛く聞こえるんですよね。
若干強めの語調ですが、相手のために物事をはっきり言うのが筋だとする、博多人の特徴があらわれた方言かもしれません。

12.「腹かいとーと?」

「怒ってるの?」の意味です。
まるでこちらが怒られたように聞こえますが、「まずい、怒らせてしまったかも!」と焦ってこちらを気遣うために使う言葉です。
ですからひるまずに、怒っている場合は「はい」と返事をして、意思を伝えてください。

博多弁まとめ

はっきりと発音するため、全体的に語調が強めですが、意味を探っていくとなんてことはない、日常会話のフレーズですね。博多弁の中には、博多人の粋とプライド、そして温かみが溢れています。テレビで役者さんが言うセリフの博多弁とは、迫力も柔らかさも全然違いますよ。あなたも是非、博多を観光・出張する時は、最低限のフレーズを頭に入れて、本場の温かみを堪能してみてはいかがでしょうか。