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福岡県の和菓子はいかがですか?おすすめ銘菓をご紹介

2018年02月27日(火)/福岡


私たちが日々楽しんでいる和菓子は、その土地ごとにたくさんの銘菓があります。今回は、大陸との窓口でもあった博多を擁する福岡県の和菓子をご紹介します。

福岡県の和菓子の特徴と歴史

福岡県は、「饅頭の聖地」と言われるほど饅頭が多いのが特徴です。饅頭伝来の地として博多の名があがっていることが、饅頭が多い理由の一つと考えられています。

そんな、饅頭の伝来は、鎌倉時代です。1241年(仁治2年)に南宋で学んでいた円爾(えんに)が帰国後に、博多に臨済宗の承天寺(じょうてんじ)を開きました。その円爾が、托鉢の際に親切にしてくれた茶屋の主人に饅頭の作り方を教えた、と言われています。この時に教えた製法は、甘酒を使った作る「酒まんじゅう」だったそうです。

また、炭鉱・鉄工所があった福岡県では、体力を消耗する仕事の後に、労働者が甘みの強いお菓子を食べることを好んでいたことから、各地で名物饅頭が生まれました。長崎県からも近いため、南蛮菓子の影響を受けた和菓子も多く作られています。特に、シュガーロード添いの飯塚市では多くの和菓子が誕生したのだとか。

福岡県のおすすめ和菓子

栗饅頭(北九州)

栗饅頭

出典:高島屋

北九州市の「湖月堂」で1895年(明治28年)の創業以来作られている、北九州銘菓。栗の形をしたものもありますが、湖月堂の栗饅頭は小判型をしています。餡はしっとりとした白あんで、蜜に漬けた小さなむき栗が入っています。表は栗色の焼き色でつやつやとしており、ほっくりとした噛みごたえのあと、口どけの良い餡がほっとする満足感を与えてくれます。

成金饅頭(直方市)

成金饅頭

出典:ふるさとチョイス

直方市内の「菓舗四宮」「博多屋本舗」「喜久屋菓子舗」「大石」の4軒で作られている饅頭。どら焼きと同じ形をしていますが、蜂蜜・水あめ・みりんを使っているので、どら焼よりも生地がしっとりしていて、ねじり梅の焼き印が押されています。餡はうずら豆で作られた白あんで、隅々までぎっしりはいっています。地元ではお祝い事などにも用いられており、直径10センチ程度から30センチほどの大きいサイズのものまであります。
成金饅頭は、明治時代に白いんげんの投機に失敗した男性が大きな饅頭を作って売り出したのが始まりで、当時、炭鉱で栄えた町の「成金さん」にちなんで名づけられたのだとか。。

蜂楽饅頭(福岡市・その他)

蜂楽饅頭

出典:シーサイドホテルツインズももち

「博多蜂楽饅頭」が作っていて、福岡県下に数軒の店があります。蜂楽の名のとおり国産の蜂蜜を使っている、大人気の回転焼き。増粘剤や保存料を使っていない、手間と時間をかけて作っています。

餡は、北海道産の小豆餡と白いんげんの白餡の二種類で、どの店舗にも行列ができています。福岡西新店では、焼き立てホカホカの回転焼きを頬張る人をよく見かけます。白あんと黒餡の見分け方は、表面に開いた小さな穴をじっとのぞくと分かるそうですよ。

承天饅頭(福岡市)

承天饅頭1 承天饅頭2つばめ食堂

出典:食べログ

「承天庵」で作られている、日本の饅頭伝来の地の名前を付けた、由緒ある蒸し饅頭。生地にカラメルを使った小さい饅頭は、中の餡はこしあんです。山芋を使った生地の紅白の饅頭は、紅の方は柚子風味の白あん、白い方は小豆の皮を剥いてから煮た、むきあんです。生地はとてもしっとりとしています。

お茶々万十(大野城市)

お茶茶饅頭

出典:www.e-wagashi.jp

大野城市にある「富貴」で、昭和42年の創業当時から作られている饅頭。お茶々万十は、小麦粉と糖類を混ぜ合わせる際に水ではなく、ほうじ茶を使って練りこむのが特徴です。餡は、白いんげん豆と小豆を使って独自の製法で作っています。ほうじ茶のほろ苦さが、餡の甘さとマッチして絶妙なバランスの一品となっています。

草木饅頭(大牟田)

草木饅頭

出典:アナバナ

草木饅頭は、大正時代から大牟田で作られている饅頭。明治時代になって、草木地区の「黒田屋」と「江口栄商店」で作られていたことから草木饅頭と呼ばれるようになりました。

直径3センチ程度の小ぶりな蒸し饅頭。中の餡は白あんで、小ぶりなため、ついいくつも食べてしまいます。炭鉱の仕事帰りに、労働者がたくさん買っていたそうです。

ひよ子(飯塚市)

ひよこ

出典:SocImage

東京土産だと思って福岡に手土産で持ってくる、という笑い話もあるほど東京でひろまっていますが、ひよ子は福岡県飯塚発祥です。東京と福岡の「ひよこ堂本舗」は同族会社なので、どちらで買っても味は同じなのですが、それぞれが限定販売する商品を作って切磋琢磨しています。

白いんげんで作った黄身餡を、小麦粉と卵で作った焼き皮でくるんでいる、ひよ子をかたどった立体の饅頭で、南蛮菓子の製法と、蒸し饅頭の製法を使って作られています。たびたび、頭から食べるか、お尻から食べるかと論争になるのですが、ひよ子堂では、真ん中から割って割ったところから食べるのが正式、としているようです。

千鳥饅頭(飯塚市)

千鳥饅頭

出典:長崎街道シュガーロード

こちらも東京や大阪の「千鳥屋」でも売られている饅頭の一つですが、発祥は飯塚です。小麦粉と卵、米飴、はちみつ、上白糖を使った柔らかい生地で、北海道の白いんげんをザラメで炊いた白いこしあんを包んでいます。福岡県内に「千鳥屋総本舗」と「千鳥屋本家」があり、別々の地域で店舗展開しています。

千鳥饅頭は、日がたつにつれて生地が堅くなっていきますが、堅くなると生地の味が濃くなって、かりっとした歯触りになり、また別の美味しさが味わえます。

鎮国饅頭(宗像市)

鎮国饅頭

出典:朝日マリオン・コム

昭和36年から「鼓家」で作られています。生地にシナモンとバターの風味が加わり、グラニュー糖をまぶしている、南蛮菓子系の饅頭です。中身は白餡に黄身を入れて練り上げた、黄身餡を使っています。珍しい味の組み合わせなのでクセになりまり、一度食べると、また食べたくなります。

豆大福(福岡市)

豆大福

出典:Yahoo!ブログ – Yahoo! JAPAN

1931年(昭和6年)創業の老舗「駒屋」は、豆大福といえば、ここ!と言われる名店。豆大福は、塩味の豆が入っている大福です。
餡は大納言100%の粒あん、餅には九州産のもち米を使って、手作業で作られています。むっちりとした餅の中の、豆の塩味と餡の甘さが絶妙です。

うその餅(太宰府市)

うそのもち

出典:JAF Mate パーク

「梅園菓子処」で作られている、太宰府の銘菓。青紫蘇風味の小さく切った求肥の上に、緑色のそぼろ状の落雁が敷き詰められています。落雁の、ほの甘さと青紫蘇の爽やかさが珍しい味わいとなっています。小さな「土うそ」(元旦から一月末頃までは木彫のうそ)が入っているのも嬉しい、お土産に喜ばれるお菓子。z毎月25日に紅梅色の落雁が載った、うその餅を販売しています。

越山餅(柳川市)

こっさんもち

出典:livedoor Blog

柳川銘菓の越山餅は、柳川藩の御用菓子店として文久元年(1861年)に創業された老舗の「梅花堂越山」と 「白雪堂越山」で作られています。白あんを、白玉粉と生の餅粉を合わせた求肥で包んで和三盆糖がうっすらとまぶしてある方が、梅花堂越山、白いんげん豆の白あんを白玉粉の求肥で包んだものに餅とりこをまぶしたのが白雪堂越山。いずれも、むっちりとした歯触りでなめからな口どけです。創業当時よりは甘さを抑えているそうですが、濃い甘さが口いっぱいに広がります。

筑紫餅(福岡市)

筑紫餅

出典:BLUE SKY(ブルースカイ) – JALUX

「如水庵」で作られていて県外へのお土産としても有名ですが、福岡県では得意先への手土産に、自宅でのおやつに、よく食べられています。一口サイズの求肥に、煎った大豆を剥いて作った黄粉がかかっています。
黒蜜を好みでかけるようになっていて、好みの甘さが楽しめます。信玄餅に似ている、ということですので両方を食べ比べてみるのも楽しいですね。

福うめ最中(福岡市)

福梅最中

出典:阪急オンライン – 阪急うめだ本店

「花月堂寿永」で作られている福うめ最中は、もち米で作った最中皮が香ばしく、白いんげんの餡で大粒の金時豆を包んだ最中です。もったりとしたなめらかな白あんが、最中皮の風味と絡み合うような味わいで、濃いお茶とよく合います。一口サイズで、見た目も可愛い最中です。

すくのかめ(飯塚市)

すくのかめ

出典:ブラックエクスプレス福岡県

飯塚市に本店がある、「さかえ屋」で作られており、小豆の粒あん、抹茶のこしあん、北海道産白いんげんの粒あんの三種類があります。すくのかめは、飯塚の古墳から出土した須玖(すく)式土器をかたどった最中皮に入っています。丸い形の求肥が忍ばせてあるので、最中皮のさくっとした噛みごたえ、しっとりした餡の舌触りの次に、もっちりとした求肥が絡み、子供も大好きな味になっています。

鬼瓦最中(大宰府市)

鬼かわら最中

出典:ameblo.jp

大宰府政庁跡から出土した鬼瓦を模していて、大宰府参道にある「天山」で作られています。脊振山系で採れたひよく餅米を使った、手焼きのパリパリの最中皮に、北海道十勝産の小豆を粒あんに仕立てた餡を合わせています。白あんの方は、十勝産白いんげんを使ったほどよい甘さになっています。餡はぎっしりと詰まっていて、持ち重りします。
また、自分で作ることができる手詰め用もあります。

鶴乃子(福岡市)

鶴の子

出典:plaza.rakuten.co.jp

ふわふわのマシュマロ生地に黄身餡がくるまれています。鶴乃子を作っている石村萬盛堂は、1905年(明治38年)創業で、当時は鶏卵素麺の専門店。鶏卵素麺は、卵の黄身だけを使うため、白身が余ってしまいます。そこで創業者である石村善太郎は、白身をお菓子にしようと思い付き、後にマシュマロを作るようになり、鶴乃子が誕生しました。生地は触るとふわふわですが、噛むと弾力を感じます。また、皇室・宮家へ献上している献上鶴乃子は、より吟味された材料を使っていて生地も餡も味がしっかりしているそうです。

雪うさぎ(福岡市)

雪うさぎ

出典:matome.naver.jp
「風月フーズ」が作っている、福岡県では鶴乃子と並ぶ二大マシュマロ銘菓。鶴乃子との違いは、形だけではなく、卵を使わずゼラチンで作られているところです。ゼラチンなので熱に弱く、口に入れるとすーっと溶けていきます。雪うさぎのマスコットが付いているセットは、お土産に人気。昭和40年から流れている少し悲しいメロディーのCMは、山本潤子さん(ハイ・ファイ・セット)が歌っています。作曲は、「ルパン三世」や「犬神家の一族」で有名な大野雄二さんです。

二〇加煎餅(福岡市)

にわかせんべい

出典:【楽天市場】 ショップ一覧

「東雲堂」から1906(明治39年)に発売された、原材料が、砂糖・小麦粉・鶏卵・膨張剤の4つというシンプルな煎餅。読み方は、にわかせんべい、ではなく、にわかせんぺいです。

なぜ「ぺ」なのかというのは、九州の方言でせんぺいというから、という説や、うるち米で作ったものはせんべい、小麦粉で作ったものをせんぺいと呼ぶ、という説などがあります。薄めですが炭酸煎餅と瓦煎餅の中間くらいの硬さで、噛むと、サクッではなくパリンと割れます。強い甘さではなく、じんわりとした甘さが舌に残るお煎餅です。博多土産として、博多駅で最初に売られたのが二〇加煎餅。博多にわかの、紙のお面がおまけについているところがユニークですね。

鶏卵素麺(福岡市)

鶏卵素麺

出典:東京別視点ガイド

江戸時代から作られている、ポルトガル伝来のお菓子を和菓子にアレンジして、卵黄と砂糖のみで作られています。金沢の「長生殿」、長岡の「越乃雪」と並び、日本三大銘菓と呼ばれています。「松屋利右衛門」が作ったのが始まりと言われていて、徐々に広がっていきました。

「石村萬盛堂」では昔ながらの素麺状のまま売られており、松屋利右衛門では、一口の大きさに切った「たばね」や「ひねり」も作られています。初めて見るひとは、素麺という名から茹でるのか?と、とまどうようですが、茹でずにそのまま適当な大きさに切って食べるようにできています。しっかりとした甘さで、渋いお茶が良く合います。

あわやおこし(久留米市)

あわやおこし

出典:www1.bbiq.jp

1810年(文化7年)の「あわやおこし本舗」創業当時から作られている、久留米を代表する銘菓。おこしには、とても硬いものから柔らかめのもまでありますが、あわやおこしは、柔らかめの方に属します。さっくりとした歯触りの後は、ぽりぽりと噛んで甘さを楽しむことができます。

博多献上(福岡市)

博多献上

出典:livedoor Blog

「ばんぎや」で作られている、博多織をかたどった平らな最中皮に、ニッケ味の水あめとショウガ味の水あめを挟んでいます。
口に入れるとすぐに柔らかくなり、ほのかな甘さが楽しめます。見た目も美しいので、お茶席にも出されるとても上品な干菓子です。

博多五色豆(福岡市)

五色豆

出典:福岡ブランド.com
昭和23年頃から豆菓子を売っている「五色堂」が作っています。落花生は千葉県産、大豆は福岡県筑前町のクロダマル、など素材にこだわっています。落花生は、セラミックの遠赤外線でじっくり焼き上げています。見た目も可愛い博多五色豆はお土産にぴったりですが、福岡県の八女茶や博多明太子、有明海苔などをまぶした豆も好評です。

あめがた(柳川市)

あめ

出典:るるぶ.com-観光・旅行情報・宿泊予約

「大松下飴本舗」で作られている柳川市名物の餅あめで。とても手間のかかる製法で作られるため、一日200本の限定生産です。もち米と麦芽だけで作られていて、砂糖不使用。柳川のうなぎ屋さんでも使われている、料理に使える飴です。飴といってもやわらかく、煎った糠に覆われて箱詰めされています。

一口大に切って食べるのですが、柔らかいから、と噛んでしまうと歯にくっついてなかなかとれず、詰め物がとれてしまうこともありますので、舐めて溶かすのが美味しく味わうコツです。

福岡県のおすすめ和菓子をご紹介してきました。ご存知の和菓子も多かったのではないでしょうか。ここでご紹介した和菓子の中には、空港や駅では購入できないものもありますので、その土地を訪れた際にこの記事を思い出していただければ幸いです。