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寝台特急カシオペアが新幹線開通を機に廃止へ

2016年03月22日(火)/北海道全エリア


もう既にニュースで見た方も多いであろう。そう、題目に書いたように寝台特急カシオペアが20日最終列車となった。これは新幹線開業に伴う廃止である。カシオペアだけでない。新青森と函館とを結ぶ特急「スーパー白鳥」「白鳥」、青森と札幌を結ぶ急行「はまなす」も同様に新幹線開業に伴って廃止となる。今回は便宜上寝台特急で圧倒的人気誇るカシオペアのみに焦点をあてる。

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カシオペアとは

ここで皆さんに質問がある。皆さんはカシオペアという寝台特急をご存知だろうか?

カシオペア

カシオペアとは東京(上野)と北海道(札幌)を結ぶ寝台特急で、全車両がオール2階建てで、全室が個室になってる豪華寝台列車のことをさす。豪華寝台列車と謳っているように、その内装がかなり凝っているのが特徴である。

まずはこの写真をご覧になっていただきたい。

カシオペアスイート 展望室タイプ

カシオペアスイート 展望室タイプの一室である。列車の中とは思えない内装。まさにホテルといっても過言ではない。しかも、このホテル、否カシオペアは当然動いており、景色が移り変わる。夜には夜空を眺めながら列車に揺られる、なんとも言えない贅沢である。そんなロマンチスト達が一同に乗りたい願望に駆られるため、当然人気も高い。

そのため、なんとこのスイート 展望室タイプの一室は1ヶ月前の販売開始直後には売り切れるという人気ぶりである。飛行機のキャンペーン時に見られる、日付変更開始時にサイトがフリーズするあれである。如何に性能のよいパソコンで、クリックを円滑にするかが勝負の分け目となる。それほど、このカシオペアの一室を巡る争奪戦は凄い。

一方、スイート 展望室タイプ以外の客室はどうだろうか?

カシオペア客室 カシオペア客室

スイート 展望室タイプまで豪華とは言えないが、寝泊まりするには充分である。また、客室以外にもダイニングカーやラウンジカーも併設されている。

ダイニングカー

ラウンジカー

これらの写真を見て、皆さんの中にもカシオペアに乗ってみたいという思う方もいるはず。人気の理由がお分かりいただけたであろう。

カシオペアの廃止理由

はてな

ではなぜ新幹線開業に伴う廃止なのか。スピード面では確かに新幹線が圧倒的である。だが、心地よい鉄道旅を提供してくれるのはカシオペアの方ではないだろうか。なぜならカシオペアは、上述したように全客席が上級のA寝台個室な上、ウェルカムドリンクやディナールームサービスといった、豪華サービスを提供してくれるからである。

JR東日本の冨田氏はカシオペアの「老朽化」を廃止の理由としている。しかし、廃止の本当の理由はカシオペアの老朽化や、需要云々の話ではなく、架線電圧の変更という技術面での制約からであった。つまり、新幹線を運行するためには青函トンネルの架線電圧を在来線用の2万ボルトから新幹線用の2万5千ボルトに昇圧しなければならない。だが、カシオペアに代表される青函トンネルを通る電車はその電圧には耐えられないとのこと。従って、今後の運行は不可能と判断されたようである。ちなみに、この架線電圧の工事は3月22日から4日間行われるそうだ。

さて、このカシオペアの廃止であるが鉄道ファンに及ぼした影響は大きい。というのも車両の中に、寝床や個室が用意されている『寝台特急』は近年著しく減少傾向にあるが、その数少ない生き残りがカシオペアであったからだ。そして鉄道ファンの方から特に親しまれていたのが寝台特急カシオペア。「乗車料金は確かに高いが、それ以上の価値を提供してくれる」と乗車経験がある方は口を揃えて言う。

そんなカシオペアも20日にラストランを迎えた。札幌を離れ定刻の午前9時25分に上野駅のホームに到着した際は大きな拍手に出迎えられ、被写体の対象となったという。発着駅となる札幌・上野駅には総勢約千人の方がホームに詰めかけたというから驚きだ。それほど、カシオペアに対する愛が伺える。

最後にこの記事を読んでカシオペアに乗りたい欲が芽生えた皆様へ。カシオペアは確かに新幹線開通に伴い、常時運行が廃止になったが、乗れる機会はまだある。JR東日本の現段階での方針ではカシオペアはツアー旅行専用の団体列車として不定期での運行を継続すると発表した。このような機会があれば、我々北海道LOVERS側でも皆様に向けてアナウンスさせていただく。貴重な機会を見逃さず、大人気の寝台特急カシオペアの旅を満喫していただきたい。

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※写真引用元:https://www.jreast.co.jp/cassiopeia/time/