関西LOVERS

関西の名城(彦根城、大阪城、姫路城)をご紹介

2015年10月18日(日)/関西全般



関西の歴史的建造物は歴史上の重要性や文化的価値の高いものが多いですが、関西方面の名城は他聞にもれず風格と重みがあります。周囲の街並みや景観、公園とよくマッチしています。数ある名城の中から、関西のみならず日本を代表する3つを紹介したいと思います。

PR

◇彦根城(滋賀県彦根市)

彦根城(滋賀県彦根市)

ja.wikipedia.org
徳川家康の天下取りに貢献した井伊直政が関ヶ原合戦後に計画し、井伊家により築城された彦根城は、天守が現存する国内でも有数の名城です。明治初期、廃藩置県とともに大名の権威の象徴である各地の名城は廃城令に基づいて取り壊されましたが、彦根城に関しては明治天皇が巡幸の折に保存を命じ、その後、戦災や天災も免れてきました。
主要な建造物のうち、天守、附櫓(つけやぐら)及び多聞櫓(たもんやぐら)は国宝、城跡は国の特別史跡に指定されています。城郭が国宝に指定されているのは全国で5つのみ(他は松本城、姫路城、犬山城、松江城。なお、二条城は二の丸御殿が国宝。)でありその貴重さを知ることができます。
城としては「平山城」というカテゴリーに属します。時代背景として弓矢を主流とする戦いから鉄砲を利用する戦闘に移行していた時期でした。城の形状もまた、従来の高い場所に塀をめぐらす「山城」から、鉄砲の弾丸を防ぐための堀の幅を広げつつ平地に構築される「平城」への変遷の中、彦根城は両方の特徴を有する「平山城」の意匠となっています。

現在は、JR彦根駅からも好アクセスの場所であり、観光名所になっています。天守の中が見学できます。建物の入り口までは石畳の坂をのぼります。建物は当時の趣を残していますが、階段は急なので混雑時には入場制限がかかることもあります。

また、城を取り囲む広大な庭園は彦根城観光の見どころの一つです。北東部の「玄宮園(げんきゅうえん)」とその隣にある「楽々園(らくらくえん)」をあわせ、「玄宮楽々園」として国の名勝に指定されています。玄宮園は近江八景を模した日本庭園であり、現在も毎年9月には恒例の「虫の音をきく会」が催されています。楽々園の命名は「山を楽しみ水を楽しむ」「民の楽しみを楽しむ」という精神に基づくものであり、借景など工夫を凝らした設計は現代でも楽しめるものとなっています。

敷地内の時報鍾(じほうしょう)は当時のまま、今でも定時に鐘が撞かれており「日本の音風景百選」にも選定されています。また城内にある馬屋は元禄年間に建てられたものですが、城内に馬屋が現存するケースは国内でも他に例がありません。

彦根城築城400年を記念するイベントのマスコットキャラクターとして2007年(平成19年)に登場した「ひこにゃん」は全国にその名を知られ、その後のゆるキャラブームの先駆けとなりましたね。

(案内)
住所:滋賀県彦根市金亀町1-1
電話番号:0749-22-2742(彦根城管理事務所)
料金:大人 600円(彦根城と玄宮園)
公式HP:http://www.hikoneshi.com/jp/castle/

◇大阪城(大阪市)

大阪城(大阪市)

kaigai-matome.net

大阪のシンボル的存在である大阪城は豊臣秀吉によって築城されましたが、大坂夏の陣で焼失。その後、何度か再建が試みられましたが、現在の天守の基礎となるのは昭和初期に建造されたものです。いわゆる「復興天守」といわれる部類に属し、阪神大震災後の改修などを経て現在の姿となっています。
建造物が再三にわたり被災を受けてきた大阪城ですが、石垣はほぼ築城当時のまま残されています。花崗岩の切石が精緻に並べられその規模と美しさは各地で築城が続いていた当時の技術の総決算として比類なきものとなっています。巨石の数々は九州や瀬戸内海の島から船で運ばれたものですが、これだけの巨石を集められたのは長い戦国時代を経て統一された天下権力の絶大さを反映したものといえます。石垣の素晴らしさが大阪城の最大の見どころといっても過言ではないでしょう。

大阪城の高さは約55メートル、天守台の高さは約15メートル、大阪市内の各所からみあげられるシンボルであり、一方で天守からは大阪の市街地だけでなく関西国際空港や生駒山など各方面を遠望することができます。8階建ての建物の最上階までの登城は階段かエレベーターのどちらかです。7階までの各階は大阪城や豊臣秀吉に関する解説パネルなどが展示され、1階と8階にミュージアムショップがあります。
周辺一帯は公園が整備され、梅園や桜など季節ごとの景観を楽しめます。

(案内)
住所:大阪市中央区大阪城1-1
電話番号:06-6941-3044(大阪城天守閣)
料金:大人600円
公式HP:http://www.osakacastle.net/

◇姫路城(兵庫県姫路市)

姫路城(兵庫県姫路市)

ja.wikipedia.org

日本の城郭建築の最高峰といわれる姫路城。別名「白鷺城」とも言われ、白漆喰で塗られた外観の美しさは見事です。
また、建物の容積と配置との絶妙のバランスや明治以前の封建制度の象徴であること、日本の木造建造物として最高のものであることなどを理由にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
さらに国宝(大天守、小天守、渡櫓等8棟)及び重要文化財(櫓・渡櫓27棟、門15棟、塀32棟)にも指定されており、文化財の指定数は日本の名城の中でも断トツでトップです。
その理由は、姫路城が様々な災難を免れほぼそのまま現存しているということにあります。
関ヶ原の戦い後、池田輝政が大規模に拡張した姫路城は、戦災による焼失を免れ、ほぼそのままの形を残しながら改修を繰り返しています。

これだけの価値の高い建造物がたくさんあるのですから見学・登城はじっくり時間をかけたいものです。2つの入り口のうち正面から入って大天守最上階までひたすらのぼりつづけるのが一般的です。東門からの順路は急な上り坂と段差のある石段で構成されています。広大な敷地と大きな建物であるため、いずれにしてもかなりの距離、高低差がありますが、体力と労力をかけるに十分な城の良さを堪能できると思います。

(案内)
住所:兵庫県姫路市本町68
電話番号:079-285-1146(姫路城管理事務所)
料金:大人400円
公式HP:http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/